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3、黒き龍と死闘と

扉から出た、

出た場所は洞窟の中にいた、

ものすごく広い空間だ、

俺は体の変化と目の前の威圧感に気づいた、

まず、体は、髪の色が変わっている。

月華と一緒の白髪になっていた。

さっきまで黒髪だったのに、身長は165センチ

少し縮んでいる、体が若返っているからか?

高校生3年だった、18歳から2年ぐらい若返っている、

服は俺の学校の黒い学ランだ

まあ、問題は体のことじゃねー、

目の前のことだ。


俺の目の前には、巨大な黒き龍がいた。

ドラゴンだよ、こんな序盤で会えんのかよ、

黒き鱗、紅き瞳、大きな尻尾と翼、

何メートルだよ、怪獣サイズじゃねーか、

「グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

耳が、鼓膜が破れる。

なにこれ?俺ここで死ぬの?

3話で死ぬってないだろよ、

ドラゴンが咆哮をした、ドラゴンの目の前には人間の子供サイズの魔物が5匹いた。

ゲームで出てくるゴブリンと呼ばれる魔物に似ている、

だか、咆哮だけで失神してしまっている、

あっ!ゴブリン死んだ、

ドラゴンはゴブリンを一呑みし、紅い瞳で俺を見つめている。



これ、どうしよ、


1、戦う

2、逃げる

3、説得する、会話を試みる。

4、来た道を帰る

5、土下座で許してもらう


さあ、どれだ、

1、はない、俺死ぬわ

3、だろ

「もしもし」

「グルアアア」

会話失敗

2、だな

「よし、月華のもとへ、ダッシュ」

俺は扉がある後ろへ振り向き、扉を開けようとすると、

扉は透けてきて、消えてしまった。

「NOーーーーーー」

終わった、

「月華さーーーーん、助けてくれーーーー」

俺は神を信じた、


「そこの人間、なぜここに居る。なにが目的だ」


って、喋れんのかよ、ドラゴン

「いや、何が何だか俺にもわからないんだ、できれば出口を教えていただきたいんだが」

「ふん、いや、そうはいかん人間は我ら龍種を、同志を何人も殺された・・・・・・・」

この展開は、

「というわけで、我はお前を喰らう」

ドラゴンの大きな口が俺を飲み込もうとした。

その瞬間【死撃把握】が発動した。

ヤバッ来る、

俺は目の前から来る死を全力で避けた、

右に避けた、

ドラゴンの顔が俺の左をすごいスピードで通過した。

「あぶっね」

俺はドラゴンから全力で離れた、

こりゃ、どうすっかな

と、思っていると



「呼んだか、鍊也」



「おお!月華、目の前のドラゴンどうにかしてくれえええええええ」

「うん、無理じゃ、助言しかできん」

月華の声が聞こえた、テレパシーかよ、

だが、すごくありがたい。

「月華、まずなんで出た先にドラゴンがいるんだよ!」

「そりゃ、鍊也の運が悪いせいだろ、出る場所は運によって決まるのじゃ」

「【災禍の一撃】のせいかああああああああああああ」

「確かにあれのせいだろう、しかしドラゴンぐらい今の鍊也なら余裕だろ」

「いや、無理だ、」

現在もドラゴンから逃げ惑っている、

「いや、死ぬ」

常に【死撃把握】が発動している。

「一発くらったら死ぬわ」

ドラゴンは月華との会話中でも容赦してくれなかった、

爪、牙、尻尾、様々な角度から攻撃が繰り出される。

俺はそれを全力で避け続けた。

「月華、打開策はないか」

「【災禍の一撃】を使えばいいだろう、痛いけど」

【災禍の一撃】・・・・・・・必ず当てた相手、物を破壊する。使用後、使用者に想像を絶する筋肉痛が発生する。数時間は動けない。

「【災禍の一撃】は無理だ、そんな筋肉痛になりたくない!」

ドラゴンはとうとう口から火を吹き出した。

おお、ブレスだ、かっけーーーーー

ただし、俺に向かって撃たなければ、

「し、し、死ぬーーーーーーーーーーー」

俺は地面を転がりながら避けていた、

「鍊也には【剣術レベル10】があるだろう、ドラゴンで試してみるのじゃ」

「ドラゴンで試し切りって・・・・・・・」

ドラゴンの攻撃が俺に向かって何度も繰り出される。

「無理だーーーーーーー、てか俺のショートソードは!」

俺は月華から貰ったショートソードを探した、

ドラゴンの最初の攻撃の時に落としたらしい、

あそこにあった、

俺は急いでショートソードを拾い構えた。

「月華、剣であのドラゴンに勝てんのか、俺レベル1だぞ」

「勝てる、それに鍊也には我の加護があるから」

「我が初めて加護を人にあげたんだからちゃんとするのじゃ」

月華は顔が赤くなっていた、

月華からの大きな信頼を感じた。

俺はステータスを確認した、

【●●●の加護】から



【破壊神の加護】になっていた、



・・・・・・・・・・・・破壊神?

破壊神って何?てか、誰のこと、

さっきの月華の言葉では「我が初めて加護を人にあげたんだからちゃんとするのじゃ」

月華の加護、

つまり、



「破壊神じゃねえかあああああああああああああああああああああああああああ」

「なんじゃ、何か問題があるか」

「てっきり、女神とか地母神とかそんなポジションだと思っていたのに破壊神って」

「むむ、破壊神の何が悪いんじゃ」

「悪いわ、なに、俺は破壊神からチートを貰ったのか」

「そうじゃ、まあよい話はヤツを倒してからにしよう。」

「ちっ、しゃーないな」



【破壊神の加護】・・・・・・・運以外の全ステータスが大きく上昇し、運は大きく低下する。



ドラゴンは大きな爪を振りかざした、

俺は攻撃を【死撃把握】で把握し、攻撃を避けた。

俺はドラゴンの懐に入り、ショートソードで切り裂いた、



と思ったが、

うん、切れませんでした、

「切れねーぞ、月華!」

「ショートソードだもの、仕方ないじゃないか」

ちっ、ドラゴンの爪が再度俺を狙ってきた、

俺は避けると同時にドラゴンの腕を切った、

というか叩いた、

ショートソードじゃ、切るより叩くだな、

「何度も続けるのじゃ、ドラゴンが力尽きるまで、剣を振るえ」

俺はドラゴンの攻撃をかわし、攻撃を繰り返した。

何度も、

何度も、

爪、牙、尻尾、ブレス、を全て避け、

ドラゴンの体中に攻撃を繰り返した、

何度も、

何度も、





1時間ぐらい経過した、

すごいぞこの体、【破壊神の加護】の力か、

今までとは動きが全然違う、

俺の思うように動ける、

パリン!数千回目の攻撃でドラゴンの鱗が砕けた。

「グウアアアアアアアアアアアア」

ドラゴンの声が響き渡る。

「はっ、今のは悲鳴ぽいぞ」

俺は剣を振りかざした、

バキッ・・・・・・・・・・俺のショートソードが、

折れました、

ドラゴンはチャンスと思ったのか、俺にブレスを放った、

俺はブレスを避け、ゴブリンたちがいた場所まで走った、

その近くには今までドラゴンに挑んだ者たちの武具が落ちていた。

もちろん剣も、

俺は剣を適当に拾いドラゴンに斬りかかった、







ドラゴンとの死闘は続く


最初はドラゴンの優勢だったが、時が過ぎるに従って

ドラゴンの鱗が砕け、爪は割れ、翼は裂け、尻尾は切断された。



「グウウウウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」



数時間後ドラゴンの断末魔と共に死闘の幕が閉じた。



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