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78話『抵抗』

長谷川は正座していた。


「で、もう一度聞かせてもらえるかな? 長谷川君、いったいなんだって?」


聖は険しい表情をしながら言った。

長谷川は


「本当にごめんなさい、本当に、私の完全なる失態です、必ず明日には倍にしますので今日のところはご容赦を……」


と泣きながら言った。

聖は


「泣き落としは効かないよ、それより自分が言ったことをもう一度言ってって言ったんだけど? 聞こえてる?」


長谷川は聖の言葉におどおどしながら


「今日スライム退治で儲けた200ゴールドをください、私が失敗してしまった蟻の観察の罰金として今日払わないと私が殺されるんです……」

「死んじゃえば?」

「本当に助けてください、こんなところでリタイアは嫌です!! お願いします聖様あああアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


と膝に抱き着いて泣きながらお願いをした。

猛にもわかった。

こんなの大人としてするのはかなり苦しくプライドがズタズタに引き裂けるような思いなのだろう、

そして、長谷川は本当に恐怖して聖にすがっていた。

だが猛には長谷川を助けることが出来なかった。

何故ならスライム退治は自分ではなく、聖とビレニアの二人が倒したようなものだった。

そんな中自分は何にも役に立っていない奴がその金を渡してあげようよとは言えなかった。

だが猛は


「お願いします、長谷川さんを助けてください、僕もその額の倍を明日稼ぎますからご容赦を……」


と一緒に頭を下げることだけであった。

猛にとって大人が頭を下げる姿はあまり見たくなかった。

昔からパートや夜のお仕事等働き詰で過労死する前の母親は

いつも借金取りに謝り続けていた。

そんな姿を見ていつも自分も欲しいものを見て

欲しいなあと言えば

お母さんはいつも決まった

我慢してね


と言った。

それは耐えれたのに、どうして自分の親が人に頭を下げて謝る姿が

心を傷つけていたのだろうか?

そんな思いが解けないまま猛の心にへばりついていた。


そして、今自分にも非がある中

聖に対して自分も謝ることにした。

そうでもしないと見えてしまうから

長谷川さんの頭を下げる姿が

それも目を背ける為であったが

申し訳ないという気持ちが入り混じっていた。


「ふん、スライムを殺したのはビレニアだよ、どうする?」

「……でも払わないと私たちにも被害が来そうだし……どうしたら問題なく終わるんでしょうか……」


と分からないっといった状態だった。

聖は


「まあ、その爺さんのところに言って話を聞こうじゃないか? その考えには至らないのかな? 何でもかんでも相手の言いなりじゃだめって長谷川? 君には分からないのかな?」

「えっと……分かるんですが……なんといいますか……俺囚人だしそういうのって聖を連れて行ってもどうしようもないような気がしてしまって……」


と言った。

聖は


「まあ、どこの世界でも前科者には優しくないからな……」


と言ったが、


「でも試してみた方が良いと思うよ? 人生ってどう転ぶか分からないし」


と言って3人を連れてそこへ向かった。


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「ぐぐぐぐぐううううううううううううううううううううううううううううう!!」

「おら!! 爺さんがああ! 何勝手なこと言ってんだよゴラあああ!!」


牧場で蟻の観察がちゃんとできていないと指摘して罰金を取ろうとした爺さんは聖に踏まれながら涙を流していた。


「わっわっしにどうしてこんな……ことおおおおおお!!」

「決まってんだろうが! ギルドに来てこんなしょうもない依頼を貼らせようとして、貼らないとギルドの悪口を振りまいて客を減らそうとすりゃこうなるわゴラアアアアアアアアアアアア!!」


と聖は怒りに任せて踏んでいた。

それを聞いた2人は


「? 何でそんなこと知ってるの?」

「ああ、ここに来たのって俺たちと一緒じゃないの?」


とふと疑問に思ったことを2人は聞いた。

それを聖は


「お前らは情報収集しないから分からないだろうけど、気の一晩で皆から聞いた。情報がないと戦うことが出来ないって分かったかね? 猛君?」


と猛の方を見た。

猛は


「はい、そうですね、僕が甘かったです」


とブツブツと言われながらも理解しようとした。

確かに情報もなく行動するのはかなり厳しい、

そして状況はすぐに変わっていく、

その情報を駆使しながらも臨機応変に対応しないといけないということを猛は

学んだ。

そして、


「さてと、このままどうするかね……犯罪行為をしていないから逮捕されないし、営業妨害と言えるがそれだけでは動かないし……」


と考えながらお爺さんを見ていた。

そして


「そうだ! これだ!」


と言って聖はお爺さんを轢きづった。


「いたいいたい痛い!」


と言いながらお爺さんは泣いていた。


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お爺さんは機械を付けられていた。

この世界ではない聖が開発したおぞましい機械


「ひいいいいいい!!」

「成程、そんなことを、もう終わりだぞ爺さん」

「ああ、お前は終わるんだ、本当の意味で」


そしてお爺さんは捕まった。


猛は聞いた。


「あれって嘘発見器?」

「ああ、魔法でもそう言う間道具があるんだが、ある才能のある魔法使いが持っていたスキルで敵国だから私の研究を手伝ってもらった時に」

「へええ」


2人はあまり聞かないようにした。

お爺さんは人を困る顔が好きでその顔だけで興奮するという特殊な人間だった。

ある日抵抗しようとした男を殺してしまった。

そんな噂を信じて衛兵が来たが上手く誤魔化されたが

聖の機械のおかげでその問題が解決され

聖はこの町の英雄になった。


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