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悪魔と神様

作者: セロリア

欲望。



許される時と、許されない時。



判断は、自己責任。



欲望に負けてしまえば、楽になります。



体験し、愉悦、快楽を体験すれば、何で今まで我慢していたのだろうと。



しかし、最期は?



最期の最期は?



今は自分には未来はないと。



そう思っているかもしれませんが、「上げておいて落とすのが、悪魔の定石」です。



実は未来はあったんだと思った時にはもう手遅れ。



未来で大切な人が出来た時。



未来が開けた時。



始めて、神様って居たんだと思えた時。



自分にも、こんな良い運命が用意されていたんだと思えた時。



その時。



その用意されていた良い運命を全て台無しにしたのは。



・・・・膝を折るのは・・。



何故悪魔(その場の快楽)は信じれるのに。



何故、神様(後後の良い、許された快楽)は信じないのですか?



何もかも我慢し、苦痛に耐え、それでも良い事なんてなかった。



その場の快楽に身を任せた途端に、やる気が満ちあふれた。



それで?



最期は?



言っているでしょう?



上げておいて落とすのが悪魔の定石だと。



小さな頃、もしかしたら大学生か・・もしかしたら今でも読んでいますか?



漫画。



悪者達は、たぶらかす時、一旦上げますよね?調子に乗らせるでしょう?



そして最期は・・。



悲劇。



その悲劇によって、絶望した者の叫び声が最高に嬉しそうでしょう?



友を裏切り、愛する人を裏切って「得た」と思っていたモノが全てフェイク。



これは一例です。



少年漫画は分かりやすく描かれます。



しかし、少女漫画はもっと、ドロドロ、複雑です。



浮気、不倫、いじめ、シカト、遊びのSEX、風俗の客、店員、ギャンブル、酒、麻薬。



楽しいですね?



ハッピーですね?



それで?



最期は?



最期の事なんか考えてらんねえよ。



 そ れ が 悪魔の囁き。



(最期の事なんかどうでも良いじゃんか)



(今の快楽に身を任せ、よじらせようぜ)



(今はどうでもいいじゃん)



(今は・・)



(今は・・)



それで?



最期は?



リスクを犯して突き進む事。



生き残った。



そのドーパミンは気持ちいいでしょう?



何回目?



後何回?



命がいくつあっても足りません。



そんなに価値がありますか?



そんなに、その今の、今だけの快楽に価値が?



ある日、自分には永遠に縁がないと決め付けていた幸せが、目の前に現れたら?



その時が来るから、風俗嬢や、AV女優や、麻薬常習犯の多くが自殺するんじゃないんですか?



目の前に幸せが現れ、掴む資格がなくなっていた。



その落差が。



上げておいて、落とされた落差が。



あまりに激しく、辛く、苦しいから。



・・。




幸せ、来ます。



目の前に来ます。



自分には来ないと本当に心から、狂信的に信じれる人には来ません。



が。



それ以外の人には来ます。



だから、離れてください。




・・。



分かります。



この快楽から離れたら生きていけない人がいるんですよね?



しかし、そうでない人、つまり、遊び半分の人達は違いますよね?



離れてください。



上げて落とすのが悪魔の定石です。



その場の快楽でかろうじて気力を貰ってる人の言う事を聞かないでください。



その人はもう、手遅れです。


だって、自分で言ってます、手遅れだと、自分でね。



手遅れじゃない人は今すぐ離れてください。



完全に、資格を失う前に。



壺です。



その壺の中には沢山の人がうめき声とも、快楽の喘ぎ声ともつかぬ奇妙な声を発しています。



こっちに来いと皆が手を伸ばしています。



その壺の中に一旦入り、快楽を楽しんで、さあ、そろそろ出ようかなと言うと、もう二度と出られないと囁いてきます。



出られます。



今なら。



出られます。



出た後も、縁は強烈に引き寄せます。



あの壺の中に。



しかし、壺ばかり見ないで。



後ろを振り返り、周りを見渡して。



壺の中より素敵な、価値のあるモノがあるでしょう?



壺ばかり見ないで。



もっと周りを見回して。



ないなら、壺を置き去りにし、探しに行きましょう?



壺の中から、声がします。



壺「お前の居場所はここだろう?」



壺「帰っておいで~」



壺「気持ちいいぞ~」



壺「あの時の快楽の10、いや、30倍の快楽を楽しませよう」



壺「だから・・」



あなた「本当?」




壺「ああ!!本当だとも」




あなた「・・嘘かも」



壺「いやいや、本当だとも!お前を愛してるよ」



あなた「・・」



壺「さあ」



あなた「・・じゃあちょっと探し回ってきていい?居場所、ないなら構わないでしょ?」



壺「それは・・」



あなた「じゃあね~♪」



壺「待ちなさい!?ちょ!?お~~い!?おい!?待って!?待って~~~・・」




Fine。


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