6、説明と化物襲来のお知らせ
ハナがブラックベアを剥ぎ取り終わった、
「さて、レンヤさん早くこの森を抜けましょう」
「出口わかるのか?」
「はい、この森は何回もきましたから、」
ハナは森の中を進んでいく、
「でもブラックベアには苦戦してたよな」
「ブラックベアは別格です、この森の奥にいるはずの魔物なんですが?」
・・・・・・・・・・・・・・俺の運のせいじゃないよな
「まあ、無事だったんでいいじゃないか」
「そうですけど、ブラックベアはかなり強い魔物なんです、レンヤさんよかったらステータスを見せてもらっていいですか?」
うーん、見せてもいいんだが、俺のステータスはこの世界ではどれぐらいなんだろう?
「いいけど、ハナのステータスを見せてくれないか?」
「分かりました、じゃあ私から」
ハナ
【冒険者ランク】F
【レベル】9
【筋力】E
【体力】E
【魔力】D
【敏捷】F
【器用】E
【精神】D
【運勢】E
スキル欄
【火魔法レベル1】
【杖術レベル1】
となっていた、
・・・・・・・・・・・・・俺、化物かよ
俺のレベル1の方が強くないか、
「さあ、レンヤさんのステータスも見せて下さい」
「ああ、わかったよ」
俺は、渋々ステータスを見せた
シシド レンヤ
【レベル】78
【筋力】S
【体力】A
【魔力】B
【敏捷】SS
【器用】S
【精神】B
【運勢】G
スキル欄
【剣術レベル10】
【死撃把握】
【災禍の一撃】
【時空魔法レベル1】
加護・称号
【破壊神の加護】
【竜殺し】
これが俺のステータスだ
「・・・・・・・・・なんですかこのステータスは?」
「いや、ハナの見たけど、すごいな俺」
俺は頭をかきながら言った
「すごいどころか異常ですよ、どこの勇者ですか、」
「やっぱりヤバイのこれ?」
「ええ、【剣術レベル10】【時空魔法レベル1】何ですかこれ、
見たことも聞いたこともないスキルもあるし、
そしてこの加護なんなんですか【破壊神の加護】ってどうやったら破壊神から加護がもらえるんですか?」
おおぅ、
ここまで言われるか、俺のステータス、
「まあ、いいじゃないか」
「良くないですよ、このステータスあまり見せない方がいいかもしれませんね」
「そうだな、」
うん、俺はこの世界では化物らしいな
「そういえば、ハナは冒険者じゃないっていってたよな、冒険者ランクって?」
俺はハナのステータスの事を聞いた、
「はい、冒険者になるにはギルドに行き、ギルドカードを作らなければいけません、
でも、ギルドカードは身分証明書になるので街の人のほとんどが作っています、
私の通っている学園では、成績の基準にするために、ギルドカードを登録します。」
「なるほど、ランクの高さで成績を決めるのか」
「はい、一部ですけど、冒険者には強さを示すランクがあります、
ランクはGから始まりF、E、D、C、B、A、Sという順になっております、」
「ハナは、Fだったよな、」
「はい、私はまだFランクです、クラスでも・・・・私だけ・・・」
ハナの言葉から力がなくなり、すごく落ち込んでいる、
やべっ地雷踏んだか、
「まあ、これから強くなればいいんだよ、えっとSランクって結構いるのか?」
俺はハナの頭を撫でながら聞いた。
ハナの顔が真っ赤に染まった、
「あ、ありがとうございます、Sランクの冒険者は1国に3人ぐらいです、今向かっている、オーリア王国では3人います、」
「オーリア王国っていうのか」
「はい、レンヤさんなんにも知らないですね」
「まあ、ほんとに何も知らないと思ってくれ、半分記憶喪失とでも・・・」
「まあ、分かりました」
ハナは全然気にしてないようだ、
本当にいい子(゜´Д`゜)
「で、Sランクって何レベぐらいなんだ?」
俺より強いヤツらのことは気になる、
「冒険者のランクはレベルでは決まりません、活躍によって決まります、
でもSランクとなれば、レベルは70ぐらいはあると思います、」
なるほど、俺みたいな化物が3人もいるのか、
いや、3人しかいないのか、
「もう少しでこの森を抜けますよ」
俺とハナはお互いの事を話しながら、森を抜けた、
森から出た、俺の前には大きな草原、遠くに見える大きな城と街、あれがオーリア王国か、
そして 変態
「ギヤアアアアアアアアアアアアアア、化物だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「だ~れが、化物ですってええええええええええええええ」
俺の前にはあの時
森で出会った、化物、変態がいた。
「学園長!」
「学園長(゜o゜;;ってこの変態が!」
ハナの口から衝撃の事実、
「だ~れが、変態でっすってえええええええええええええ」
すっげーーーうるさいな、
この変態、
ハゲの癖に
「一発殴って黙らせるか」
「レンヤさん、一応学園長なので」
変態の叫び声が草原に響いた。
「でだ、ハナこの変態は、」
「はい、シルフィード学園の学園長です。」
「は~い、はじめまして、私はシルフィード学園のキャサリンよ」
「・・・・・・・・・」
・・・・・・キャサリン?
「あ!偽名か!」
「本名よ」
「ハナちゃんを助けて下さり、ありがとうございます。」
「いや、通りかかっただけだから、むしろ俺が助かったというか」
「で、あなたの名前は、な~にかしら」
変態もといキャサリンはウインクを俺にしてきた
イラ、殴っていいかな
「シシド レンヤだ」
「シシドが名前でいいかしら」
「いや、レンヤが名前だ」
「じゃあレンヤちゃんね」
イラ、ぶっ飛ばそうかな
「レンヤさん、落ち着いてください」
「ああ、大丈夫だ」
「で、本当にありがとう、あの森にはブラックベアが出たと報告があったから、心配できたのよ、」
「・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・あの、学園長、ブラックベアとは会いました」
「・・・・・・・・・・・」
「なんですってーーーーー」
また化物の叫び声が、
「体は大丈夫なのハナちゃん」
「はい、レンヤさんが助けてくれましたから」
「そう、なにからなにまでありがとう」
ハゲもといキャサリンが頭を下げてきた。
「まあ、こんな可愛い子を見捨てられるかって」
「(//∇//)」
ハナの顔がまた真っ赤に染まった。
「あら~~~~~~」
顔が腹立つ、
このハゲもとい変態
「まあ、そんなことは置いといて、レンヤちゃんは冒険者なのかしら」
「いや、冒険者志願者だ」
「えっそうなの、ブラックベアは一応Cランクの魔物よ」
Cランク、
魔物にもランクがあるのか、
なるほど
「そうなのか、ハナ?」
「はい、しかも3体いたので、Bランクの冒険者じゃないと厳しい敵ですよ」
「3体も、レンヤちゃん、何者なのよ~」
変態が体をくねらしている、
気持ち悪い
「じゃあ、オーリアで冒険者登録をするのね」
「ああ、そのつもりだ」
「そう、では早速オーリアに向かいましょう。」
「そうだな」
「わかりました、学園長」
こうして俺はハナと変態もといキャサリンと共に
オーリア王国に向かった。
「そうです」
花が俺に向かって言った。
「なんだハナ?」
「学園長はAランク冒険者ですよ」
「なにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」