表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/67

《元締め》のこと

申し訳ございません。《元締め》については『山神様と桃 』をひろい読みしてみてください。。。


 ヒコイチの商売の《元締め》は、その村から、すこしはずれた山のふもといるのだが、村の人は《元締め》のことを、『ホテエさん』とよんで慕っている。



 たしかに、そのからだは丸く、顔にもよぶんな肉がついているが、その顔からはみだすほどの勢いで生えている、真っ黒でこわい眉や髭は、大家が言ったように『ショウキさま』という呼び名の方があっている。



 その『ショウキサマ』が、『片眼鏡』だとかいう、丸いガラスを目にあて、しかめた顔で指先につまんだ、うすく大きな金色の銭をみている。


「おい、こりゃあ・・・」


 いいさして、言葉をのむようにして片眼鏡を懐にしまい、きんをもとのように紙につつみなおした。



 《元締め》の家の板の間には、つぎの商売の品らしい木の箱がいくつも積んである。


 それを背に胡坐をかく男の尻には、なにも敷かれていない。

 あれだけ尻に肉がついていれば、痛くないのかもしれないと、丸いわら編みを尻にしいたヒコイチは考える。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ