工場のさらに奥へ
忠助とスズキ娘たちはさらに奥へ進んだ。ジムニーが、みんなに懐中電灯を手渡した。鉄の扉が出てきた。扉には「スズキハスラー」と書かれていた。
カプチーノとセルボとラパンは
「ハスラーやん、ハスラー…」
と楽しげに歌いだした。
忠助は微笑みながら、扉に近づいた。「みんな、静かに。この扉の向こうに何があるか分からないから、気をつけて進もう。」
ジムニーが頷き、懐中電灯の光を扉に向けた。「それじゃあ、開けるよ。」力を込めて扉のハンドルを回し、ゆっくりと扉を開けると、中からはかすかな光が漏れ出してきた。
扉の向こうには広い部屋が広がっていた。部屋の中心には大きなテーブルがあり、その上にはいくつもの地図や古い書類が散らばっていた。壁にはスズキの歴代の車の写真がずらりと並んでいる。
「これは一体…?」忠助は驚きの表情を浮かべた。「オサム神様が何か重要なことを伝えようとしているのかもしれない。」
ジムニーがテーブルに近づき、一つの地図を手に取った。「この地図、見て。何か特別な場所を示しているみたいだ。」
カプチーノが興味津々で地図を覗き込む。「もしかして、これは宝の地図?」
セルボが頭を傾げながら言った。「宝かどうか分からないけど、確かに何か重要な場所を示しているように見えるわ。」
ラパンが興奮気味に声を上げた。「じゃあ、その場所に行ってみようよ!きっと何かすごい発見が待ってるはず!」
忠助は一同に向かって頷いた。「そうだな、みんな。ここまで来たら進むしかない。オサム神様が私たちに何を託そうとしているのか、それを確かめに行こう。」
スズキ娘たちは一斉に頷き、地図に示された場所へと向かうべく、再び冒険の道を進み始めた。部屋を出ると、彼らの前には新たなチャレンジと発見が待っていた。