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追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜  作者: 音無響一


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012 ナッシュvsみーちゃん 焼肉対決

「これから焼肉パーティーを開催します!」


「おー」

『キュー!』


「なんだなんだ?なんで拍手なんだ?」



デラルさんは初めてだからわかんないよね。

でもでも~すぐに虜にしてあげるっ!



「ステーキみたいな大きいお肉を焼くんじゃないんです!じゃじゃーん!このお肉を焼きます!」


「おー」

『キュー!』


「そんな薄くて小さい肉で満足するわけないだろ!」



そうだよね~そうなるよね。

食べたらびっくりすること間違いなしなんだから。



「本日は色んな部位を購入してみました!お陰で魔石はほとんどなくなっちゃったよっ!」


「おー」

『キュー!』


「部位だ~?そんなのどこでも一緒だろ!」



ナッシュくんはもう理解してるみたいね。

みーちゃんは天才だから当たり前よね。

デラルさんにはこれからたっぷり教えてあげましょう。



「先程デラルさんに用意してもらった、この焼肉用の簡易コンロに火をつけます!木炭があって良かった~それじゃあデラルさん、点火お願いします!」


「よしきた!火加減はワシに任せとけ!」



うんうん、順調だね。

今回は焼肉のタレと塩ダレもあるしバッチリだよね。

ねぎ塩が欲しいけどなぁ。

そうだ、ナッシュくんに作ってもらえばいいじゃん!







「ナッシュくんにもお仕事があります!ねぎ塩を作ってもらいます!」


「なんだそれは?ネギ?」


「これを細かく刻んで欲しいの!はい、まな板だよ!皮はないから、ちょー細かく切ってねっ」


「これがネギ……」



また見たことのない野菜だな。

これも美味いのだろうか。

いや、美味いんだろう。

刻めばいいなら刻んでやる。

細かくだな。



「あとはしいたけも買お!野菜も買わないとだよね~」



しいたけとはなんだろうか。

他の野菜も食べれるのか。

気になるが俺は刻むんだ。



「ナッシュくん、できた?」


「こんな感じでどうだろうか」


「うーん、全然細かくないよ!もっともっと!みじん切りってやつだよっ」



これでもダメなのか?

みじん切りってなんなんだ。

くそっ、野菜を切るだけで、なんで俺はこんなに悔しいんだ。







『キュー、キュキュ!』


「どうしたの~?包丁2本欲しいの?うーん、あやとりで作れるかな?」


『キュー!』


「あ、紐持ってきたの。どこにあったの?」


『キュッ!』


「そこにあったの?みーちゃんは紐を見つけるのが得意なんだね~すごいよ~」


『キューーー!』



でも包丁なんて持たせても……

大丈夫だよね。

みーちゃんは天才だしっ



「デラルさん、これ使ってもいいですか?」


「あー構わんぞ」



それじゃあ早速~こうしてこうしてっと。








「はい、できたよ~」


『キュー!』


「な、そんな簡単に包丁が……」


「すげーな嬢ちゃんのスキルは」



ただ切れるだけの紐じゃなくて具現化までできるのか。


網も今みたいに作ったんだろう。

俺に黙って危ないことしやがって……



『キュキュキュキュキュキュキューーーッ』



なんだと!

包丁の動きを目で追うことが出来ない!

なんて速さで包丁を振るうんだ。



「え?もうできたの?みーちゃんすごーい」


『キュー!』



く、俺の方を見て鳴きやがって……

宣戦布告か?

負けてられないな。

見てろ、あのくらい刻めばいいんだな。

やってやるよ。







「うぉぉおおおおお!」



うーん、張り切ってくれるのはいけど、飛び散ってるよナッシュくん……


ねぎ塩が何でできてるか分からないけど、多分塩とごま油だよね~。

そんな味がしてた気がするよ。



「はぁはぁ……ひより、これでどうだ」


「おー、すごいすごい。さすが料理人だねっ」


「ふふふ、そうだ、俺は料理人だからな。このくらいは朝飯前さ」


「切ったネギに塩とごま油を入れて混ぜ混ぜしてねっ」



その割には気合いが凄かったよ。

今もはぁはぁしてるし。

ちょっと怖い。







「嬢ちゃん、炉に火はついたからな」


「じゃあ網を載せてあっためよ~」


「網が溶けてしまわねーか心配になっちまうな!」


「平気だよ~。ねぎ塩もそろそろできるかな?」


「……ああ、もうできたぞ」



この香りの強い油はなんだ。

ひよりのいた世界は油までもここまで違うものなのか。


細かく刻んだ野菜と塩、そしてこのごま油とやら。

それを混ぜ込んだだけで美味すぎる。

肉を前に泣いてしまうレベルだったぞ。



「網もあったまってるし、それじゃあ焼いていきましょー!」


「おー」

『キュー!』


「ナッシュくん、このお肉から焼いちゃって!」


「この薄い肉はなんだ?」


「タンってお肉だよ!」


「なんだそれは……」



また聞いたことのない肉だぞ。

それにこの薄さはいったい……



「そんな薄いんじゃ、すぐに焦げるだろ!」


「だ、か、ら、すぐ焼けてすぐ食べれるんだよっ!ほらほらナッシュくん、頑張って!焦がしちゃダメだぞっ」



俺の出番……

そうか、ここで完璧に焼く。

最高の焼き加減を再現する。

ひよりが喜ぶ。


くくく、そういうことか。

やってやろうじゃないか!


前回の和牛ステーキのようには行かんぞ!

あれから俺は何度も頭の中で試行錯誤したからな。


あの時の俺とは一味違うところを見せてやろうじゃないか。

ひよりの好きなのはミディアムレアだったな。

それを完璧に再現してやる!







「ナッシュくん、すぐにひっくり返さないと焦げちゃったりするから気をつけてねっ」



一応注意しておかないとね。

反応を見る限り、薄いお肉は初めてみたいだし。



「そうだな。これだけ薄いなら気をつけないとな」


「どんどん焼いていってねっ!」



デラルさんはたくさん食べそうだもん。

それじゃあ私はタレの準備しよっと。







「それじゃあ行くぞ……」



集中しろ。

完璧に焼く。

それだけを考えるんだ。


横にいるみーちゃんに惑わされるな。

火バサミを持っているのも気にするな。

……いつの間に持ってたんだ?


気にするんじゃない。

俺は俺の焼きをする。

いくぞ!



「…………」



どこだ、どこでひっくり返すんだ。

まだか、まだなのか!



「みーちゃんナイスだよっ綺麗な焼き目だね~」


『キューッ!』



も、もうひっくり返すのか!

なんてことだ、俺はどうしたらいい。

真似してひっくり返すべきか?

くっ、考えが定まらない。



「ナッシュくん!焦げちゃうよっ!」


「わ、わかった!」


「あちゃ~焼きすぎちゃったね~」


「なんて速さで焼けるんだ……」



こんなに速く焼けるだなんて……

くそっ、みーちゃんの顔が得意気に見える。

いや、俺を見下してるのか?


むむむ……次は負けん!







「みーちゃんありがとっ!タンはこのレモン汁で食べるのが美味しいよっ」



ちょんちょんってつけて~



「ん~おいしっ!」



沢山買うために安いお肉にしたけど、それでも最高だねっ



「みーちゃんもナッシュくんもどんどん焼いてっ」


「おいおい、そんなのが美味いのか?」


「デラルさんもどうぞ!タレはお好みだから、色んなので試してみてねっ」


「何だこのタレは。見たこともないな……」


「いいからいいから~召し上がれっ」


「…………こ、これは!」


「どうどう?」


「う、美味すぎる!食べ足りないが美味すぎる!」


「でしょでしょ!たくさんあるからどんどん食べてねっ」



ふふ、いい感じだねっ

ナッシュくんもみーちゃんもお肉焼くの楽しそうだしっ







「この肉は少し厚いな」


「それはカルビだよっ!とっても美味しいんだからねっ」



これは半生で焼くのか、それともしっかり焼くのか……

俺の知識じゃ判断できない。

どうする、どうしたらいい。



『キュー!』


「みーちゃんカルビも焼いてくれるのねっ!」



なに……もう焼いているのか。

こうしちゃいられない。

遅れを取ってるようじゃだめだ。


考えるな、感じろ!


肉の気持ちに、火の気持ちになるんだ。

俺は今から火に焼かれる、俺は今から肉を焼くんだ!



「うおっ!何だこの火力は!」


「あー、カルビは脂が落ちやすいからそうなるんだよ~気をつけてねっ」



焦るじゃないか……

肉は無事か!



「な、なんてこった……」


「そうやってると焦げ焦げになっちゃうよ~みーちゃんのはバッチリだねっほんと天才だよ~」



またしても負けた……

ダメだ、こんなんじゃダメだ。


肉の声を、火の声を聞け。

ひよりに美味しいと言わせる肉を焼くんだ!



「タンも美味かったが、このカルビってのも最高に美味いな!焼肉のタレとの相性が抜群でいやがる!」



デラルさんの食べるスピードも早すぎる。

もっとコンスタントに素早く丁寧に焼き続けろ。


料理人として最高の焼き加減の肉を作るんだ。


俺は負けない、俺は世界一の料理人なんだ!





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