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第八話 僕達私達の日常です(真)~イカれた愛に首輪の贈り物~④

一日目

 通学中、蛾に襲われたあたしを助けてくれたどうやら彼の名前は直江というらしい


二日目

 直江を見ていると愛おしい気持ちが止まらなくなるどうやらあたしは直江に恋をしたようだ直江が欲しい直江とずっと傍に居たい


三日目

 直江には女が居る柚木という女だ別に付き合っているわけではないが許せない直江の傍にいるべき女性はあたしだけだあたし以外は誰もふさわしくない


四日目

 直江に初めてはなしかけたこの前のお礼をいえた嬉しいとても嬉しいなにより嬉しいのは彼の視界をあたしで埋められているということあぁ……あぁなんて素晴らしいこのまま彼の目だけ持ち帰って保存しておきた


五日目六日目七日目十四日目二十八目


百二十日目

 欲しい直江が欲しい彼が他の女に毒されない様にしてあげなければならない監禁……それは犯罪だしかし直江を助けることは正義だからきっと犯罪にはらないいつか実行しよう直江があたしの愛をわかってくれたその時に首輪のプレゼントと共に


二百日目

 直江は今日も可愛い子犬のようで怯えたウサギのようでとても愛らしいだからそんな彼のために鎖と手錠を買ってきた家の地下には彼と過ごせるように防音性の高い部屋を用意したきっと彼も気に入ってくれる


三百六二日目

 直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江直江


「ひ、ひぃ!?」


 と、思わず直江はノートを投げすてる。

 それが悪かった。


 飛んだノートはクローゼットに直撃。

 その弾みで開いたクローゼット……そこから雪崩出たのは。


 大量の写真だ。


 いったいどこでどうやって撮ったのか。

 その写真全てに映っている直江――その日常生活の数々。

 中には自宅のベッドで眠っている直江のドアップまである。


「……………」


 やばい。

 このままここに居るのは絶対にやばい。

 信じたくはないが、綾瀬はきけ――。


「っ!?」


 突如、直江の身体を異変が襲う。

 まず来たのは猛烈な眠気、そして続いてきたのは身体の怠さ。

 いくら何でもおかしい。

 

 そこで、直江はふと気がつく。

 さきほど、直江は危険な危険な綾瀬の家で、何をしてしまったか。


(お、茶……まさ、か)


 と、直江が考えた

 まさにその時。


 ギシッ。

 ギシッ……ギシッ……。


 階段を登って来る音だ。

 それを発しているのは、綾瀬に決まっている。


 先ほどまでの、正直ちょっと甘い感覚など吹き飛んだ。

 脳から発せられ、全身を駆け巡る危険信号。


(眠気が頂点に来る前に、逃げるしかない……でもどこから!?)


 階段は当然アウトだ。

 今出て行けば、綾瀬と鉢合わせする。

 となれば――。


 直江はゆっくりと、部屋の窓の方へと視線を向けるのだった。


さて……いつも言ってることなのですが


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すでにしてくれた方、本当にありがとうございます。

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