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……俺Tueeeeも考えもんだな  作者: 糖来 入吐
大帝国アマノガ国
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99話『夢』

「人の思いを犠牲にするような人間なんて上に立つ者の器じゃない!」


とガルディアは怒った。

それを聞いた聖が出て来て。


「で、君は友人を大切にして慈悲深いから素晴らしい人間とでもいうのかね?」


と質問した。

ガルディアはそれを聞いて


「俺だってかけている部分はある、だがそれをみんなで支えやって生きてるんだ!! そんな人間を見下すような奴にそんな生き方が出来るか!」


と答えた。

聖は


「何を言ってるんだ? 王の立場で賭けている部分があるから人に甘えれば利用されるだけ利用されて国自体を乗っ取られることだってあるのに、これだから国に対して分かっていない人間は分かったような口をきく」


と言って聖はうんざりしていた。

そして


「レミアールだっけか? お前は自分の身分を分かった上でそんな行動に出ているのか? それこそ人の心を考えてないんじゃないか?」


と聞くと


「彼女は今までずっと我慢してきたんだ! 何で自由になってはいけないんだ!」


とガルディアが勝手に答えた。

聖は


「お前には聞いてないし、人間に自由はほとんどないだろうに、大体は普通に仕事をして終わる人間だっているんだ、お前のそれは自由と感じただけの憧れだろ? そんなんでいいのか? レミアール! もう一度聞く、それでいいのか?」


と念を押して聖は聞いた。

レミアールは


「私は不幸になっても彼と一緒にいるって誓ったんです! 絶対にデリクス何かと一緒にはなりません!」


と言い切った。

それを聞いて聖は


「それを何でデリクス様に向けることが出来ないんだか……まあいい、いたちごっこになるしもう聞かん」


と呆れかえった。

すると先程まで聞いていた猛はやっと口を開いた。


「ねえさあ、ガルディアさんとレミアールさんだっけ? この後逃げ切れたらどうするつもりだったの?」

「は?」


いきなりの突拍子もない質問にガルディアは何を言ってるのか分からなかった。

猛は


「いや、どうするつもりだったのかなあ? って思って、将来の事ちゃんと考えてるのかな~って」


と言うとガルディアは


「当たり前だ! 俺は服作りが上手いんだ! 親はいなくて孤児院では皆の服を作ったんだ! それを仕事にしてレミアールと一緒に幸せになるんだ!」


と言った。

猛は


「資金は?」


と質問を繰り返した。


「それは借りるさ!」

「はあ? ただで貸してくれるわけないだろ? それに上手くいかなければ借金になってどっちにしろ苦しむだけだぞ?」


とあまりにもガルディアの軽々しさに猛は嫌気がさした。

猛は母親が借金で頭を地面につけ謝り倒しているところを子供のころからずっと見続けていた、そしてそれが祟って過労死してしまった事、借金の恐ろしさ、

猛が自己破綻を知るまでヤクザから騙されて地獄を見せられそうになったトラウマ、

そういうのを見て来た猛にはガルディアがあまりにもお金を借りるという言葉に吐き気を催すほど嫌気を指したのであった。

だがガルディアは


「上手くいかないと思ってたら上手くいかないんだ! お前、一度失敗したんだろうけどそれはお前の思いが小さかったからだ! そんな思いでやってたから上手くいかないんだ! 気持ちさえ負けなければ絶対に成功するんだ!!」


と言い返された。


「ええ……えええ……ええええええ……」


猛は怒りや嫌気などを通り越して

ドン引きと驚きと困惑が出てきた。

それを聞いていた長谷川は


「猛、お前の気持ちは分かるぞ、こいつらがどんだけドン引き発言してるのか、人生を舐めてかかってる証拠がバリバリ出ている、てか孤児院でいるのに何でこいつはこんなに自信満々なの? 普通孤児院ならなんか苦労してるイメージなんだが?」


と思うと

聖は


「この国では子は宝として孤児院に結構な額が寄付されるんだ、だから不自由を知らないようになってるんだよ」


と聖が説明してくれた。

ビレニアは聞いて、


「つまり甘ちゃんってことですか?」


と聞くと


「全員ではないと思うよ、結構優秀な人が経営するらしいから、こいつが特別なんじゃない?」


と言った。

それを聞いてレミアールは


「さっきから何よ! ガルディアはすごいんですから! 絶対に成功するわ! 私は彼を信じてる!! サンニースだって協力してくれるんだから!! きっとあなたたちから逃げたのよ! 今はまだ到着してないだけよ!」


と怒り出した。

聖は


「ああ、それってさあ、これの事?」


と聞いて目玉を取り出した。


「ひ!!」

「サッサンニース……」


聖はサンニースの目玉を


「あげる」


と言ってガルディアに投げた。

そして


「ここの場所を知ったのはこいつのおかげだよ!! いやああ!! 役に立った立った!! 本当に感謝が大きいよ! ちょっと拷問したらすぐにね!」

「嘘だああアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


ガルディアは真っ青になりながら大声を上げた。

それを聞いて猛と長谷川とビレニアは


「嘘ではないな」

「ああ、嘘ではない」

「そうですね」


と言った。

猛と長谷川は


((まあ直接脳の電気信号から取っただけだけど……))


と思った。

ガルディアは涙を流しながら


「サンニース、お前の敵は取る」


と言って再び4人を睨んだ。


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