15、俺と新たな日々
すみません、お金を
円→ゴールドに変えました、
まことに勝手ながらすみません、
ゴールドのほうが異世界っぽいので・・・・
「レンヤさん、この店です」
リリアに連れてこられたのは、
オーリア街で若者に人気の服屋だった。
学ランでは何かと目立つためこの世界の服が欲しい、
ここは、リリアに選んでもらえば、
この世界のファッションも大丈夫だろう、
俺が選んで変な格好で目立つのもごめんだからな、
ここは女性の力を借りるべきだと思った。
俺の所持金は
5万5千9百ゴールド
これだけあれば、マシなのは買えるだろう、
リリアに連れてこられた店には
多くの若者、子供たちがいた。
そして、
異世界だなぁ
と思えるような服でいっぱいだ、
「これはすごいな」
思わず口に出てしまう、
こういうところで改めて異世界だなと思わされる・・・・
「ええ、この店は特に人気で常にお客さんでいっぱいなんですよ」
リリアに説明されながら
店の男性用の服がある場所に連れていかれる、
「レンヤさんに似合う服っと」
リリアは男性用の服を物色し始めた。
うーーん
うーーーん
と声を出しながらこれでもない
あれでもない、
たまに俺に服を当ててみたりしている。
おうおう、悩んでいるな、
その姿が少し可愛い、
うん、
俺も手伝おっと
俺の服の事だからな・・・
俺の服が決まった、
この店に入ってから1時間ほど経っていた
俺の異世界での服が数着買えた、
全部で3千ゴールド程度の出費だ
まあ、全然痛くないな、
これで残金が5万2千9百ゴールドだ、
帰り道、
リリアに買い物に付き合ってくれたお礼をした、
出店で買ったネックレスをリリアに贈った。
「こ、これは」
「今日のお礼だ」
「あ、ありがとうございます。」
リリアの嬉しそうな顔が見れてよかった・・・・
祝福亭に戻り、
リリアの親の料理を平らげる。
うん、
相変わらずうまいなこの宿の料理は・・・
部屋に戻り、
今日のことを思い出した、
本当に濃い一日だった・・・
初めての依頼
スキルやステータスのこと
ゴブリンとの戦闘、
いろいろあったな、
これからはこんな日々が日常になるのかな・・・
俺は死んでいるかのように深い眠りに落ちた・・・・
朝、
さーて、今日は簡単な依頼受けて、
ついでにスキルの練習をするつもりだ、
そろそろ【災禍の一撃】の威力を確かめなければな・・・・
顔を洗い、身支度をして、
部屋を出て食堂に向かった、
食堂にはリリアの姉リリアンが客に料理を運んでいるところだった。
「あ、レンヤくん、おはよう」
うん、朝からいい笑顔だ、
「おはよう、リリアン」
「すぐ朝食を作るから、座っててね」
そう言うとリリアンは料理を運んで行った
俺は食堂内の端のほうに座り、
朝食を待った。
この宿、祝福亭の料理はうまいからなぁ
少し待つと
リリアンが朝食を持ってきてくれた
今日のメニューは、
トーストとスクランブルエッグ、
何の卵かはわからんが・・・
あとベーコンっぽいもの
サラダだ、
うん今日もうまそうだ、
「お待たせ、レンヤくん」
リリアンは朝食を俺の前に置いた
「もう、リリアはギルドに向かったのか?」
俺は昨日一緒だったリリアのことを聞いた、
「ええ、ギルドの受付嬢も大変らしいからね」
そういうとリリアンは仕事に戻った。
朝からたいへんだねえ
さーてっと
俺は朝食を食べよっと
うん
美味しくいただきました。
朝食後、宿を出た俺は真っ先に冒険者ギルドに向かった、
早くランクを上げたいからな、
今日も依頼だ、
ギルドは今日も冒険者たちでいっぱいだ、
俺は早速依頼が貼ってあるボードに向かい
依頼を見た、
Eランクの依頼だ、
えっと、
【ウルフの毛皮を頼む】【スライムの粘液が欲しい】【吸血コウモリの討伐】
うん、昨日と変わってないな
討伐系はこんな感じだった、
やっぱ、討伐系だよな・・・
俺は無難な【ウルフの毛皮を頼む】を受けることにした。
【ウルフの毛皮を頼む】・・・オーリア森林に住む、ウルフ5頭分の毛皮で報酬は6千ゴールド(剥ぎ取りをしている場合)死体の場合5千ゴールド、5頭以上の場合はその数に合わせて報酬アップだ
なかなかいいんじゃないだろうか
「よし、これにしよう」
依頼書をボードから剥がし、
受付のほうに向かった、
受付にはリリアがいたので、
「あ、おはようございますレンヤさん」
「ああ、おはようリリア、これを頼む」
俺はリリアに依頼書を渡した
「【ウルフの毛皮を頼む】ですね、わかりました、」
そう言い書類にハンコを押した
リリアの笑顔が眩しいな
「気を付けていってらっしゃいレンヤさん」
「ああ、行ってくるよ」
俺は冒険者ギルドを出た、
この光景を見ていた、
受付嬢たちが
まるで新婚夫婦みたいと思っていたのは
気づきもしなかった
オーリア草原、
オーリア森林に向かうため俺はここを通っている。
昨日は可愛いウサギのせいでひどい目にあったからな・・・・
俺はオーリア草原の魔物がいなく
見晴らしのいい場所についた、
近くに大きな岩が何個かある、
うん、まずはここでスキルのためしだ・・・
【スラッシュ】と【スキップ】そして【威圧】は昨日なんとか戦闘でも使えるようになっているが、
他のスキルはまだまだだ、
まずは【死撃把握】だ
このスキルはなんどか使っているが
限界を感じなくて怖い、
どういうことかっていうと、
このスキルは死ぬほどの攻撃が来たとき、位置、軌道、規模、到達時間が察知できるスキルだったはずが
死ぬほどじゃなく、攻撃すべてが察知できてる、
当たり所が悪ければ死ぬからという理由かなと思っている。
現在このスキルは無意識にだが範囲を俺の周囲1メートルぐらいにしている。
つまり1メートル範囲の攻撃を読めるわけだ。
だが、魔力を込めれば込めるだけ、範囲が伸びるのが分かっている、
さて、どれほどまで察知できるのか、
試してみようというわけだ、
「さあ、ゴー【死撃把握】」
俺の魔力を込める、
量は割と多めだ、
これが・・・・・この実験の失敗だった・・・・・
俺の魔力はステータスから見て、Bランクだ、
その魔力の多くを込めた・・・・
そのせいであんな悲劇が起こるとは・・・・・・
「ぎゃああああああああああああ」
オーリア草原の一部、
距離にして周囲数百メートルの攻撃に関する情報がいっぺんに頭に入ってきた、
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
頭が
頭が
ぎゃああああああああああああ
痛い、
痛い、
てか、周りに魔物が多いな、
もう、
攻撃してんじゃねええよ
頭痛が収まるまで30分ほどの時間がかかった
うん、【死撃把握】は周囲1メートルで充分だ。
次は、俺のスキルの中でも異色のスキル【災禍の一撃】
その効果はどんな物でも一撃で破壊できるらしい
その代償に常に運が最悪になり、使用後とんでもない筋肉痛が俺を襲うらしい、
「その、とんでもない筋肉痛がどの程度なのか感じとかないとな・・・」
いざ戦闘中に使って、予想以上で動けないなんて状況、
困るからな、
使用後動けるかどうか見ておきたいからな・・・
この場所には大きな岩があるのは
それを的にするためだ、
さあ、体調も戻ったし、
「やりますか!【災禍の一撃】」
俺は岩に向かってスキル名を叫んだ、
そうしたら、
左手が禍々しく黒く光った。
「これが【災禍の一撃】か、」
俺の左手に黒い魔力の塊のようなものがある、
うん、とっても禍々しいが
「かっこいいな、これ」
とりあいず、撃ってみるか
「いくぞ、【災禍の一撃】!!」
左手の禍々しい光を握りしめ、
拳を大きな岩に叩き付けた、
瞬間
まるで時間が早送りされるかのように、
大きな岩が崩れていった、
破壊というより、
崩壊に近いかもしれない、
岩が崩れた瞬間、
俺の体に激痛が走った。
本日二回目の絶叫である。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」
その後小さな小石でも実験をした
実験の結果【災禍の一撃】は的、標的によって代償が変化した。
だが、
例え小石としても、
その代償は大きく、
俺は【災禍の一撃】を使わないと心にした。




