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語り部が送る『原色の抜け殻』  作者: 除夜の鐘
1/2

開演

初投稿になります。リアルが忙しいのと筆が遅いので更新はゆっくりになります。

「今回は、わたくし『語り部』のもとにお集まりいただきありがとうございます」

そう言い私は、丁寧に腰から折るように聴衆に礼をする。

「では、話の概要をお伝えします」

なぜそのようなことを最初に話すのか。彼らは、貴重な時間を割いて足を運んでくれている。そうして聞いた話が自分の聞きたい話でなかったのでは申し訳ない。そういう配慮があってこのようにしているのです。

「時代区分としては現代。場所は日本の首都圏。世界各地で定期的に大災害が起こり、文明が発達している地域はこの地球と比べると遥かに狭く、ひとたび災害が起こってしまえば致命的な被害を被る。今回は、そんな厳しい世界で『心優しい青年が女性に助けてもらう代わりに、永きにわたり囚われの身であった彼女が本来の力を取り戻すのに協力する』というお話になっております」

 この時点で何人の人がここを去ったのだろう。私と聴衆の間には簾のようなものを設置しており、互いに顔を確認できないようにしているので、足音で判断するしかないがそれを聞くための耳は聞こえずらいため想像に依るしかない。少し時間を置き、

「では、『語り』を始めさせていただきます」

その言葉と共に控えめな拍手が起こる。

 拍手が止まると、深呼吸してから口を開け語り始めるのだった。

「これは、細々とそれでいて平和な日常の裏側で起きた一つの出会いが引き金となる物語である」

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