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80話『慣れ』

「無視はこの下の地下に潜んでいますわ、ああ! おぞましい! そこの二人と同じく本当におぞましい!!」


猛と長谷川は先ほどから依頼主の娘から酷い言われようだった。

しかし2人は思った。


((こんなことでいちいち腹を立てるのは大人げない、そう、大人げない、ここは大人として耐えてやるんだ、人様の子を叱るのは大人の役目だろうけど今はお客様だから、)


と考えた。

イツシイはお嬢様に言った。


「まあまあ、取り敢えずはこの地下にいる虫を倒せばお嬢様の笑顔が取り戻せると思うと嬉しいです! 一生懸命頑張らせていただきます!」

「まあ! ありがとう!」


と顔を赤らめながらお礼をイツシイに言った。

ヒアツアは2人の方へと駆け寄り


「怒ってはダメよ、お嬢様は依頼主の娘さんだし、子どもなんだからね!」


と言った。

2人は


「え、ああ、はい」

「そうだな」


と言った。

そして心の中で


((別に何も言ってないだろうが))


と思った。


そして4人は地下に入って行った。

そこは少し灯があるくらいでかなり薄暗かった。

足元を4人とも注意して進んで行った。

そこはかなり人が2人ずつ入るくらいの幅であったため、

イツシイとヒアツア

猛と長谷川の順番で歩いていた。

イツシイは猛と長谷川に言った。


「虫って言っても小さいとは限らないから2人には倒せないかもだから俺らの後ろをつて来てよ!」


と注意した。

2人は


「「了解」」


と取り敢えずイツシイに任せることにした。


すると


カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカカサカサカサカサカサカサカサカサ


と寒気のするような足音がした。

それを聞いて前にいた2人は


「!!」

「!! まさか! いくら虫って言ってもこれは!!」


2人の異変に気付いた猛は長谷川の方を見ると

長谷川も少し震えていた。


「すっすまない、猛、俺もあの二人と同じく苦手なんだ! 少し苦戦するかもな!!」


と剣を構えた。

それを見て猛は


「はああ」


とため息をついて

聖からもらったファイアーとフリーズの魔法の札を取り出して

槍を構えた。

そして

カサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカサカカサカサカサカサカサカサカサカサ


と大きな猛と長谷川の世界で言う巨大ゴキブリが襲ってきた。


「「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」」


あまりの寒気に前にいた2人と長谷川は悲鳴を上げた。

そして前の二人は後ろへと下がった。


「たく、さっきまでの威勢の良さはどこへやら……」


と呆れながら猛は札を使って

巨大ゴキブリを燃やした。

撃ち漏れたゴキブリは

フリーズで氷漬けにした。

それを見て長谷川は


「な、慣れてんだな……」


と感心した。

それを聞いて猛は


「母さんが死んでから田舎で暮らしたんだけど道端に足ぐらいの大きさの巨大なムカ……」


と言いかけた瞬間


「いやいい!!! 聞きたくない!!」

「止めてええええ!!」

「寒気が止まらねえ!!」


と聞くのを拒否された。

それを見て猛は


「良くそれで無視退治に来たな……俺しか仕事してねえんだけど?」


と今の状態を3人に言った。

長谷川は


「小さいのならいいんだけど、大きいのはちょっと、それにゴキブリとは思わなかったし……」

「巨大な虫は慣れてるけど、まさかゴキブリとは思わなかったのよ!!」

「そうだ! 平気なあなたがおかしいんだ!」


と意味の分からない野次が飛んだ。

流石にイツシイの言葉に腹が立ち


「じゃあ後はそこの二人が倒してくれ、長谷川さん、僕らは下がりましょう」

「俺もいいのか?」

「!! ちょっと待って! 私も!」

「何で!」


と2人のはびくびくしながら言った。

それを聞いて猛は


「そりゃ、仲間のミスは連帯責任だから?」


と言って下がろうとすると


「待って! ほら! 謝ってイツシイ!!」


と言ってヒアツアはイツシイの頭を押さえて無理やり謝罪させた。

それを見て猛は


「謝れても、仕事して欲しいんだけど、まあ俺しか倒せないなら仕方ないか……報酬は10:0な」


と言った。

それを聞いてイツシイは


「はあ! それはないだろう!」


と文句を言ったが


「働いたのは俺だ! お前ら何もしてないどころか逃げてんじゃねえか! むしろ護衛代払えって感じだ!」


と言った。

イツシイはそれを聞いて


「う……うん、そうだな、じゃあ次の依頼を俺たちがこなしてあんたたちの負担を減らすから! お願い!!」


と言った。

それを聞いて猛は


「はあ、まあいいよ」


と了承した。

それを聞いて2人は


「ありがとう!」

「感謝します!」


とお礼をした。

そして猛は慣れているゴキブリ退治を巨大だろうか関係なくこなして

ものの1時間で終わらせた。

卵がある可能性を見て地下に聖からもらった

殺虫魔法の札を展開させた。

この魔法を使えば中の虫をすべて倒せる。

最初に使わなかったのは無視ではない何かの場合は

この魔法を使っても意味がないため、一度中に入って確かめる必要があったためである。

そして、中に入ると虫以外の気配はなさそうなので目の前にいる虫だけを退治して後はその魔法に頼った。

展開して札を回収した。


「おい、それ置いて行った方が良いんじゃ?」

「展開したから当分は大丈夫だよ、これを置いていくのはもったいないし別に一生虫が出ないようにとは言われてないから別にいいだろう」


と言った。

それを聞いてイツシイは


「ああ、わっわかったよ」


と了承した。


そして4人は地上に戻った。


「お帰りなさい! イツシイ様! ご無事で何よりです! どうせそこの二人は役に立づにあなたとそこのお供さんだけが倒したんでしょう!」


と言った。

それを聞いてイツシイは、


「それはないです! 彼のおかげです!」


と言って笑顔で猛の方を指さした。

それを聞いてお嬢様は


「嘘を言わなくてもいいですのよ! 報酬はあなたとそこのお供さんだけにしか渡さないので!」


と言って2人の報酬の全額を渡した。

それを見てイツシイは


「では頂きます、私たちはこれで」

「「……」」


そのまま立ち去る2人に猛と長谷川は一緒について行った。


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そして屋敷を出て猛は


「さ、報酬半分返せ、あのお嬢様もあのまま言ったって堂々巡りだったろうから何も言わなかったけど、報酬は貰うぞ」


と言って手を出した。

するとイツシイは


「まっまあまあ、この後ある依頼をこなしたら半分ちゃんと渡しますよ!」


と言った。

2人は


「……まあ、いいよ」

「構わないよ」


と言った。

そしてイツシイは


「じゃあ次の依頼へ出発だ!」

「おお!!」


と2人は言って、歩いて行った。

そして、猛と長谷川は呆れながら

サングラスをかけた。

すると


(フフフフフ! あの二人馬鹿だ! やはり囚人て言うのはお頭の様子がダメみたいだね、先ほどのお嬢様も僕の無力的な顔にメロメロだった! それにこいつらの言葉なんて誰も信じないしな! 囚人は扱いやすくていいぜ! バカだし!)


と考えていた。

女の方も同じぐらい

ヤバイことを考えてた。

2人は


((計画通り))


と思った。


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