表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/16

5、俺と少女の初めての出会い

《少女》


私は森の中を走っている、

私の後ろには黒き獣が私を追いかけている。

見た目は熊だが鋭い爪と熊にしてはデカすぎる、

「はぁ、はぁ、ちっ、囲まれたわ」

ちっ、もう、クエストは終わっているのに、

こんなところにブラックベアがいるなんて、

ブラックベアの数は3頭、1頭でも私じゃ倒せない相手、

でも、こんなところで死ぬわけにはいかない、

私は自分の持っている剣を抜き、ブラックベアに向けた

「グルアアアア」

ブラックベアは声を上げ私を威嚇している。

「【ファイア×3】」

私は火属性の下級魔法【ファイア】を3つブラックベアの目の前に放った、

手のひらサイズの火の玉だかブラックベアの目に当たれば少しはダメージが入るはず、

その隙に、後ろを向き、走った

「グルアアアアアアアアアアア!」

しかし、ブラックベア3頭の咆哮で【ファイア】は消され、

もう、逃げられなくなった。

「グアアア!」

ブラックベアは私に向かって自身の爪を振りかざした。

「はっ!えい!」

少女は右手に持っている剣で爪を受け止めた、

が、ブラックベアはもう片方の爪で少女の腹を狙った。

「しまっ」

少女は死を覚悟し、目を瞑ったが、痛みは全然起きない、




目を開けてみると、そこには白髪の少年が立っていた。




《鍊也》


俺はショートソードを抜き、熊に近い魔物へと向かった。

やっぱり、レベルの影響のせいか体が軽い、軽すぎる、

まだ、なれないな、でも、助ける。

熊の爪が少女を襲った、

が少女は剣で受け止めた。

熊の2撃目それは少女の腹へと放たれた、

俺は少女の前に立ち、ショートソードで爪を受け止め、

「せい!」

力任せに返した、

「グルアアアアア?」

「なんだ、力で負けたのがそんなに意外か」

熊はよろめき、後ろに倒れた、

「大丈夫か?」

俺は後ろにいる少女に声をかけた。

少女の髪は黒く、長い髪を後ろに2つに結んでいる。

かなり可愛い、てか美少女だ。

「はい、ありがとうございます、」

「悪いなこの熊共、俺が貰うな、」

俺はショートソードを熊に向けた。

「「「グルルルルル」」」

熊×3は俺を警戒している、

「無茶です、ブラックベアを一人で3頭も相手するなんて」

少女が止めてくるが、

俺の選択肢は戦い、一択だ、

「少し、じっとしていろ、間を開けさせて貰うよ」

「きゃあ」

俺は少女を担ぎ熊から距離を取った。

「何するんですか」

少女は俺の腕の中で言った、

顔が赤い、

「何って、熊から距離を取っただけだ」

俺は熊から離れたところに少女を降ろし、熊の下に向かった。

てか、ブラックベアって名前なのか。

「さあ、殺ろうか」

俺はショートソードで熊を切り裂いた。



《少女》


少年の剣でブラックベアが一刀両断された、

すごい、あのブラックベアが一撃で裂かれた、

なんなんですかあの人は、

私は少年の方を見た、

髪が白く、変わった服装をしている。

左手には初心者用の剣、ショートソードが握られている、

少年はショートソードでブラックベアの攻撃を受け止め、返している、

1頭が斬られ、また一頭が斬られた、

早い、もう2頭も倒しただなんて、

少年が3頭目を斬った。

ブラックベアはそれを左右の爪、両方で受け止めた、

ガキン!

「あっ、」

少年の声と共に少年のショートソードが折れた、

「グアアア!」

ブラックベアはそれを好奇と見て、腕で少年を思いっきり殴った。

「ぐっ」

少年は吹き飛ばされ、すぐ後ろの木に当たった、

「っつ、くっそ、折れちまったじゃねーか」

少年はすぐに体勢を持ち直した。

ブラックベアは少年に追撃を与える為、少年に向かって飛んだ、

すごい跳躍力である、

そして爪を少年に振りかざした。

「危ない!」

私は声を上げた。



《鍊也》


痛いなあ、俺は木に叩きつけられた、

でもこの体は頑丈なんだよな、

でも俺の体は無事でもショートソードはそうはいかなかった。

「っつ、くっそ、折れちまったじゃねーか」

俺のショートソードは完全に折れていた、

「危ない!」

少女の声で俺は前を向き、

おお、飛びやがった、

ブラックベアの爪が俺を狙っている。

「【死撃把握】!」

【死撃把握】発動、

俺にはブラックベアの攻撃が把握できた。そして

「よくも、ショートソードを、くらえ!」

カウンター気味の蹴りをブラックベアを頭に当てた。

「グアア」

レベル等で上がっている、俺の攻撃力の蹴りがブラックベアを頭にクリーンヒットし、

ブラックベアは倒れた。


「はあ、なんとかなったな」

俺は少女の元へと向かった。




「大丈夫か?」

俺は少女に聞いた

「あ、はい、大丈夫です。助けて下さりありがとうございます、」

少女は礼儀正しく礼を言ってくれた。

「いや、そこまでのことはしてないよ、俺は宍戸鍊也だ。君は?」

「私は、ハナです」

長い黒髪を後ろで2つ結びの少女の名前はハナと言うらしい、

「ハナでいいのかな、俺は鍊也でいいぞ」

「レンヤさん、本当にありがとうございます。」

また、頭を下げてくる。

「いいってもう、てか鍊也でいいのに」

「いや、レンヤさんで、レンヤさんはどこから来たんですか、見たことのない服を着てますけど」

俺の服は現代、元の世界のものだ

黒の学ランだ、

「えっと、ハナ、俺は漂流者という者らしい、できればこの辺の事を教えてくれ」

「漂流者って何ですか?」

えっ、通じない、月華ぁぁぁぁぁ

ダメじゃん、

「ええと、簡単に言えば気づいたらここにいたってところかな」

「なんなんですか・・・それ」

ハナからの冷たい目線が俺に放たれた、

ううっ

「まあ、いいじゃないか、そういうことで」

「はあ、そうですか」

「とりあえず、街または村、人がいるとこまで案内お願いします。」

「まあ、分かりました、」

「ブラックベアはどうすればいいの?」

「レンヤさんが倒したんですから、レンヤさんのものですよ」

「ブラックベアは売れるのか?」

「はい、売れますよ、大体の魔物は売れますよ、そんなこともわからないんですか、」

はい、そうですよ

「えっと、無知と思ってください、どこが売れるんですか?」

「はあ、えっとブラックベアは爪と牙と毛皮だったと思います。」

「じゃあ、剥ぎ取ればいいのか?」

「はいそうです、私が手本を見せましょうか、といってもブラックベアは初めてですからうまくいくとは限りませんけど・・・・」

「頼む」

ハナは腰に挿してある短剣でブラックベアを剥ぎ取っていった。

「なあ、ハナ、血がすごいんだが、大丈夫なのか?」

「はい、大丈夫ですよ、冒険者なら、このくらいできなければならないですよ」

冒険者?テンプレだな

「ハナは冒険者なんだな、俺もなれっかな」

「いえ、ちがいますよ、私は冒険者の学園、シルフィード学園の生徒です」

「そんな学園があるんですか」

「ええ、それと、レンヤさんぐらい強かったらなれますよ」

「学園にいかないとなれないのか」

現在も血抜き作業中

「いえ、違いますよ、でも上を目指したい人や貴族が通っています」

「へー、ハナは貴族なのか?」

「いえ、私は上の冒険者になりたいんです。」

「なるほどな、じゃあ、人がいるところに着いたら、冒険者になれるところまで案内を頼む」

「冒険者ギルドまでですか、わかりました」

冒険者ギルド、テンプレ2弾

「冒険者ギルドねえ、頼むわ」

剥ぎ取り開始



これが俺 宍戸鍊也と少女 ハナの出会いだった。



ブラックベアは綺麗に剥ぎ取りました。


ハナが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ