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力素

今回説明会です。

力素=魔素

保有力素=魔力

力法=魔法

ということで認識してください。ルビアが旅していた頃の時代ではこう呼ばれていたからです。後々人も出てくるのでその時に呼び方も変えます。

(次は貴方も喋れるようにする為に"力法"について説明しようか。でもそのためにまずは"力素"を認識してもらおうかな。)


そう言うとルビアの体から全身を覆い隠すような澄んだ青色のたくさんの何かが発せられ、それが焚き火のように揺らいでいた。


(流石貴方だ。わかりやすいようにそれなりの量の"力素"を放出しているんだけどね。まあそれはさておきこれが"力法"を行使するための素となるもの。"力素"だ。正確には二種類ある内の一つ"保有力素"だ。次はもう一種類の方の"自然力素"だ。)


先ほどまでルビアの体から発せられていた"力素"がふっと見えなくなったと思ったらまた見えた。

だが今度は先ほどとは違う感じがした。

先ほどのは体の内から出ている感じだったが、今度のは体の外から出ている感じだ。


(これが"自然力素"だ。"保有力素"とは違いこれは水、空気、この樹で作った家にも、先ほどいた広場のように例外はあるが基本どこにでもあるものだ。目に見えないだけでね。これらをまずは貴方にも自分の体で感じ取ってもらおうかな。)


こちらに歩いてきたルビアは(失礼)と言いながら私の手をとり"力素"を流し込んできた。

その際なんか優しく包まれているような感じがしてとても安心した。

そしてこれにより私は私自身の"力素"と自然の中にある"力素"を認識し、その瞬間風が通ったように私を中心として波紋が広がったのだった。

ただあまりにも私の"力素"が多いせいかこのあたり一体を覆っていた。

何か影響は出たりしないのだろうか。


(感じ取れたかな?では次に貴方が放出している大量の"力素"を制御してもらおうかな。今のままだと私や他の何体かの者達はいいが、それ以外の者達が貴方に怯えてしまっているからね。私が知っている限りだと方法が三つあって、まず一つ目が"力法"による制御。二つ目が"保有力素"を"自然力素“の性質に寄せる方法。ただこの二つは今の貴方には無理だ。だからまずは三つ目の方法である意思で抑え込む方法。要は気合いだね。これで今貴方が放出している"力素"を完全にとは言わないからある程度抑え込んでほしい。これなら意思が強ければ強いほど抑え込める量も増えるし、慣れれば慣れるほど簡単になってくるからね。)


やっぱり影響は出てるらしい。

私も感じていたが昨日広場にいた者たちや("力素"を感じ取れることによってわかった)この森に潜む他の者たちが怯えているらしい。

これでは怯えている者たちと会うこともできない。

だが嬉しいことに怯えさせない方法があるらしい。


(私も手伝うから一緒に頑張ろう。コツとしては体の穴から出ているという感じで考えて、その穴をだんだんと閉じる感じにするんだ。あまりできそうにないならこの考え・・・・・もしくはこの・・・・・)


こうしてルビアと一緒になんとか放出する量を少なくする為に色々と頑張って二日目の夜。

まだ出ている量は多いが最初と比べると凄く少なくなった。


(ふ〜、これでなんとかこの辺りの者たちならば耐えられる程度にはなったかな。でもまだ量は多いからもっと抑えられるように練習はしといてね。それと寝ている間はしょうがないけど、起きたらなるべく早く抑えるようにしてね。一応結界を張って漏れないようにするけどね。正直今までの生の中でもこの数日一番精神的に疲れたよ。)


ルビアはこの辺り一帯を囲むように(おそらくこれが結界だろう)張った後、(続きはまた明日ね)と言いながら横になって眠ってしまった。

私は抑えておく為にも起きているつもりだったが、ルビアのふわふわのおなかを見ていると、いつのまにかおなかに寄りかかりながら眠っていた。


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