1tweet【#140字小説】No.301~310
No.301【#謎のナゾナゾ】
「あると不安じゃないのに、ないと困るものって、なーんだ?」え…答え?「金?」「ピンポン!」当たった。「あると気にしないのに、ないと気づくものってなんだ?」「預金?」「正解!良くわかってる!」なんぞ。「ある時は必要で、ない時に不必要なものってなんだ?」ATM?…て答え全部俺だったです?
No.302【#母国】
うわぁーどうしよ。私、全然英語しゃべれないのに。何人?英語なのかもわからんけど。役所でパスポート取得できるって聞いて来たのかなー?うわぁー来るよ?日本語話せるかな?「日本のパスポートをお作りになりたいのですか?」見つめあって気まずいー。「…僕、日本人です。」墓穴を掘って入ります。
No.303【#身に覚えがない】
昨夜?…えー、昨夜は?呑んで帰ってきて…あれ?どうやって帰ってきたんだっけ?覚えてねぇ。てか、目の前の状況を把握できない。こいつ完全に伸びてんじゃん。俺がやったのか?や、手は出してないか。記憶が飛んでる。俺は怖いよ、朝起きたらカップ麺が3つもふやけてんだから。あぁ、もったいねぇ!
No.304【#タイミング】
彼女とチョットした通話のつもりが、まさか別れ話になるなんて思わなかった。こんな状況でフラれる俺の立場はどうなる。「出なきゃよかったのに…」や、出ちゃったんだよ。「本当デリカシーないね。音聞こえてんだよ。サヨナラ。」腹くだり、通話も俺も切られた。ついでにトイパーも切れた。タスケテ。
No.305【#ときめかない】
「お婆ちゃん、どこに置いたかわかんないって。」「仕方ないでしょ、お婆ちゃんは物が多すぎ日本代表選手なんだから。」預けた荷物を取りに娘と実家にやってきた。「お母さん、見つかった?」「ヒョイとどこかに置いちゃったのかしらね~。」結局、荷物探しながら、ときめく片付けをするはめになった。
No.306【#幸せになりたい】
恋人や結婚について考えさせられる。「彼氏ほしいー!」口癖かのように言う若者は、「いつかは幸せな結婚がしたい!」と続ける。今、好きな人がいるわけではないのに、マニュアル通りみたいな発言に疑問符が湧く。「好きだから恋人になりたい」「ずっと一緒にいたいから結婚したい」…じゃないのかな?
No.307【#幸せになれます】
恋人や結婚について考えさせられる。「彼女とやってけんの?」この若者の友人彼女は、大手ファストフード店で働いているらしい。「結婚しようと思ってる。」男前やん。「彼女が働いてる店のハンバーガー好きじゃないのに結婚なんてできなくね?」彼女を好きとハンバーガー好きじゃないは関係ないやろ。
No.308【#自分である】
「自分を探す旅に出る」そう言って、息子はバックパッカーになった。母は想う…「自分」は既に「自分」であって、唯一無二な存在だ。だから「探す」も何もなくて、いつの時も「自分」であるのだ。「探す」じゃなくて「磨く」方が良いかな、と。なーんて言ったら、元も子もないわね。息子の健闘を祈る♡
No.309【#坂田なおじさん】
「明日の課長のスケジュール確認、今いいか?」好き。課長は苦手だけど、憧れの先輩の甘い笑顔。少女マンガのような展開に心がドキドキ浮わついて、思わず声も上ずる。「はい!課長のアホです!」職場の空気が凍る。「アポ…で」「ご紹介どうも。そうです私がアホな課長です。」あっ変なおじ…終わた。
No.310【#お静カニ】
https://youtu.be/ohHyQyW__vw?si=Ix0PpUSEX7ZX1GPw
我が家は、母親と姉が口から生まれてきたからマシンガントークが止まらず日常的に賑やかだ。反対に、親父と俺は気が弱く、平和主義で無口だ。何故なら昔から、1言うとガミガミキャンキャン10返ってくるから、無駄口は利かなくなった。そんな母ちゃんと姉貴を黙らせるんだから、蟹ってマジ尊敬するわ。