72話『家業』
私の家業は奴隷商人だった。
父ちゃんも爺ちゃんも先代の爺ちゃんも奴隷商人だった。
俺も奴隷商人になった。
今や法律が厳しい中、奴隷商人になる者は少なくなった。
しかし、この世界には必ず奴隷商人を必要とするものがいる、
誰でもいいから雇いたい貴族、人を人とも思わない貴族、心優しく同情をするふりをして偽善心を満たす者、性欲を満たす人間、エトセトラエトセトラ……
そんな人たちは必ず存在するし消えることはない
俺はそんな人たちの支えになりたい、
そのため法律の穴をかいくぐり今も奴隷商人を続けている。
俺は3代目として誇りを持って受け継いだ奴隷商人と言う仕事
そして今日も大量の亜人や人間を誘拐したり、その家族から買い取って金に換えている、
やりがいはある。
奴隷を買う人間の笑顔を見るために俺は今日も奴隷を売る。
By エリブラレル・ジ・ルドライ
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「さてと、今日はこの町で売るか」
そう言ってエリブラレルは布で隠した檻を馬車で引いていた。
すると
「ねえ!! 聖いいいい!! オッパイが大きい子がいいい!!」
「ねえ!! オッパイオッパイ!!」
1人のおっさんと子どもが少女に駄々を捏ねていた。
子どもの方はまだわかるがオッサンの方が情けないにも程があると言わんばかりだった。
すると少女は
「もう! しょうがないわね! ちょっとおじさん! オッパイの大きい子を貰えるかしら?」
とエリブラレルに話しかけた。
エリブラレルは
「へい! 了解しました! ではこの子はどうでしょうか? エルフで長命ですよ!」
「ひい!!」
檻には暗い顔をした人や亜人が乗っていた。
そこにいた少し背の低い巨乳のエルフがいた。
そのエルフは顔を真っ青にしながら怯えた。
エリブラレルは
「この子は最近エルフの村で誘拐した115歳の娘でね! 我々の年齢にすれば14歳ぐらいかな? 若いよおお!!」
「あら! 良いわね! でもお高いんでしょう?」
エリブラレルの言葉に聖は値段を気にした。
するとエリブラレルは
「そうですね、値段として6000ゴールド! のところを5000ゴールドにしちゃうよ!!」
と元々は5000だが最初に高い値段を言って値切らせないようにした。
最近はそう言う客が多いのであった。
すると聖は
「残念、後1000ゴールド安ければ買えたのに……別の商人にするわ……」
と残念そうにしてライバル奴隷商人のところへと行こうとした。
何故彼が来ているのか分からなかったが危ないと思いエリブラレルは
「待った! 分かった! 4000ゴールドにしよう!」
と言ってつい聖の値切りを聞いてしまった。
すると聖は
「まあ! なんてお安い! でもいいの?」
「いいのいいの! お姉さん綺麗だから!」
そう言って聖を話さないように言った。
すると聖は
「じゃあその子にしようかしら!」
「毎度!!」
そう言ってエルフの少女を聖は買った。
エリブラレルは
「またのご利用お待ちしております!!」
と言った。
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「わーい!! オッパイの大きい子だああ!!」
「やふううううううううううううううううううううう!!」
2人は大喜びした。
2人は目の保養になると思いわがままを通した。
すると聖は
「まあ、エルフがいたのは嬉しい誤算だったよ、これで我々の目的もかなり達成された。これで我々が使えない魔法が使えるようになるわけだ!」
「?? ま……まほう?」
エルフの少女は震えながら3人を見ていた。
すると猛と長谷川は
「ゴっごめんね、さっきは興奮したせいで怖がらせてしまって……でも君に何か変なことをしたりはしないよ?」
「そうだよ、僕らは魔王退治に出ているんだ、君には魔法を覚えてもらおうと思っているんだよ? それで僕らの目の保養としてもいいかなって……」
「それは私がいるにもかかわらず思った事なんだろうね……」
と聖は少し2人を睨みながら言った。
そして聖は
「大丈夫さ! 魔法に関してはわたしが一から教えてあなたを1ヶ月で完全習得できるように教育するから! 時にスパルタ! 時に甘々! そう言った雨と鞭に関しては使うけど君が怖がるようなことはしないわよ?」
するとエルフの少女は
「お母さんに会いたい」
と涙目になって言った。
だが聖は
「ごめんね、お母さんにはもう会えないの、残酷な真実かもしれないけど奴隷として取られた以上はそういう覚悟をしないといけないって辛いよね? ごめんね? こればっかりは私たちにもどうすることも出来ないから、でも辛い時は泣きなさい、そうすれば少しぐらいは気分は晴れるから? ね?」
と言って少女を抱きしめた。
少女は聖の胸の中で
「ウウう……ううウウう……」
と静かに泣いた。
そして少女が泣き止むと
聖は
「落ち着いた? 大丈夫?」
と聞いた。
少女は
「ごめんなさい、鏡から私はあなたたちの所有物ですね、痛いことしないで……」
と言った。
聖はそれを聞いて
「私たちからは絶対にしないよ、これから痛いこともあるかもしれないけど、私たちからしないってことは約束するから? ね? だから一緒に行こう! あなたが必要なの!」
そう言って聖は少女に手を伸ばした。
少女はその手を取った。
聖はにやりと笑い
「あなた名前は?」
と聞いた。
少女は
「ビレニア……ビレニア・エルフェルト」
と名前を言った。
こうして魔法使いとしての子供を確保した。




