表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

101/129

第百一話 みんなで商店街に行ってみる②


「はやく卓球……いこ?」


 と、クロの口を塞ぎながら言ってくるヒナ。

 直江はそんな彼女へと言う。


「いや、でもヒナはそもそも、射的がやりたいんでしょ?」


「いい……お兄と遊ぶ方が楽しい」


「う、うーん」


 正直、そう言ってもらえるのは嬉しい。

 しかし――。


(ヒナ、射的を見ただけであんなに喜んでたのに、本当にいいのかな)


 それを言うならば、綾瀬と柚木もだ。

 軽率に『卓球をやる』と言ったのは、失敗だったに違いない。


 などなど、直江は一人そんな事を考える。

 そして、あらかた考えをまとめた後にクロへと言う。


「一緒に卓球やるのは変わらないけど、時間を決めないかな?」


「もご……もごっ、ぷはっ――もう、いい加減に離してくださいよ!」


 と、ヒナの拘束を強制パージするクロ。

 彼女は「ふぅ」と一息ついたのち、直江へと言葉を続けてくる。


「時間ですか? 別にそれは構いませんよ。もとから卓球の台を借りるのは、時間制みたいですし。それに、何時間もやるのは私の体力が――」


「あ、あはは……実を言うと、体力にかんしていうなら、僕もあんまり自信ないかな」


「おぉ! さすが直江さんです! 私は好きですよ――体力ないインドア系男子! そっちの方が、いろいろと趣味が合いそうですので!」


「…………」


 はたしてこれ、褒められているのか。

 非常に悩みどころだ。


 さてさて、なにはともあれ。

 直江は続いて、他三人へと声をかける。


「それで、最初に僕は卓球するけどさ。それが終わったら、順にみんなが居る場所回ろうと思うんだけど……どうかな?」


「わーい! じゃあ、一緒に輪投げしよーぜー!」


 と、真っ先に反応してくるのは柚木だ。

 さらに、そんな彼女に続けて――。


「ヒナ……お兄と一緒に射的、する(むふぅ)」


「こんなとこまで来て、わたしと一緒にアーケードゲームとか――直江、あんた相当アレね……まぁ、嬉しいけど(ぼそぼそ)」


 と、言ってくるヒナと綾瀬。

 なにはともあれ。


 こうして、今日の方針が決まったのだった。


手術から、ようやく少し回復してきました。

あと、入院前に書いた新作を連載スタートしたので。

興味あるからは、作者ページから呼んでみてください。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ