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11.証言

プロットが壊れたパソ故ンに入ってたんだよなぁ…

全部覚えてるから書けないこともないけどさぁ…

共用PCだから家族のいない日しか書けないしなぁ…

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

済みません、滞った言い訳(にならん)ですm(_ _)m

どうか見捨てずお付き合い願います(泣)


では、本編どぞ。

side 何故か疑ってかかってる自称バカ


「報告を許可する!青天隊アルトス・J・インダクト副長!入られませい!」


 結局2時間以上待たされた。なのに許可って何様だよおい…。まあ御偉い様なんだろうけど。

 おかしいとは思ったけど、ゼシカにそれを話すことはできなかった。あの直後ほかの騎士(ゼシカの部下ではないらしい)が入ってきて別の部屋に移されたからだ。

 その騎士は割と愛想のいいほうで息苦しくはなかったんだけど、結局監視みたいにずっと俺たちと一緒に移った控室にいた。ゼシカも親しい騎士というわけではないらしかったし、「教会」に上等切る様なマネはするつもりないからな。

 閑話休題。

 で、移された部屋なんだけど、なんで移されたのかは今判った。この部屋、証言台の部屋のすぐ隣…ってかドア挟んで直通の控室だったわけだ。

 ゼシカが呼ばれたんで一緒に入ったほうがいいのか聞くと、例の騎士が代わりに答えてくれた。証人は前口上が終わってから入るらしい。まあ確かにそんな意味の無いモンに付き合いたくはない。そういう意味では有難いかな。まあ、その後の意味があるかどうか次第ともいうけど…。


「・・・して、証人を招聘しておりますれば、お目通り願いたく存じ上げます。」

「うむ、通せ。」

「はっ!」


 出番だ、行くか。




 証言台とは言うものの、何つーか裁判でもされているような気分だ。

 今の俺の状況を簡潔に説明すると、まず目の前にはなんか顔だけイカツイ、ひょろかったり丸かったりのおっさん方がえーと、ひいふう・・・13人か、雛壇みたいな机に座ってこっちを見ている。

 んで、ゼシカのよりなんか安っぽそうな鎧着た騎士が、斜め方向合わせて4人とドア3つにそれぞれ1人で計7人。そいつら全員の視線が集中してる何とも居心地悪い中心にあの(・・)半月型の机…柵?の内側に立たされた形でゼシカ、そのちょい斜め後ろに俺がいる。


「証人の身の上は?」

「はっ!リードルス伯家御次男、マテウス殿であります!」


 なんか、今更ゼシカに敬称つけられるのもむず痒いな。

 ってか報告書にも書いてあったはずなんだけど。うん、形式ってメンドクサイネ。


side マテウス out




side 報告を「許可」された副長


「マテウス・リードルス、証言を求める。ここでの虚偽・詐称は偽証罪に問われる故、心する様に。」

「…きょぎ?さしょう?」

「…嘘をつくと犯罪になって捕まるよ、ってこと。」

「あー、はいはい。」


 マテウスだけでなく評議院の歴々も困った顔をしている。いや、それくらいは通じてくれ、マテウス。


「…こほん、では証人に問う。報告書にあったが、魔物の襲撃を撃退した、というのは本当かね?」

「ああ、はい、襲撃はスライムの群れでした。俺の他にも家族が戦ってて、その家族がやばかったところをゼシカに助けてもらいました。」


 質問しているのは、最近評議院に選出されたという新任の議員だ。多少顔色が悪そうに見えるが、新任という事で緊張でもしておられるのだろうか。


「ふむ、リードルス伯は剣の名人と聞いている。スライムの群れに苦戦というのが解せんが?」

「数が相当に多かったんです。怪我は殆どしてませんが疲労で持たなかったって聞きました。」

「ほかの御家族は一般人だろう、よく生き残れたものだ。」

「お袋も兄貴も頑張ったみたいです。飛び掛かって来たのを追い払うくらいなら道具次第で何とかなります。」


 対してマテウスは堂々と答えている。いやはや肝が据わっているというか…。


「戦訓だな、何を以て追い払ったのかを聞きたい。」

「兄貴は手当たり次第にその辺の物を掴んで殴ったそうです。お袋はフライパンに洗剤塗って即席の武器作ってたとのことです。」

「成程、だが君は何をしていたのだね?口振りから察するに一緒にはいなかったようだが。」

「俺は別棟の倉庫にいました。」

「そうか、隠れていたのだな?」

「あ、いや、剣があったんでそれで戦いながら家族の所に行きました。着いたときにはゼシカのおかげでみんな無事でしたけど。」

「なんと、君は戦えるというのか?伯も苦戦するほどのスライムを相手に?」


 驚くだろうな、私も驚いた。説明しておくべきだろう、彼の将来(ゆめ)にプラスになるかもしれないしね。


「彼はクレイマン衛士学校の卒業です。スライムのボスと思われる個体も彼が討ちました。街道で共に盗賊や魔物と戦いましたが、並の騎士ならば太刀打ちできないであろう程度の実力を持っていると思われます。」

「ほお…。」


 証言台がざわつく。評議院だけではなく周辺の騎士たちも驚愕を抑えられないようだ。マテウスも面映ゆそうな顔をしているが、このくらいは耐えてもらおう。


「うむ、では質問を変えよう。宝具が抜刀されたというのは真か?」

「はい、俺が抜きました。」

「理由は?」

「俺、倉庫にはつまみ食いの罰で閉じ込められてたんで、暇つぶしに鑑定してました。したらスライム襲撃があったんで、そのままそれで戦いました。」

「ふむ、しかしあの宝具はそもそも抜けぬはずだが。」

「俺にもわかりません。スライムの親玉倒した後、家族と話した時に確認したらまた抜けなくなってました。」


 そうだ、それが分からない。彼はそれを調べるために来たのだ。彼にとっても実りの薄い時間だろう、早いところ切り上げて図書館の入館証をもらわねば…。


「ふむ、それならば申し付ける事があるな。」





「この二人を捕らえよ。罪状は偽証および宝具の損壊未遂だ。」




side ゼシカ out

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