第1話
是非よろしくお願いします!
「にぃに!朝だよ〜起きて〜」
今日も妹の声がドアの向こうから聞こえてくる。
「ああ、今起きる。」
そう言いつつも、布団にくるまる。
朝が弱いのは仕方がないことだ。
布団はきっと魔道具か何かなのだろう。
「にいに入るよ!」
「ちょ、待て!今起きるから!」
「待てませーん!」
「やめてくれ!これ以上聖域を侵さないでくれ!」
「はいはい、にいにはさっさと起きましょうね〜」
部屋に入るなり布団を剥がしにかかる妹。
懸命に抵抗するも虚しく布団は剥がされてしまう。
「にいには本当に朝が弱いんだから……もうっ」
「ごめん………」
俺の名前は、結貴剣斗。
この春晴れて高校生なったばかりである。
中学2年生の妹と2人兄妹である。
妹の名は、結貴飛鳥。
金髪ロングで整った顔をしており、誰が見ても美少女と答えるだろう。実際に、何回かモデルのスカウトも来たらしい。
「うーん、にぃにの匂いがしゅるぅ………」
「スリスリするな汚いだろ」
「にぃにのものだったら汚くないもんっ!」
いや、布団にスリスリされても………
これでも、しっかりとした性格で、学校では生徒会長を務める程である。
しかし、俺の前ではダメな性格になってしまう。
本人曰く、学校できちんとしていた反動でこうなってしまうらしい。
「はァ、はァ、はァ、にぃにの布団………♡」
羨まがるような光景ではあるが。
大事な妹であるし、毎日毎日この様な光景が続いては有難みが薄れてしまう。
布団に悶えている妹の横にある時計を見る。
まだ、ゆっくり出来る時間帯だ。
「なぁ、今日って日曜日だよな?」
「?今日は月曜日だよ?」
ある事に気づいた。
今日は新学期初日であること。
そして、一限のロングホームルームには絶対に間に合わないということ。
「ふぁ!?」
思わず変な声がでてしまった。
このままでは、新学期初日から消えない恥ずかしい思い出が出来てしまう。
「にぃに慌てても仕方ないよ……?
もう学校なんて行くの止めてこっちに来て……♡」
いや、そんなこと言われましても!
天下の妹様にそんなこと言われましても!
行かなければ黒歴史が増える。
いや、もう現在進行形で出来ている。
「くっ、こうなったらタイムマシンで過去にっ!」
「にぃに中二病?ヨシヨシちゃんと癒してあげるから…♡」
「いやぁ!そんなこといわないでぇ!」
高校生の出来心を壊さないでぇ!!
1つ心に新たな傷が出来たが急がなくては。
「大丈夫だよにぃに!焦っても手遅れだから♡」
一つ一つの言葉が心にグサグサ刺さるが、
今は気にしてられない。
取り敢えず、スマホを………
「ダメっ!スマホ見ちゃダメっ!」
突然、時計の隣にあったスマホを取り上げる妹。
「どうした……?」
「ほらっ!スマホは身体に悪いって言うし!
私が預かろうかなぁと………にいにの為だよ!」
怪しい。
お互いスマホは持っているし、きちんと時間、ルールを決めて守っている。
「ほらっ、早く返せ!」
「ダメぇ!」
何とか、暴れる妹から端末を取り返し中身を確認する。
こんなに守るなんて益々怪しい。
「おい………」
「ちぇ………せっかくにぃにを独占出来ると思ったのに………」
時計の時間は2時間ずらされていた。
つまり、今からでも十分に間に合うと言う訳だ。
「もう、こんな事するなよな。」
「ごめんなさい……………今度はバレないように……」
「おい、今ボソッと何か言っただろ」
ぶんぶんと首を横に振る妹。
次、こんな事されないように気をつけなければ。
こうして、慌ただしい朝が始まった。
ノリで書いてしまった作品なのでこれで終わるかもしれませ((ry