75話『タブー』
「……マジで……」
猛はスライムの倒し方の本を見てビビった。
何故ならスライムに対して気を付ける事の内容についてだった。
『スライムは一度攻撃したらその後放置しないでください、スライムにも感情があり、怒りと憎しみを人より強くすることもあります、もし放置してしまった場合は責任を持って退治しないといけませんので十分な装備で挑んでください』
と書かれていた。
そして続きを読むと放置した場合の対処と強さについて書かれていた。
『もしこの本を読む前に放置してしまった場合、倒すには取り敢えず物理攻撃はほとんど効きません、炎の攻撃が有効ですが弱い初期魔法では60回程攻撃しないと蒸発せず倒せません、その度に再生を繰り返しますがスライムとはいえそう何度も再生は出来ませんこれは放置前でも同じです、放置した場合は放置前と比べて強さが段違いです、単位として5匹のスライムに攻撃して放置するとドラゴン一匹に相当します、そのため以来の難易度も不明となることが多いのです、そして、最初に説明したように物理が効かずに炎攻撃しか効かないし、防御力も上がっているため60回の初期魔法だけでは倒せません、その状態になると強化初期魔法の炎攻撃が100回ぐらい必要でしょう、一発で倒したい場合はエクスプローションを使って吹き飛ばす他ないでしょう、しかしエクスプローションは上級魔法で使えるものが少ないので中級魔法のファイアーフレイムを使うと有効です、攻撃時間は10分ぐらいは必要です、かなり大変ですので出来るだけ放置せずに倒すことをお勧めします』
と書かれていた。
真っ青になって猛は
聖とビレニアの元へと向かった。
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「聖いいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!! 助けてええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
「何? 依頼は任せるって言ったけどさっそく助けが必要なの? 昨日の言った事覚えてないの? ビレニアの勉強に集中させてって言ったんだけど?」
と少しムッとしながら言った。
ビレニアは本を読んでいた。
「えっとごめん! 本当にごめん! まさか勉強不足でこんなことになるなんて思わなくて! えっと! ホント!」
「いいから話せ、時間がもったいない」
と言って聖は話を聞こうとした。
そして猛は自分がスライム退治に向かった事、
そしてすぐに倒せなかったのでもしかして倒し方があるかを調べに戻った事
そして、タブーと言われるスライムの放置をしてしまった事、
攻撃したスライムの数を覚えていないのでかなり強くなっている可能性があるということである。
それを聞いて聖は
「まあ、確かに君もここに来てモンスターの特性を知らないからね、まあいい勉強になったでしょう? まあ私も君に勉強させないで依頼受けさせたのが間違いだったね、でもね、そう言う場合は色々と準備してから倒しに行くものだよ、どうせスライムだから物理が効かない程度だと思って侮ったんでしょう? 依頼書にも難易度不明って書いてなかった?」
「うう!」
「書いてたんだな、全く普通そう言う場合こそ良く調べてから動きなさいよ、まあ今回はこの子の試験にもなるから手伝ってあげるわよ」
と言って聖は
「ビレニア? いける?」
「ハッハイ! 分かりました! 聖先生!」
と言ってビレニアは準備した。
猛は聖に
「えっと、ビレニアってどれだけ魔法出来るようになったの?」
と聞いた。
聖は
「まあ、中級魔法の途中かな? 上級魔法までに中級魔法を覚えてからじゃないと出来ないし中級魔法でも少し実践でやった方が日にちも短縮できるからね、いい機会だからスライムでもって思って」
と言ってくれた。
それを聞いて猛は
「僕の失態でお手を煩わせて申し訳ございませんでした……」
と落ち込みながら言った。
聖は
「まあ、いいよ、次から気を付けてね、はあ」
と言っため息をついた。
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そして猛がスライムを攻撃した場所へと来た。
そこには人が立っていた。
「?? スッスライムは?」
猛は唖然としながら人を見ていた。
そこにいた人は男か女かも分からない感じだった。
猛はその人に
「まっまさか退治してくれたんですか! すみません! ご迷惑をおかけして! 今後は気を付けます! 以来の報酬はあなたに差し上げますので!」
と猛はお礼を言った。
するとそこにいた人は
「黙れ、殺す」
と言った。
それを聞いて猛は
「えっと、本当にごめんなさい……そこまで大変だったんですか?」
と聞いたが
「黙れ、お前は私の仲間を殺そうとした」
と睨まれながら言われた。
それを聞いて
「!! まさか町の人!」
と聞いたが
「は? 町の人? お前は何を言っている、とにかく殺す」
としか言わなかった。
猛は不自然に思った。
すると聖は
「成程、5匹攻撃したのか」
と言った。
猛はそれを聞いてゾッとした。
「え、ドっどういうこと?」
と聞くと
「あれがスライムだよ、怒りによって人間に擬態して君を殺すつもりだよ、そしてこの町の人間さえもね、かなりの怒りだね、よしビレニア、いい?」
そう言ってビレニアに魔法の準備をさせた。
「我が内に秘める魔力よ、炎を打ち立てよ、獄炎を味合わせよ、我を守るために渦を巻け! 相手を包み込め!……」
と呪文を唱え始めた。
聖は
「猛、君も手伝いなさい、ビレニアが呪文を言い終わる前に攻撃されないように!」
と言って聖も札を取り出して戦闘態勢を取った。
猛も戦闘態勢になった。
「そういえば長谷川は?」
「変な依頼の餌食になり蟻の観察をしています」
「詳しくは後で聞くよ」
と聖は後回しにした。
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「眠む」
長谷川は目を擦りながら蟻を観察した。




