81話『ねらい目』
猛と長谷川はあるスーツを着ていた。
それを見てイツシイは
「何だその服は? 変わった服だな」
(クソダセエ服だな、おい)
「本当ね、見たことない服」
(うわ、良くそんな服着てられるわ、さすが囚人)
と心の中で思いっきり笑われていた。
「ああ、これはまあ防具みたいなものだよ」
「ああ、これ結構耐久性があるんだ」
「へえ、すごいんだね」
(良い防具でもセンスが悪けりゃこうまで違うかww)
「確かに、いい素材が使われてそう!」
(作り手はゴミみたいなセンスだね)
2人は心の中で滅茶苦茶ディスっていた。
それは聖にもらったサングラスで心が読めるようになっていたからだ、
だが2人は怒らなかった。
何故なら
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「いいか、2人ともお前らは囚人だから十中八九嵌めてくる奴がいる、そんなやつの対策をしておかないといけない」
「成程」
「そうか、でもそういう奴って何で嵌めるんだろうな、暇なの?」
「まあ暇なのもあるが相手の手柄を自分の物にしたい奴だな、出来るだけ楽をして名声を上げたいんだろう、そういう奴は結局実力が伴わずに後々苦労するんだけどな」
そう言って聖は
「まあそういう奴は狡いように見えて詰めが甘いから隙がすぐに出来るし、引くところで引けないような奴だからな」
と言った。
それを聞いて猛は
「どういうこと? 引くところって普通一回騙せたらそこで終了して終わるからこそ、意味があるんじゃないの? もう一回騙せるなんて普通に考えても難しいだろ?」
と言った。
すると聖は
「甘いな、例えばだが楽して儲けたい奴はいわばギャンブルで当たれば夢中になってしまう奴が多いんだ、最初に上手く言ったばっかりにやめるタイミングを失うんだよ、そして、ずるずるとお金が尽きるまで取られることを知らないで傲慢にも自分には才能があるとか、自分ならいけるとか言って搾り取られることを知らないんだよ」
と聖は説明した。
それに対して猛は
「でも俺たちを騙すなんてギャンブルとは違うから引くことなんて簡単な気がするけど?」
と質問すると
「お前たち囚人を狙った時点でお前らを侮っていると考えていい、つまり舐められてるんだよ、君たちは」
「「成程」」
2人は納得した。
そして聖は
「それに受付嬢に依頼を貰って思いっきり酷い目に逢ってる時点で君たちは本当に甘いってことを自覚してほしい」
「すみません」
「気御付けます」
2人はさすがに反省した。
そして聖は
「まあ、そういうことだから、君たち相手に何度も騙そうとする人間はいっぱいいるだろう、取り敢えず最初に狙ってきた奴をターゲットにするんだ、そして最初は騙されろ」
「?? 別に最初に騙される必要なくね? いくら俺らが騙されやすいと思われてるからってその仮定が当たるとも思えんのだが?」
聖の話を聞いて長谷川は言った。
確かに、聖の言ったことは家庭に過ぎない、
異世界で絶対にそう言う結果が生まれるとは限らない
すると聖は
「まあ私が教えても出来るかどうかだから正直君たちの力量だよ、そうするように君たちが誘導するんだよ、最初は騙されるにしても話しかけられた時は警戒しておきなさい、じゃないと明らかに相手は怪しむから、その後まあ取り敢えずは少しずつ警戒心を取っていけば相手はチョロイと感じるだろう、そして相手の口車に最初は載るんだ、多分お金は俺たちが預かって終わってから金額を分けようとか言いだすだろう、だから最初はそれに乗るんだ、その後の依頼で勝負をかけろ、いいな」
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それを聞いていて取り敢えず2人で出来るだけ考えてどうやって相手を嵌めるかを考えた。
すると2人は虫に対して恐怖の少ない猛に仕事を押し付けて自分たちは何もしなかった。
そして次の依頼でも同じことをするためにお金は預かるとか言い出したのだろう、
次の仕事のお金を全て奪ってしらばくれるのだろう、
そして、2人は次の依頼で
「次はここはどうだ? 同じ地下何だけど鼠退治」
「おお! 良いんじゃねえ! 虫より大丈夫だ!」
「そうね! それがいいわ!」
と猛の提案に乗った。
そして、長谷川は
「いいか? 予定通りに事を進めよう」
「ああ、入って奥の方へと言った時だな」
「?? 何か言ったか?」
「いや何も」
「ちょっと相談を」
「ふーん、鼠苦手なの?」
ヒツシイの言葉に猛は
「いや俺は大丈夫だけど、長谷川さんが」
「ああ、今回もごめん」
「良いよ! 俺たちもいるんだ! なあ!」
「ええ!」
(今回も俺たちは御前に仕事を任せて金はとらせてもらう)
(ふん、チョロイ奴等)
と考えられているのを聞いて
(取り敢えず、恐怖を与えればこいつらもどうしようもないだろうな)
と考えながら猛は洞窟へと向かった。
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洞窟に入って
「ああ、緊張するなあ!!」
「もう! 何回目だと思ってんの!」
「いいじゃねえか! 緊張は大事だぜ! な!」
とヒツシイは後ろを見ると
そこには2人はいなかった。
「「!!!」」
2人は驚愕した。
何故なら一人に仕事を押し付けて終わろうと考えていた為、自分たちの装備は
最低限だった。
自分の命が守れる程度の
そしてそいつらを盾にして生き残るだけの算段だった。
その計画にもかかわらず2人は後ろにいなかった。
「!! どういうことだ! あいつらはどこに!」
「分からない! 分からないよ!!」
2人は焦って探したが
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
と大きな足を音がした。
「「!!ひいい!!」」
2人はビビった。
すると巨大な鼠が襲ってきた。
「「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」」
悲鳴を上げて2人は蹲った。




