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短編『解けない呪い』

作者: そあ

あの時の私はそれが叶わない思いだと知ったときどう思うだろうか。



学校生活の中で女子同士が恋話をする。そんな何気無い日常の中で出た一言だった。

「Kくんさ、Mのこと好きらしいよ〜。」

それだけ。ただそれだけだった。

でも、この思いに不安を抱かせるには十分な言葉。


「へぇ〜。やっぱりMかわいいもんね!男子ってだいたいがMのこと好きだったりしそうじゃない(笑)」


でも、心にも無い言葉しか口から紡がれることはなかった。

その場で自分もKくんが好きなんだと言えたらどれだけ気持ちが楽だっただろうか。

自分はMのことが嫌いなわけではない。苦手なのだ。そうただ苦手なだけ。

むしろ前まではよく一緒に遊んでいたし同じグループでずっと一緒にいた事もあったのだ。

前までと書いたのには理由がある。いつの間にかグループから外されていた、と言うべきか…

本当に何をしたわけでもなく、ただあまり話しかけられなくなった。別の人と急に行動するようになったのだ。

こちらにも何か原因があったのかも知れない。

もうその原因も分からない。

でもMはそんな子なんだ。なんでも自分が一番にあり、ちやほやされていないといけない、そんな子だった。


だからこそ悔しかった。でも、悔しいけど誰だって外見はMのほうがかわいいと言うであろう。人付き合いが苦手な私と違って積極性もある。



あぁ、こんな私はどうしたら勝てるところがあるのだろう。

今でもずるずるともう本当に好きなのかも分からないくらいに、眠りから覚めない糸車の呪いのようにズルズルと引きずってしまっている。



いつかこの眠りが覚めるときまで、

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