表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/25

第1章 始まり

     第一章~始まり

     

一話


夢、それは今だに解明することが出来ない現象である。

脳の片隅にある小さな記憶から夢を見ることもある。はたまた全く知らない世界に引き込まれる事もある。


そして明晰夢(めいせきむ)とは僅かながら自分の意思で夢を見られると言うことだ。

怖い夢を見て目が覚める。再び眠りにつく。また同じ夢を見てしまう。それと似たような事である。夢の中でこれは夢だと認識することで明晰夢という現象が起こりやすくそれには人によって個人差があるのである。





俺は自称スポーツ万能のイケメン

夢島 じ‥


「起きなさい‼遅刻するわよ‼」

朝から目障りだ。人がせっかく自己紹介してるってのに。母が布団を叩きながら大声で俺を起こして来る。

「おはよう」無愛想な返事をし一階に降り、食卓に着く。毎朝見る光景だ。

ハムとチーズを乗せた食パンをトーストしたものと目玉焼き。これを食べる事によって俺のつまらない日課が始まる。


「おはよう」遅れて寝癖レベル5の親父が降りてくる。

「お兄ちゃんおはよう!お兄ちゃん新学期早々遅刻しちゃうよ?」続いて元気に妹が降りてくる。

妹はすでに制服に着替えてある。

真新しい制服に身を包み天使の様な笑みで俺を見て微笑んでくる。

ああ可愛い。なんでこんなに可愛いんだ愛しの妹よ。そんな事を心の中で思いながら

「ああおはよう。芽亜(めあ) 」澄ました声で返事をする。

そう俺は絵に描いた様なシスコンだ。だが幸い誰にも気づかれていない。

俺が妹の部屋に隠しカメラを置いたり、下着を見つけてわ臭いを‥‥おおっと失礼この辺にしておこう。


俺は早々に朝食を済まし、身支度する。

ふと鏡の前に立つとレベル5の寝癖頭がそこにいた。いやレベル6か。親父より酷いな。


そう言えば自己紹介が途中だったな。

俺は自称二枚目スポーツ万能のイケメン 夢島 じ


バシッ!!「っいで!!」背中に衝撃が走る。この技はまさか!。

「ちんたら支度してないで早く学校行きなさい!!!芽亜はもう出たわよ!!」攻撃だ。


‥‥‥‥おい。また自己紹介の邪魔をしてくれたな。一々声を荒げやがって俺はの○太か。


「分かったよ。もうでるよ!」少しふてくさりながら家を出る。軽い舌打ちをしてね。


さあやっと落ちついた所で改めて言おう


俺は自称二枚目スポーツ万能の超イケメン夢島(ゆめじま) (じん)だ。



こうして俺の1日が始まる



俺は静岡私立夢修成高校に通っている。

決して名前で選んだ訳でわない。どこにも行きたい所がなかったからである。

今年から高校3年生だ。

そんな事はどうでもいい。

ただ嬉しい事が1つある。この学校を選んで良かったと思うことが1つある。

それは今年から最愛の妹が入学したのだ。こんなに嬉しい事があるか?俺にとっては、いや全シスコンにとってこれほど嬉しい事はないのだよ。


そんな事を考えているともうついてしまった。

そう徒歩2分で着く。ばれては仕方ない。これが俺の夢修成高校を選んだ本当の理由だ。

そして妹もそうであろう。決してお兄ちゃん大好きだからお兄ちゃんと同じ高校へ行きたいって事でわね。ないでしょう。



正門を抜け下駄箱に貼り付けてあるクラス表を見る。


「3組か。」俺がぼそっと言うと隣から

「じ~ん~♪今年も同じクラスだね♪」

そういって俺の肩を組んできた。

こいつの名前は 深川恭子  通称深キョンだ。 そして学校のアイドルだ。

なんで学校のアイドルが俺に慣れ慣れしいかって?

先程もいったが俺は二枚目でスポーツ万能の超イケメンだ。


と言いたいところだが恭子とはただの幼馴染みだ。


「また一緒かよ~。」そういうと

「なんで?いいじゃん♪また宿題教えてよね!」

おや?どうやら俺は勉強が出来るらしいな。

それなら自己紹介に加えておこう。

自称二枚目スポーツ万能、成績優秀の超イケメンってところか。



こうして俺の新学期がスタートした





一話 終わり

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ