第四十五話『生命を削る発条。』
本日最後の投稿です!
今日も読んでくれた皆さん、
ありがとうございます!!
引き続き読んでもらえるように、
がんばります!!
今日もお疲れさまでしたー
◆
「スイ……。
イェン……。
見下してんじゃねえぞゴラァ………!!!
てめえらみてえに、俺より強い連中はいつもそうだ……!!
這いつくばってる俺を、虫けらでも見るみてえな目で、
見下しやがる……!!
なめてんじゃねえぞ…!!
お前ら全員殺してやるからな……!!」
「見下してないよ。
わたしはただ、
君の事が生理的に受け付けないだけだ」
「僕も別に……。
かといって尊敬もしてませんけど」
「にゃははーーー。
何それ?
生理的に受け付けないって。
スイが考えたん?」
「いや。
残念ながらわたしじゃないよ。
リクに教えてもらったんだ。ニホンの言葉」
スイが少し嬉しそうに、
そう答えた。
「ウケるーーー笑
表現えぐくね?笑」
「実に巧みな言い回しだよね?
教えてもらった時には、
本当に的を得ていると感じて、
胸がスッとしたよ」
「リクっちやるじゃんーーー」
「いや…俺が考えたんじゃないから」
「え?
リクくんてニホンから来たんスか?」
「そうだよ。
ロロには言ってなかったかな?」
「えーーー!
自分初めて見たッス!
ニホンの人!!
意外と特徴も無いし、普通なんスね!!」
「なんか……個性なくてごめんなさいね……」
「それな
マジ無味無臭」
「あはは。
確かに。
個性的では無いかも知れないし、短い付き合いだけど、
リクには、とても素敵なところが有るのを、
わたしは知っているよ」
「ひゃーーー笑
スイー。
深い意味無いかもだけど、
こんくらいの年齢の童貞は、
そーゆーーので、クラクラきちゃうんだからなーー?」
「え?そうなの?
何か余計な事を言ったかな?
リク。わざとじゃないんだよ?」
「ち…近い近い近い……」
リクは顔を真っ赤にしてスイから顔を背けた。
「リク?」
スイが首を傾げながら、
熱を測るようにリクの額に手のひらを当ててきた。
冷たくて、
小さな手のひらが当たった瞬間、
リクは思わず目を閉じてしまった。
“バカバカバカッッッ!!
なんだよコイツ!!? 近いっつーの!!
わざとかよ?! あざといわ!!
照れるっつーの!!!
あーーー……。
またさっきの思い出してきた……。
鎮まれ!!
俺!!
鎮まりたまえ!!”
「ワロタ笑」
「そうなんスか?!
二人って、やっぱりそうなんスか?!」
その様子を見ていた、イェンが、
気まずそうに、声をあげた。
「あのー……皆さん……。
ちょっと……。まだ終わってないので……」
「あ、そうだった」
スイが我にかえるようにリクの額から手を離すと、
リクは勢い良く、
───ぶはぁッッッ!
と、息を吐いた。
“マジで……ヤバかった……!!”
「これで終わったつもりかよ、精霊使い」
ゴアグラインドは、震えた声でそう言った。
「予定が狂っちまった。
一人じゃ絶対に敵わねぇ、強い奴にゃ、
他人を上手く利用して、騙して、
自分は安全な場所で、
ってのが、俺にとっちゃ理想で、
だからツァンイーと組んで、ロロも騙して、
うまい具合に、行く筈だったんだけどよぉ……」
「最低じゃねーーか」
「最後まで聞けよ。
……周りの連中が使えねぇ奴ばっかりだった時の為に。
……俺にも奥の手があんだよ、精霊使い!!」
───『供花の式!!!』
ゴアグラインドの魔力が急激に膨れ上がり、
千切れていた腕が再生を始めた。
魔力の上昇は、すぐに落ち着いたが、
彼は、もはや消耗しきっていたような表情ではなく、
狂気的な笑みを浮かべた、
傲慢で、冷酷な自信家の顔つきに戻っていた。
「増幅系のスキルですか。
確かに奥の手ですね。
生命力を消費して魔力に代えるなんて、
余程のことが無いと使えない。
頭が悪い癖に、
他人を利用することばかり考えるあなたにしては、
随分思い切りましたね?
それに、痕跡の副作用も、未だ起きていない。
もう、助からないと思いますよ?」
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