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追放料理人とJKの異世界グルメ無双珍道中〜ネットスーパーは最強です〜  作者: 音無響一


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001 転移と追放

「お腹空いた……」



ここはどこなんだろう。

というかなんでこうなったのか全然分からない。

気が付いたら浜辺だった。


授業中に寝てただけなんだけどなぁ。

誰かに連れ去られたの?

よくわかんない。


目の前にはキラキラと太陽の光を反射してる海。

見たこともないくらい透き通ってる。

沖縄に行ったことないけど、それよりも透き通ってそう。


かれこれ2時間も歩いてるのになぁ。

もう泣きそうだよ……


浜辺を進んでも誰もいない。

日本の海のようにテトラポットがあったり整備されてるようなとこがどこにもない。


本当にここはどこなの?



「あー!もう!誰か助けてよー!」



叫んでも誰も反応してくれない。

本当にどうなってるのよ。



「あっ!なにか見える!もしかして人?」



気が付いたら走っていた。

とにかくここがどこか分からないことには始まらない。


近づくにつれて姿が見えてくる。

おかしい。

人型なのに明らかに人じゃない。

あれは……なに?


走るのを止めて観察する。

どう見ても人じゃないよ。

なんなのあれ。

なにかの撮影なの?

そうだとしてもカメラもドローンもない。


向こうには森が見える。

そこから出てきたの?


声が聞こえた。

何を言っているのかわからない。

言葉じゃない、笑っているかのような不快な鳴き声のように聞こえる。








私の脳は警鐘を鳴らしたんだと思う。

反対方向に必死に走っていた。


なになに?なんなの?

あれは化け物なの?

理解が追いつかなくて震えが止まらない。


ここは地球じゃ、日本じゃないの?

何が起こってるのか理解不能だった。


膝を抱えて震えている私は、ひとつの仮説に辿り着いた。


ここって……異世界?

まさかそんなわけ……でもそうとしか思えない。

あの化け物を見たあとじゃ尚更だった。









「お前は追放な」


「なぜだ?」


「決まってるだろ、不味い飯を食わす料理人なんて必要あるか?」


「それは追放ではなく解雇だろ」


「う、うるせー!細かいことはいいんだよ!さっさとこのクランから失せろ!」


「ほう、いいのか?俺がいなくなったら……」


「もう新しい料理人は雇ったんだよ!用無しヤローは出ていけ!」


「はぁ、やれやれだ。何のために俺がいたか分からないのか」


「ごちゃごちゃうるせーんだよ!お前がいるだけで不味い飯を思い出すんだ、早く消えろ!」


「わかったわかった、このクランが成長したのは誰のおかげか思い知るがいい」


「はっ!負け惜しみか?お前がいない方がこのクランはもっと大きくなるんだよ!」


「これが最後だ、本当にいいのか?」


「しつけーんだよ!」


「はぁ、それじゃあさっさと出ていくとするさ」



そして行く宛てのない俺は王都を離れ海に来ていた。











「きゃーーーー!!」

ん?何だこの悲鳴は。

こんな魔物がいつ来るかわからない海に人がいるのか?

助けに行く方がいいか。

こっちか。


しばらく捜索すると走っている女を見つけた。

見たこともない服装、黒髪も珍しい。

異国の女なのだろうか。


ゴブリンごときに追われて逃げてるんだ。

戦う術を持っていないんだろう。

さてと、行くか。



「おい女、今助けるぞ」


「え?ひ、人?お、お願いします!」



腰に下げているのは包丁だ。

それが俺の武器。


逆手に持ちゴブリンとすれ違う。

ゆっくりとゴブリンの首が落ちていく。

相変わらず醜悪だな。

解体する気にもならん。

魔石も安いしな。

このまま海の藻屑になればいい。



「た、助かりました……」


「見たところ、この国の人間では無さそうだな。言葉は通じるようだが、お前はどこから来た?」


「日本です!」


「ニホン?聞いた事ないな。とにかく戦えない者がこんな所にいては危険だ。さっさとニホンとやらに帰るがいい」



なんで驚いた顔をしているんだ?

来たんだから帰れるだろう。









「か、帰れるなら帰りたいんです!でも分からないんです!どうしたらいいんですかああああ!」


「な、なんだなんだ!泣くんじゃない!」


「もうわだじどうじだらいいがわがらなぐでぇぇぇうええぇぇぇん!」


「わかったわかったから泣くな!ほら、これでも食え、これ食べて落ち着け、な?」


「た、食べ物!」



でも何この色……表現できない。

どう見ても変だよ。

あと匂いも……控えめに言って臭い。

これを食べなきゃなの?

でも空腹には耐えられない。

行くよ!食べるよ私!



「いただきます!うぇぇぇ、ま、まじゅいいいい!」


「な、吐き出すやつがあるか!これは俺が何度も何度も試作し考案した栄養剤なんだぞ!勿体ないことするな!」



こんな不味いの食べたことないってくらい不味いのに無理!

なんだったの今のは。

栄養剤?そんなんじゃなくてハンバーガーが食べたいのに!







「でも不味くて……ご、ごめんなさい……口の中がまだ気持ち悪いよぉ」


「ほら、これでも飲め!」


「こ、これは普通のやつ?」


「ただの水だ!」


「いただきます……はぁ、生き返る」



なんなんだこの女は。

見たところまだ子供じゃないか。



「おい、お前は何歳になるんだ?」


「16になりました!」


「な、その見た目で成人しているだと?」


「成人?成人は18歳ですよ!」


「はぁ?この国では16歳はもう大人だ」



違う国でも16歳が成人なんだが……どうなってるんだこの子は。



「名前はなんて言うんだ。俺はナッシュだ」


「あ、自己紹介がまだでしたね!真島ひよりって言います!ピチピチのFJKだよ!」


「ぴ、ぴち?えふじぇーけー?なんだか分からんが、家名があるということは、どこぞのお貴族様か?」


「お貴族さまぁ?なにそれ?私の家は普通の家だよ!」



何を言っているのかさっぱり分からんぞ。

とにかくここにいると大変そうだ。

魔物が出にくい所まで連れてくしかないか。








「よし、ここは危険だ。真島、ついてこい」


「ひよりって呼んでね!ナッシュ……さん?」


「俺は18だ、ナッシュでいい」


「じゅ、18?嘘だ~もっとおじさんかと思ったよ~」


「な、おじ……置いてくぞ!」


「うそうそ~怒んないでよナッシュくんっかっこいいお顔が台無しだぞ~」


「か、かっこ……馬鹿なこと言ってるんじゃない、本当に置いてくからな!」


「わ~待って待って、私一人じゃ死んじゃう!」



よく分からないけど助けてくれる人がいてよかった。

ナッシュくんも絶対日本人でも外国人でもなさそうだし、やっぱり……ここは異世界なんだ!






追放じゃなくて解雇……



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