表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

銀色の腕時計

作者: 八谷響

 金属製のベルトに、コバルトブルーの文字盤が映える。

 きっと高い腕時計なんだろう。詳しくないからわからないけど。

「いつもこの時計見てるな」

 苦笑する彼から、あわてて顔を背ける。

「別に……」

「そんなにこれ、好きなのか?」

 ぱちん、と音がした。目の前に、ぬっと時計が差し出される。

「ほら、はめてみるか?」

「え、いや、いいよ」

 傷でもつけたら大変だ。それに――。

「別に遠慮しなくていいのに」

 彼は、元のように時計をつけ直した。

 ほどよく筋肉がついて、骨張った長い腕。すんなりと伸びた綺麗な指。そこにアクセントのように美しい銀の腕時計がはまっている。

 高い腕時計なんだろう。詳しくないからわからないけど。それに別に、時計自体はどうでもいい。

 その時計をしている、あなたを見るのが好きなんだから。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ