腰痛を治すメカニズム
腰痛を訴えて私のところに来る方は多いが、お聞きすると病名も様々である。腰椎ヘルニア、分離症、すべり症、脊柱管狭窄症、変形性腰関節症、等々。
普通そう訊くと別々の病気のように感じてしまうが、人体の腰部で起きている症状には変わりない。それを医学は症状の多少の差異に応じて病名を付ける。
ただ、それだけのことである。私の治療はそれぞれの病気を治すことを目的にはしていないので、どんな病名であるかはほんの参考にするに過ぎない。要は、腰が痛いのである。この痛みの原因は事故以外では加齢と共にということになる。
加齢とともに血液が汚れ血流が悪化すると、骨盤や背骨を支えている筋肉群(腹筋、大殿筋、大腿筋、脊柱起立筋、大腰筋など)は硬くなり体重の負荷を支え切れなくなる。そして、身体は多少前傾してくる。これに内蔵の下垂が追い打ちを掛ける。これが腰痛の一般的な背景である。
病院では湿布薬を出すが、気休め程度の効果しかない。また、神経ブロック注射もよく行われているが、これは痛みを感じる神経の連絡を断つだけの話で、言ってみれば一時的な騙しに過ぎない。
そんな病院に通いながら遂に手術をすることになり、腰椎部にチタン板を填め込んでいる人も山ほどいる。それで解決するかと言えば、さらに悪くなった例がまた山ほどある。
加齢と共に血液が汚れ血流が悪化して発症した腰痛なら、血液をきれいにし血流を良くする以外に治ることはないと考えるのが理性であろう。そもそも何らかのテクニックで治るようなものではないのである。
私のところには病院や整骨院で良くならないまま何年も過ぎた方がよく来られる。そして、小一時間も治療をすれば腰痛が改善する。もちろん、改善の程度は人によりばらつきがあるが、はっきりと良くなるのを実感される。
これは全身的な血流を良くした成果であるが、続けていると酷く曲がった腰が真っすぐになった例もたくさんある。大動脈から全身に行き渡り還ってくる血流を促進すれば、骨盤や背骨を支える筋肉群が柔らかくなり体重の負荷を柔軟に受け止められるようになる。
つまり、腰痛がなかった頃の若い体に近づくわけである。それで皆さん歩幅も広くなり歩き方が良くなる。腰痛という症状はその過程で自然に消えてしまうものであり、それが正しい治り方である。
正しい治り方で治ったならば、それを継続している限り原理的に腰痛の再発はない。加齢と共に発症する腰痛であるならば、一時的に治ればそれでいいというものではない。
つまり、毎日の血液浄化と血流促進のみが腰痛という人生に付きものから解放される根本的な手立てである。私はそれを推奨している。
***
拙ブログは下記のリンク先です。
https://ameblo.jp/5126acount1/