始まり
続けて投稿。まだぜんぜん面白くないです、ごめんなさい。
「ここがアブソリュート学園か・・・」
俺こと、ロク・クヤビィアクはこの学園に講師として、今日から働くことになった。自分が望んだこととはいえ、少し罪悪感がある。彼女の怒った顔が鮮明に思い出されて、少しだけ笑ってしまう。
・・・それにしても、立派な学園だな。ここ、絶対に迷う。
たしか、学園に入るには門のところにある守衛に話しかければよかったはずだ。
門のところにある守衛のところへ行って窓口らしきところを覗く。
「こんにちは。今日からこの学園で働かせてもらうことになった、ロク・クヤビィアクというものですけど」
「おぉ、お待ちしておりました。この学園は広いですからな。案内しろと言われていますよ」
中にいたのは中年の人の良さそうな男だった。
「そうですか。それはありがたい。まず、学園長室に来てくれと言われておりまして」
「わかりました。ではついてきてください」
男は守衛室から出て、俺を学園長室まで案内してくれた。
「ここです。ここからは付き添いの先生がつくらしいので私は戻りますね。なにか困ったことがあったらまた話しかけてくださいね」
「はい、どうもご親切にありがとうございました」
守衛のひと、とてつもなくいい人だったな。こんど、おいしいお菓子持って行こう。
・・・そして、もはや学園長室の扉が豪華すぎて入りづらい件について。
いやいやいや、なにこのライガーのエンブレム!真っ赤な扉にすっごく映えてますねー・・・って、そうじゃねーわ!仰々しすぎて恐ろしい通り越して恐怖だわ!!
で、でも、この扉を開けなければ、仕事ががが。
・・・ええい!ままよ!
ノックをして学園長室に入る。
「失礼します。新任のロク・クヤビィアクです」
そうして入った学園長室は普通だった。おい、あの扉はなんなんだ。
部屋の真ん中のソファに座っているのが学園長だろう。イケメンだ。灰色のウルフヘアに力強そうな灰色の瞳。もてるな、こいつ。
「おぉ、待っていました!アブソリュート学園にようこそおいでくださいました! あなたのような方がこの学園に来てくださるとは、光栄の極みです」
・・・
「いえ、こちらこそ、このような立派な学園に務められることを光栄に思います」
「では、今日は新任の先生と担当の紹介がありますので、彼、ロバート先生について行ってください。場所は体育館です。あ、ロバート先生はあなたと同い年なのでなんでも相談してください。ではお願いしますね、ロバート先生」
「はい、ロバート・スルジュです。では案内しますので、ついてきてください」
「私はロバート・スルジュです。よろしくおねがいします」
おぉ、この人もイケメンだ。青い髪に、片目は隠れていてわからないけど金色の瞳だ。よし、世界中の男子よ、あの呪文を叫ぼう!
イケメン滅べ!
「?どうかされましたか?」
「なんでもないです。行きましょう」
お互い、自己紹介を済ませていると目的の体育館に着いた。中に先生が並んでいる最後尾に並んだ。
生徒たちは先生が気になるらしくちらちら見ている。
(君はこの世界で生きてきたんだな。なんだか不思議な感覚だ・・・)