プロローグ
ゲームの冒頭でよくある、歴史紹介的な話。
それは何かの悪い冗談だと思っていた。
家に届いた一枚の《赤い紙》が僕の人生を変えた。
―200年前 - Helpoortの出現―
人類が戦いに明け暮れていたある日、北極に突如として地獄へと通じる門、Helpoortが出現した。地球はHelpoortより現れた異形の怪物、《戦鬼》と、門を通じて流れ込んできた謎の瘴気によって荒廃し、滅亡の危機に瀕した。
―150 年前 - ヘルヘイムの発見―
人類はセンキとの戦争に辛うじて勝利し、異形の怪物たちをHelpoortの向こう側に押し返すことに成功した。
そして、Helpoort破壊の鍵を掴むべく、門を通過した。
そこで人類が目にしたのは、劣悪な環境と異形の怪物たちで溢れた未知の惑星だった。
人類はその禍々しき星を神話になぞらえて《ヘルヘイム》と名付けた。
―100年前 - 新人類の誕生―
Helpoortより流れ込む謎の瘴気は環境汚染を引き起こし、人類の生存圏を大幅に縮小させた。
その最中、劣悪となった地球環境に適応した《新生代の人類》が誕生する。
驚くべきことに彼の遺伝子構造には《戦鬼》と共通する部分が多数、確認された。
このことから人類は、ニューマンを《宇宙人》と蔑み、差別と迫害を開始する。
同時期より、新生児に対する人類・非人類選別検査が実施される。
―50年前 ‐ ヘルポールトへの入植―
増え続けるニューマンへの対応策として地球政府は人種隔離政策を実行に移す。
《ヘルランド入植団》を組織し、ニューマンのヘルランドへの強制移住を開始。
入植団によってHelpoortを中心とした9つの基地が建設され、ニューマンの入植が加速される。
都市にはドイツ語の1から9に当たる、アイン、ツヴァイ、ドライ、フィア、フュンフ、ゼックス、ズィーベン、アハト、ノインの名前が与えられた。
なお、入植団が最初に建設した都市アインはニューマンコミュニティーの首都と位置付けられ、以後、ヘルランドにおける中枢都市となる。
―1年前 – ブラッディー・サンデイ(血の日曜日)―
反ニューマン思想の過激派によって、ニューマンの首都アインが壊滅する。
この事件をきっかけにニューマンの対地球人感情が悪化。
ニューマンの反乱を恐れた地球政府は軍をヘルランドに派遣するも極度の緊張状態が続く。
―現在 - 終わりの始まり―
創造歴1920年、二つの惑星は互いへの憎悪に溢れていた。
差別、迫害、テロリズム……。
そして物語の始まり。