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星のお医者様

作者: 村上 渡

宇宙のあるところに、一つの星がありました。真面目な星ですが、少し健康管理が下手な星でもあります。あるとき体を濡らしたままにしていたところ、病気にかかってしまいました。

体が緑色になる病気です。この星には経験のない病気で、どうすれば治るのかもよく分かりません。冷やしても体を洗っても緑が厚くなるばかりなので、お医者さんの星に診てもらうことにしました。


病気の星は言いました。

「からだじゅうにみどりのものがはえてしまった。なおしてほしい」

お医者さんの星が言いました。

「ほうほう……これはふしぎだね。みたことのないしょうじょうだ。いつからこんなちょうしなんだい?」

「さいきんなんだけど、ちょっとずつはえてきてね。さいきんはかゆくなってしまって、ちかくのしょうわくせいでかいてしまったよ」

「なるほど……みてみたがおどろいた。きみのからだにはうごくものがいっぱいいるよ。からだをぬらしっぱなしにしていたせいだろう。なんびきかをサンプルとしてとっておくね」

「なおりそうかい?」

「ああ、どうにかしよう」


お医者さんの星は頼りになります。直ぐに薬を作ってしまいました。

「これはね、きみのからだにいたうごくものをもとにつくったんだ。つければすぐにぞうしょくしてはたらきはじめる。ふくさようですこしかゆくなったりねつがでたりするかもしれないが、がまんしてくれ」

「こうかがでるまでどれくらいかかるんだい?」

「あそこのほしからでるひかりが、ここにとどくまでくらいかな」

「すぐじゃないか!」

「ああ、すぐだ」

「でも、どんなしくみでなおるんだい?みずでながしてもひやしてもなくならなかったのに」

「こいつはきみのからだのみどりをかりとって、ひょうめんをかためてくれるんだ。たらしたところからばぁっとひろがって、あるていどひろがったらいっきにかっぱつになる。みどりがなくなったらこいつもいきてはいけないから、あとにかゆみがのこることもない」

「でも、そのうごくものとおなじで、めにみえないほどちいさいんだろう?そんなものできれいにできるのかい?」

「ああ、なにしろやくひゃくおくひきまでふえるからね」

「ひゃくおく!すごいね。それならあんしんだ」

「よし、とうやくかんりょう。これですぐにまえとおなじようになるだろう。ひょっとしたらざらざらするかもしれないけど、がいはないからあんしんしてくれ」

「ありがとう、たすかったよ。ほんとうだ、ちょっとかゆくなってきた」

「ふえいせいだといけないし、かるくみずでもかけなさい」

「でも、そのくすりはしんじゃうんじゃ?」


「だいじょうぶ。『はこぶねのつくりかた』は、ちゃんとおしえてあるからね」

初投稿です。童話祭に送りたかったのですが、3,000字が確保できませんでした。下手な文章ですが温かい目で浚っていただければ幸いです。

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