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追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜  作者: 音無響一


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006 JKにバトルはムリなんです

「ちょっと!なんでシャンプーもボディソープもないのよ!」


「石鹸が置いてあったろ」


「あんなの使えるわけないじゃん、何よあのくっさいの!ナッシュくんみたいな匂いじゃん!」


「あれが普通だ、我慢しろ。ひよりのいた国がどんなとこかは知らんが、置いてあるだけマシだ」



俺みたいな匂いとはなんだ。

臭いってことなんだろうが、傷つくな……



「ナッシュくんタオル!」


「そこに備え付けのタオルがあるだろ」


「はぁ?バスタオルだよ!こんな小さいのじゃなくて大きいタオル!」


「そんな贅沢品があるわけないだろ」



こいつのいた国が豊かなのか、それともこいつかお嬢様なのか贅沢すぎないか?








「もー信じらんない!」



シャワーがあるだけで他はなんもないじゃん。

こんなのでどうしろって言うのよ。


それに着替えもないし……

また同じの着るのなんて信じらんない。



「ナッシュくん、ドライヤーは!」


「どらいやあ?なんだそれは。そんなものないぞ」


「もーこんなびちょ濡れのままで風邪ひいたらナッシュくんのせいだよ!」


『キュ!』


「なーに?みーちゃんもシャワーしたかった?」



どうしたんだろ。

仕草はとっても可愛いけど、手招きしてるの?



「みーちゃんどうしたの?」


『キャキュッ!キューーー!』


「なーに?きゃっ、風?え?あったかい」



優しい温風が……ドライヤーみたいに。

どういうことなの?



「なっ、まさか、魔法?みーちゃんが?」


「今のが魔法?しかも髪の毛が乾いてるよ!みーちゃんすごいっ」


『キュ!』


「決めポーズしてるの!かわいい!さすがうちの子だよ~」


「バカな……魔法を使う、だと?」


「も~ナッシュくんは細かいこと気にしすぎ!みーちゃんの方がナッシュくんより頼りになるな~」



なんてうちの子は優秀なの~

もう可愛くて魔法もできちゃうなんて最高すぎだよっ








「みーちゃん、夕飯にしようか!ここの食事を食べてもいいけど不味いかもだから、昨日のまた食べよっか!」


『キュー!』


「お肉っお肉っ」


『キュキュキュッキュキュキュッ』



みーちゃんはひよりの言葉を理解し、どらいやあという魔法を使ったとでもいうのか。

温風とひよりは言っていたが、そんな魔法聞いたことがないぞ。



「ナッシュくんはなんか悩んでるみたいだし、二人で食べよっ!あ、そうだ。お皿とかフォークは借りれるかもだから聞きに行こっか!」


『キュー!』



敵意は今はないかもしれないが、こんなに仲良く暮らせるものなのか?

テイマーならわかるが、ひよりにテイマーのスキルはない。

それにテイマーと言えど、ここまで意思疎通ができるのも聞いたことがないんだ。


みーちゃんには本当に危険性はないのか?



「おい、ひより。やっぱりみーちゃんは……」



っていないじゃないか。

どこ行った?








「あの~すみません」



どこに行けばいいか分からないから受付に来てみたけど、まだ人がいてよかった。

とにかく聞いてみないとね。



「どうされましたか?」


「お皿とかフォークをお借りしたいんですけど、無料で借りれますか?」


「はい、かしこまりました。お部屋でお使いになられますか?」



見られたくないし部屋の方がいいのかな。

スキルのことも秘密って言われたもんね。



「はい、部屋で使います」


「ではすぐにお届けに参りますね」



借りれて良かった~。

やっぱり聞いてみるもんだよね。

毎回借りるのは大変だし、あとはナッシュくんにお金を稼いでもらって買うだけだね。

明日からナッシュくんには頑張ってもらわないと!



「たっだいま~ってあれ?ナッシュくんいないじゃん」



まったく~どこをほっつき歩いてるんだろう。



「あっ、ノック。ナッシュくんじゃなくてお皿とかもってきてくれたのかな?はいはーい、今行きます」


「お待たせしました。こちらがお皿とナイフとフォークとスプーンになります」


「ありがとうございます!」



ちゃんと3セットあるね。

やっと普通に食べれるよ~

木の串で豪快に食べるのも良かったけど、やっぱりこうやって食べる方がいいよね。



「みーちゃん、2人で食べよっ」


『キュ!』


「なんと今日は昨日と違うソースだよっ」


『キューーー!』


「本日のソースはこれ!エ〇ラ焼肉のたれだよ!これを嫌いな人は聞いたことないってくらい日本人に愛されてる焼肉のたれなんだからっ」



ナイフもあるし、昨日の余りのステーキを切って~っと。

時間停止機能は最高だね。

まだアツアツだもんっ!


そしてソースをドボドボ~ってお皿に入れてと。



「はい、みーちゃんフォークだよ~持てるかなー?」


『キューー!』


「わぁ、すごいすごい、フォークも使えるんだね~」


『…………キュキュッキューーー!』


「おいしい?そうだよね、おいしいよね~」



それじゃあ私も食べよっと。


ん~これこれ、おいし~


ナッシュくんも食べればいいのに。

どこに行ったんだろなぁ。








「宿にいない……ひより、どこに行ったんだ!」



まさか……誘拐?


くそっ、目を離した隙にどこに行ったっていうんだ。

この広い街の中を手掛かりもなく探すのは無謀だろう……


どうすればいい。

この街のことも詳しくないのに探せるわけがない。


このまま外に行くか……いや、1回部屋に戻ろう。

包丁も置いてきてしまったからな。

準備を整えて行くしかあるまい。


もしかしたら部屋に手がかりが……



「みーちゃん美味しいね~」


『キュキュッ!』



部屋から声が聞こえるんだが、これは幻聴か?



「ナッシュくんはどこ行ったんだろう」


『キュ~?』


「そのうち帰ってくるよねっ」


『キュー!』



……部屋にいたのか。

心配させやがって。

あれほど一人で動くなって言ってあったのに。

優しくしすぎたか?

ここは少し強めに言った方がいいかもしれんな。



「おいひより!」


「あ、ナッシュくんおっそいよ~」


「お前が急にいなくなるから……」


『キュッ!』


「みーちゃんも食べなって言ってるよ~食べて食べて」


「今はそれどころじゃ……」



何だこの香りは……昨日のソースと違う。

芳醇な香りの中にある甘み。

こんな香りは嗅いだことがない。


なんだ、引き寄せられる────



「………………」



────やられたぜ。








「ほら~やっぱりまた泣いてる~」


『キュー!』


これを食べて感動しない人はいないよね!

だってエ〇ラ焼肉のたれだもん。


「みーちゃんもまだあるからどんどん食べてねっ」


『キュ~!』



大根おろしとか作れたら、おろしポン酢で食べるのもありなんだけどな~


それはまた今度だねっ








「何だこの美味さは……」



噛んだ瞬間、甘みが広がった。

肉の旨味に絡みつく。

なんだこのタレは。

甘いのに重くない。


俺にこの味が作れるとは到底思えない。

ひよりのいた国はこれが普通なのか?

だとしたら俺が作っていた料理とはいったいなんだったのか。


止まらん。

涙が止まらないんだ。


圧倒的な敗北感。

至高の味に脱帽だ。


だが俺は料理人だ。

負けたままでは終われない。


今に見ていろひより。

俺は世界一の料理人なんだ。

今はまだひよりの国の料理には及ばないのかもしれない。


修行だ。

修行して俺はひよりの国の料理を超えてやる。








「おなかいっぱいだよ~美味しかったねみーちゃんっ」


『キュ~!』


「俺のは?」


「遅いからみーちゃんと食べちゃったよ~」


「もう、ないのか……」



まだ無限収納の中に残ってたような~

ん~あった!



「ソーセージなら残ってるよ~はいどうぞっ」


「ソーセージ……これも美味いからな。ありがとうひより」


「ところで、なんでナッシュくんはお部屋にいなかったの?」


「はぁ、ひよりが気づいたらいなくなってたからだろう」



心配してくれたってこと?

ナッシュくんは優しいなぁ。


またお肉は買えばいいし、いつでも食べられもんね。

そのために明日からもナッシュくんには稼いでもらわないとだよ。









「ナッシュくん、明日から頑張ってお金稼ごうね!」


「なんだ、ひよりもやる気になってくれたのか?」


「そんなわけないじゃーん。JKにバトルとかむりくない?私の特技はかわいいだけだもんっ」


「かわいい……」



ひよりがかわいい?

かわいい……

まだガキのくせして何言ってるんだ。

見た目はかわいいのかもしれんがな。



「かわいいでしょ?」


「……あ、あぁ、ひよりはかわいいぞ」


「えへっ、やったぁ!ナッシュくんもかっこいいよっ」



なんだこの会話は。

俺がかっこいい?

そんなこと言われたことがないからわからんな。

褒めたり貶したり忙しいやつだ。


いや、騙されるな。

こいつは俺にだけ働かせようとしているんだぞ。


何とかしてひよりも冒険者活動させねばならん。


どうすればいいか考えないとな。



自分は焼肉はタレより塩とねぎ塩派です。


面白いと一欠片でも思って頂けたなら、お手数ですがブクマと星評価をよろしくお願いいたします。


特に星評価をもらえると最高に喜びます。

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