いつも。
夕焼けで茜色に染まった空の下。
いつも通りの朝が来て、昼が来て、夜が来る。
僕がいて、その隣で君がいる。
いつも笑顔で他愛のない話をしている君を思い出した。
春も夏も秋も冬もいつもと同じ。
いつもと変わらない日常がまた当たり前のように来る。
…そう思っていた。
そう願っていた。
でも、当たり前の様に過ぎていった日々は今日を境に終わる。
僕の隣にいてくれた君だけがいなくなり。
独りになってやっと気が付いた。
僕が君に伝えきれなかったコトを。
僕は君が好きだった。