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3話 明晰夢

3話



俺は学校から帰宅し夕飯が出来るまで寝ることにした。



‥‥‥‥‥‥‥‥



遠くからぼんやりした声が聞こえてくる。

誰かが俺を呼んでる気がする。



「……夢、神。」

ん?なんだ?



「……夢島 神」段々はっきり聞こえてきた。


俺を呼んでる。芽亜が俺を起こしに来たのかな?いや芽亜は俺をフルネームで呼ばない。じゃあ誰だ?


「夢島 神。私はエクセリアと言います。」


「エクセリア?誰?と言うかこれは夢か?」


「流石です。やはり貴方は選ばれし力を持っています。」


「へ?」

思わず拍子抜けな声を出してしまった。


「私はエクセリア。夢の世界の女神です。夢島 神。貴方はこれから夢の世界でも生きてもらいます。」

なんだこいつは?意味の分からん事をいってるぞ。


「どういう意味?全然分からないんだけど。」


「すぐに理解は出来ないでしょう。ですが直ぐに分かる様になります。……なります。……なります。」


段々声が霞んでいく。それと同時に聞きなれた声が聞こえてくる。


「……ちゃん……にいちゃん……お兄ちゃん!起きて!ご飯できたよ!」芽亜だ本物の女神が俺を起こしに来た。


「今日はせっかく私がご飯作ったんだから冷めないうちに食べようよぉ」

俺は思わず飛び起きた。


「すぐに行く」そういって本当にすぐに食卓へ向かった。



今日の食卓は3人だ。親父はまだ仕事から帰って来てないようだ。


そこには色とりどりの料理が並べてあった。

「どれも美味しそうだ。」思わずこぼれた。

芽亜はすでに嬉しそうだ。早く食べてと言わんばかりの顔をしている。

「頂きます。」目を瞑り、深呼吸をし、ゆっくり目をあけ、女神の料理を口に運んだ。


この世で3つ星シェフを語る全ての人間に食わしてやりたいほど上手い。

俺の妹は天才か。やばい涙がでそうだ。


ぐっと涙をこらえ「すごく美味しいよ」そう言うと芽亜は満面の笑みで喜んでた。

その顔を見れて俺も満足だ。


3人の食卓は芽亜と学校の出来事を話ながら楽しく終えた。


芽亜の出来立て手料理を食えなかった親父。同情するぜ。


そう思いながら俺は再び眠りに着いたのである。







3話 終わり

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