積み荷を担いで船に乗り込み、甲板に荷物を下ろす
掲載日:2019/08/17
積み荷を担いで船に乗り込み、甲板に荷物を下ろす
これでこの船の荷物は積み終えて
ひとまず休憩となった
船着き場から少しとび出るように
木で作られた足場があった
僕はそのふちに腰掛けて
いかりのように重くなった足を海に向けて下ろした
体を少し後ろに反らせて、板の上に両手をついた
足場は少しガタついていたので、
下に支えの柱があるような感触のところに手を置いた
しばらくそうしていると、まるで自分の手が柱に続いていて
海の底に手をついているような感覚になった
読書でもするかと、後ろのポケットから本を取り出して読んだ
もう時刻は夕方になりかけていた
「おい!いつまで休んでんだ!」
後ろから怒鳴り声がして、ビクッとして本を置いた
「さっさと持ち場に戻れ!」
「すいません!」
そう言いながら、慌てて立ち上がり、戻ろうとした
ふと、本を忘れたことに気づき、後ろを振り返った
開いたままの本はまるで、夕日に向かって、飛んで行きそうだった




