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ニセもの


「・・・こりゃ・・・」

 ほんとに、ちゃんとした『仕事』なのか?と、ききそうになる。



 キヘイジはむかし、ニセの仏像を彫ってほしいと頼まれたことがあると言っていた。


 世のなかには欲深い金持ちがいて、古臭くみえるように細工した仏像のほうが、ご利益があるとありがたがって、高い金をは払うらしい。


 そういう仏像を彫ることに、抵抗のない職人もたしかにいたが、キヘイジは、そんなものは彫りたくない、と断ったときいた。




「 『ニセ』ものを彫るってやつか? まあ、そりゃどっかの 立派な寺から大事な仏像とか、門に立つ仁王さんがなくなって、そこに偽物を売るってなら、この金もあるだろうが、 ―― いまどきそんなはなし、きくかい?」


 ヒコイチの考えをみぬいたように、大家はいやそうに口をまげた。



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