『尊敬されない我々は』・・・『詩の群れ』から
『尊敬されない我々は』・・・『詩の群れ』から
㈠
尊敬されない我々は、暗黙の了解で、突如地上へ舞い上がる。
価値を知らないんだって、君に言われる場合の形さ。
㈡
尊敬されない我々は、本質的に腐っている。
誰にも助けを求められない程、腐った自称人間さ。
㈢
尊敬されない我々が、目指す処は、街に埋没するさくらである。
誰かの代わりをしている、自分じゃないさくらさ。
㈣
尊敬されない我々が、名指しされるのは、もう一段下がって、生きると云いと言う文言だ。
一度きりの人生なら、時々は、腐ったさくらに寝転んで、自分の愚かさ加減を、見てくれ給え。