12話:現世界
数日が経ち、俺は無事に退院することができた。
夢失病の引きは想像したよりも早かった。医師が思ったよりも驚いていないため俺の夢
失病はやはり感染的なものだったのだろう。
俺と同じように碧の夢失病も引き始めているという。ただ、碧の夢失病に関しては段階が進んでしまい、完治するためにはもうしばらく入院が必要とのことだった。
梅雨時に近づいているためか、空を見上げるとどんよりした日が何日か続いていた。
今日も俺はベッドに寝転びながら考え事をしていた。
あれから、いつもの夢を見ることがなくなった。
見る夢といえば、黒がかかった視界に光が差し込んでいく夢。抽象的であるため夢という実感があまり湧かない。
もしかするとこれが自分の世界が作られているということなのだろうか。
その証拠として思い浮かぶもの。
「有栖……」
靄のかかった中学の記憶。それが今薄れてきていた。
薄れてきた靄から見えた景色。そこに浮かんだものは「有栖」という大切な人の名前だった。
だが、今はまだそれだけしか思い出せない。
有栖と一緒に何をしていたのか。エピソードのようなものが全く思い出せないでいた。
「お兄ちゃん! ご飯だよ」
リビングから千尋の声が聞こえた。
「今いく!」
一度思考を止め、俺はリビングの方まで歩いていった。
今日からは学校があるのだ。入院して楽していた分、勉学に励まないといけない。
****
学校へ行くといつものように充と可奈が喋っていた。
「おお、龍。ようやく今日から学校か」
「おはよう。皮肉なものにな」
「体調は大丈夫そう?」
「おかげさまで。目眩も無くなったし、いつもの調子を取り戻した感じだよ」
「よかった」
「いつもありがとうな。お見舞いに来てくれて」
「ううん。そんなことないよ。千尋ちゃんにも会えたからね! 龍が退院したことで、千尋ちゃんに会える口実がなくな
ったと思うと損したかもしれないな……」
「可奈、心配しているのかしていないのかどっちなんだ?」
「どうやら、可奈さんは邪念にとらわれてしまっているようだな」
「そういうことなら洗浄してやらないといけないかな」
「これは邪念じゃないの。純粋な千尋ちゃんへの想いなんだから」
「余計にひどくなってるぞ。俺の心配はどこに行ったんだよ」
「それは……二の次」
「やっぱり可奈さんは悪魔に取り憑かれてるな。喰らえ、トゥルー・インパルス」
充は手で銃の形を作り、可奈に向ける。手を上げることで打ったような演出をした。
「ふふふ、そんな攻撃私には通用しないぞ!」
発砲を受けた可奈であるが、悪魔のような顔をしてその場で堂々としている。
「可奈のやついつもよりノリノリだな」
「多分、龍が戻って来てくれて嬉しいんだよ」
「ち、ち、違うから。別に龍が戻って来たところで嬉しくないから。これで龍の家に行けて、千尋ちゃんとじゃれあえるのが嬉しいだけだから」
可奈は頰を赤らめながら必死に弁解していた。先ほどの堂々とした態度は綺麗さっぱりと消えてしまっていた。
「さっきは退院して、千尋に会えなくて損とか言ってなかったっけ?」
「そ、それは。ほら、あれよ。病院だと千尋ちゃんの肌とか触るのためらわれたし。でも、龍の家ならそれができるから……」
必死に言い訳をしている可奈に思わず、笑ってしまう。可奈は俺の態度に訝しげな表情を見せた。
「な、何よ……」
「いや。俺、可奈のこと好きだなってな」
「え……って好き……」
可奈は一歩後退する。
「龍、お前、碧ちゃんという恋人がいながら可奈にまで手を出すとはそれはさすがに解せないぞ」
代わりに充が一歩前進し、俺に詰め寄る。
「い、いや。そういうことじゃなくて、友達として好きってことで。ほら、こんなに思っ
てもらえて嬉しいっていうニュアンスで」
「「なんだ、そういうことだったのね」」
二人とも安堵を漏らすように胸をなでおろした。
「今日は二人とも碧のお見舞い行くのか?」
「私は部活があるから、明日行こうと思ってる」
「俺も今日は下の兄弟にご飯作らなくちゃ行けないからな」
「そっか。わかった」
ということは俺、一人か。
「おはよう、龍。体調は大丈夫か?」
すると一人の生徒が俺へと声をかけてくれる。「おはよう、平気さ」と返答した。教室から誰か入ってくるたびに同じ決まり文句が流れる。それに対し、同じ返答を繰り返す。
「みんな心配してくれたんだな」
「感染的といえど、夢失病だからな。それはもう死ぬんじゃないかって思うところもあるのさ」
「二人もそんな感じだったのか?」
「まあ、な。でも、龍のことだからきっと良くなるって思ってた」
「根拠もなくか」
「あるぜ。信頼という根拠がな!」
充は親指を突き立てて、キラッとした表情を見せる。
「信頼……か。なるほど、確かにそういうのもあるのかもな」
「いや、龍。信じるなよ、なんか恥ずかしくなってくるだろ」
充は表情を一変させ、冷たい表情を見せた。いやいや、このタイミングだったら、アリだと思ってしまうから。
「でも、そういうのもアリなんじゃないかな」
充のことに対し、今度は可奈が意見を述べてくる。
「私もとても心配だったけど、龍なら大丈夫って信じてたから。確かな根拠はなかったけど、龍がこんなところで終わるような人じゃないって信じてたから」
可奈はおっとりした口調で話していた。表情は優しく、そこから可奈の想いが伝わってきた気がした。
俺と龍は二人して、目を丸くして顔を見合わせる。
「どういうことでしょうか? 先ほどまで悪党だった可奈さんが急に寝返ってきました」
「これは一雨降りそうですね。でも、もしかすると先ほどのトゥルー・インパルスが効いていたのではないでしょうか」
「なるほど。その説は信頼性が高いように思われますね」
俺たちの会話に可奈は眉間を寄せる。体はうずき出していた。
「人がせっかくいい話してたのに、何してるのよ! あんたらこそ洗浄してやるんだかな」
可奈は勢いよくこちらへと近づいてきた。
「語尾は無理矢理でもそれにするんだな」
そう一言置いておいて俺と充は走って教室を抜け出した。
「待ちなさい!」
追うようにして、可奈がやってくる。
帰ってきた日常は相変わらず、楽しいものだった。
****
放課後。俺は碧のいる病院へと向かうべく、駅へと向かった。
電車に乗り、最寄りの駅へ着く。そこからは徒歩で病院まで向かった。
病院に着くと今度は四○三号室まで歩いていく。美湖瀬 碧と書かれたプレートを覗くと扉をノックした。「はーい」と言う声に従い、扉を開ける。あらかじめ、連絡しておいたためすんなりと通ることができた。
扉を開けるとベッドのそばには千尋の姿があった。
「千尋も来ていたのか?」
ベッドに向かいながら千尋へと声をかけた。
「うん。今日は学校が早く終わったから」
「龍くん、来てくれてありがとうね」
慎ましやかな顔で碧は俺の方を見た。最近は「龍くん」と呼ばれると心が揺れ動く感覚に襲われる。
碧の俺に関する記憶はあの夢を見なくなるとともに徐々に取り戻していっていた。
俺を忘れた碧が「龍くん」と初めて言った時には思わず泣きそうになってしまった。
きっと有栖もあの時はこんな気持ちだったのではないか。だとすると早く記憶を取り戻さないといけないと気持ちが先走る。
「体調はどうだ?」
「良好、良好。すっかり元気だよ」
碧は上半身を大きく動かすことで元気さをアピールする。その様子に微笑むとともに俺はベッド横の椅子へと腰をかけた。
「これ、来る前に買って来たんだ。新店の唐揚げ」
「おお! ありがとう。入院してた時にこれが食べれないのが難点だったんだよね。さすがは龍くん」
早速封を開け、爪楊枝を取る。多少の時間は経ているが、食感に劣りは見えない。証拠に爪楊枝で刺した時にパリッと言う音が聞こえた。
「んー、やっぱり美味しいー、千尋ちゃんもどう?」
「え、私ですか。なら、お言葉に甘えて」
戸惑いながらも千尋は碧から差し伸べられた唐揚げに口を近づける。
「おいひいですね」
「龍くんも、はい!」
今度は俺。前に言っていた通り、みんなで食べたほうが美味しいと言う碧の配慮だ。
だから何を言わず、俺も唐揚げをいただいた。
食べてわかる食感と噛んだ瞬間に出て来る肉汁の量。やはり、あの店は化けている。
全員が各々、味を嗜んでいた。無言ながらも空間は幸福に包まれていたと思う。
「あー、美味しかった」
碧はお腹を押さえながら満足げに言う。買って来てよかったと言う気持ちになった。
「碧が退院した時にまた行こう」
「そうだね」
「千尋も一緒に行こうな」
「えっ! うん、そうだね」
何か考え事をしていたのか千尋の反応は少しばかし遅れた。少し疑問に思いながら彼女の方を覗く。
「何かあったのか?」
「あ、ええと……その……」
戸惑う表情を見せる千尋にさらに疑問が浮かぶ。何か隠し事をしているのだろうか。
「いいよ、千尋ちゃん。私が言うから」
すると庇うような形で碧が千尋に声をかける。俺の注意は自然と碧に向いた。
少しだけ碧の表情に暗さが見えた気がした。これから言うことは大事なことなのだろう。
だとすると話題に上がることというのは。
俺は二人に飲まれるように気持ちを切り替える。そして。
「有栖……」
碧が言うよりも早くその名前を口にした。
碧、千尋ともに目を丸くする。俺の口からそんな言葉が出るなんて思いもしなかったのだろう。
「やっぱり思い出したんだね。有栖ちゃんのこと」
「思い出したのはつい最近だ。それに、思い出したのは名前だけでそれ以外の記憶はまだ思い出せていない」
俺は胸を押さえつけながらさらに続けた。
「でも、その名前だけで。すごく胸が張り裂けそうになる。とっても大切な名前で、とっても大切な人物である気がするんだ、だから」
碧の目を見て俺は静かに懇願した。
「教えてくれないか。有栖について、碧の知っていることを。俺の知らないエピソードを」
「うん。今日はもともとそのつもりだったから」
碧は俺の視線を受け止めるようにして優しい表情で話し始める。
「千尋ちゃんから聞いたんだ。寝ている時に龍くんが『有栖』って言う言葉を呟いたんだって。だからもしかすると龍くんの中で有栖ちゃんの存在が疼き始めているのかと思った。それと同時に、私は夢の中で有栖ちゃんの声を聞いたんだ。前にいたよね。黒い影に囚われている夢を見たって」
碧の言葉に頷くことで肯定を示した。
「今もその夢を見てるの。でも、影は少しずつ消えていって、代わりに白色の光が私の視界を包み込んでいっている感じ。そんな景色を見ている中で有栖ちゃんの声が聞こえたんだ。『龍くんに自分の存在を教えて欲しい』って」
「私はずっと迷ってた。龍くんに有栖ちゃんのことを話すかどうか。でも、有栖ちゃんは自分の存在を隠すことを望んでいたから。私と千尋ちゃんは龍くんに悟られないように努めていたの」
俺は一度千尋を覗く。千尋は小さい声で「黙っていて、ごめんなさい」と言った。謝ることではない。だから俺は首を横に振ることで千尋を許した。
有栖が望んでいるのなら、俺にはそれを受け入れる義務があったはずだ。
「だから、有栖ちゃんが望んだ今、私には龍くんに話さなければいけない義務があると思う。今日呼んだ理由はそこにあるんだ」
「有栖ちゃんと私たちが出会ったのは中学生の頃。一年生の時に同じクラスだったのがきっかけだったんだ。私が有栖ちゃんに声をかけて、それから三人でよく遊ぶことになったの。それこそ遊園地や夏祭りとか」
「やがて時が経って、龍くんは有栖ちゃんの恋人になったんだ。今は私なんだけれど、それは有栖ちゃんからのお願いであって、元々の龍くんの恋人は有栖ちゃん」
「多少は恋人同士に気を使うこともあったけど、三人で時々は千尋ちゃんも一緒に四人で仲良く遊んでた。私の中ではあの時はとてもかけがえのない思い出なんだ」
「でも、そんな楽しい日々はある日を境にして崩れてしまった」
「有栖ちゃんの両親が事故で亡くなってしまった。有栖ちゃんは一人っ子だったから両親にとても可愛がってもらっててさ、二人のこと大好きだった」
「それから有栖ちゃんは学校に来なくなって、家に引きこもる日が続いた。私たちは毎日お見舞いに行ったけれど、扉越しの会話しかできなかった。あの時一番苦しかったのは有栖ちゃんだったけれど、きっと龍くんも相当苦しかったと思う。『どうすればいいのか?』ずっとそれを悩んでいたんだと思うんだ」
「そして、さらに畳み掛けるように悲劇は続いた。有栖ちゃんが『夢失病』と言う病に侵
されたんだ。私たちがお見舞いに行った時に倒れている有栖ちゃんを発見して、病院に連れて行ったらそう診断された。稀にかかる病気だったため私たちはその病の名前を初めて知った」
「その出来事はさらに龍くんを追い込んでいった。両親が死んで悲しんでいる有栖ちゃんに何もできなかったこと。そして、夢失病と診断された有栖ちゃんに何もできないこと。二つの事柄がきっと龍くんを追い詰めていたんだと思う」
「その日の晩、龍くんは交通事故にあって、昏睡状態になった。生死をさまよう期間が二週間にも及んだ」
「奇跡的にも不可能だと言われていた生の道を歩むことができた龍くんだけど、代償に中学校の頃の記憶を失くした。それは有栖ちゃんと作ったかけがえのない思い出だった」
「どうすればいいのか。今度は、私がそう思わされた気がした。どう、有栖ちゃんにこのことを伝えればいいのかわからなかった。それでも、このことを伝える義務は私にある。私は龍くんについて有栖ちゃんに話すことにした」
「話を聞いた有栖ちゃんの表情はとても悲しげな表情をしていた。恋人失格っていう言葉が今でも私の心を痛ませている。恋人失格だから龍くんに合わせる顔がない。きっと自分がいないことが龍くんの幸せにつながるはずだから。自分を思い出すことでまた辛い思いをさせてしまうのは嫌だから」
碧はそこに来て、大きく息を吸った。話してて辛いのだろう。
でも、最後まで聞きたい。受け止めたい。だから俺はそっと、碧の手に自分の手を沿わせた。
「だから自分の存在を龍くんには秘密にして欲しいって。とても辛いことだったけれど、有栖ちゃんがそう望むならって。私は約束した」
碧はしっかりと俺の手を握りしめる。その力から碧の我慢していた思いが伝わった気がした。
「それから私は千尋ちゃんと協力して有栖ちゃんことを秘密にするために行動に出た。龍くんの家にテレビがないのも、携帯電話の設定も龍くんに『夢失病』を隠すための秘策だった。商店街を歩くときもできるだけメディアには遠ざけるようにしてたんだ。夢失病を知ることで有栖ちゃんを思い出すきっかけになるかもしれないから」
「でも、私は有栖ちゃんにきちんと思い出を作って欲しかった。有栖ちゃんの心には龍くんの存在を植え付けてあげたかった。だから私は龍くんの恋人を偽り、毎日のように一緒に出かけた。その都度、有栖ちゃんに電話してエピソードを話したり、時には直接会って有栖ちゃんとお話ししたんだ」
「でも、まさかこうして自分自身が『夢失病』にかかっちゃうのは盲点だったけどね。はははっ」
最後に碧は照れ笑いを浮かべた。
この話で疑問に思っていたことのほとんどが解消できた気がした。
碧が定期的に病院に行っていた理由は昔の病気についての診察ではなく、有栖に会いに行っていたのか。だから俺を呼ばなかった。
「お兄ちゃん、ごめんなさい。今まで黙ってて。ただ、私も見てたから。いつも家でお兄ちゃんの苦しそうな表情してて」
千尋の方も俺を気にしてくれていたのはその時のことがあったからなのだろう。
「うんうん。二人とも俺を思ってしていたなら、俺は何も言えないさ。あの時、俺がそうやって、何もやろうとしなかったから。弱かったから引き起こしたわけだしさ」
「そんなことないよ。私でも、そんな状況になったらきっと何もできないでいると思うから」
「ありがとう。ほんと二人には感謝しきれないな」
俺は二人の不安を取り除くようにして、笑顔を向けた。きっとこのことを話そうと決意するにはそれ相応の覚悟がいるはずだ。数年越しのことなのだから。
「ただ、少しだけわがままを言っていいか?」
「うん、いいよ」
「有栖がいる場所を教えて欲しいんだ。もう一度会いたいから」
有栖の願い。それを叶えるために俺は碧に力を借りることにした。
しばし、沈黙が訪れる。碧・千尋二人して重い表情を浮かべていた。
「ごめん。龍くん。それが私たちにもわからないの」
「わからないってどういうことだ?」
「私が入院している間は千尋ちゃんにお見舞いを頼んだの。でも、お見舞いに行った時に有栖ちゃんはそこにはいなかった」
「うん。看護師さんにも聞いたんだけど、教えてくれなかった。それは本人が頼んだことだって」
思わぬ出来事に二人もまだ納得できていない様子だった。
有栖は一体何を望んでいるのか?
受け止めるんだ。有栖が行ったことを。
考えるんだ。有栖が望んでいることを。
「だから、ひとまずはこれを」
すると碧が自分のバッグを探り始めた。そこからあるものを取り出す。
ものは部屋の照明に反射した。それは普段よく見るものだった。
「鍵?」
どこかの家の鍵。ここで出すということはきっと。
「有栖ちゃんの家の鍵。今は私が預かっているんだ。必要なものがあった時は私がいつも
持って行ってあげてたから」
碧は手に持った鍵をこちらに渡した。
「まだ、記憶は戻っていないんだよね。なら、きっとそこに何か思い出せるヒントがあると思うんだ」
俺は碧と持った鍵の二つを見渡した。
碧の言うとおり、俺の記憶はまだ戻っていない。先ほどの話を聞いただけでは、まだうまく思い出すことができなかった。
「あと、これが有栖ちゃんの家のある場所」
そう言って、渡したのが一枚の紙だった。碧の手書きで有栖の家までの行き方が書かれていた。少し古びたような紙質であったことから、碧はずっとこの時を待っていたのかもしれないと思わされる。
「きっと戻るよ。龍くんの記憶。だって、あんなに楽しかったんだから」
「そうだよ。お兄ちゃんならきっと大丈夫。もう、あの時のお兄ちゃんとは違うと思うから」
二人励ますように声をかけてくる。
「ああ、ありがとう」
大丈夫。俺ならきっと、有栖のことを思い出す。そう自分に言い聞かせ俺は二人に言った。
「行ってきます」




