67話『理由』
「実はね? あの子が村人に見えた瞬間に分かったんだけどあの子はセリーヌとかいう悪霊と一緒のように悪霊の状態で君たちを襲ってたんだよ」
「??」
「何で? 悪霊だとあの化け物みたいになるんじゃ?」
2人はセリーヌと違いレイチアがどうして人間の理性を保った状態、
姿を保った状態で自分たちを襲って来れたのかが不思議でならなかった。
すると聖は
「その悪霊の力をセリーヌ自身が吸ってあの子の状態と理性を保ってたんだ、だけどあの子はセリーヌを失った。だからもうすでにあの子の中には大量の恨みの感情が溜まってるんだろうね、だからあの子は村人に見えるようになったんだ」
と言った。
それを聞いて猛は
「じゃあ、今は悪霊の力が体中の中にたまってるのにどうしてあの子は体も理性も保ってるんだ? それなら保てないんじゃないのか?」
と聞いた。
聖は言った。
「出してたからだよ、セリーヌ自身に、でもそれが無くなったから行き場のない悪霊の力が一気に少女の中に蓄積された。しかも私がセリーヌを殺してその上レイチアをも手に掛けるのと両親を殺したことが一番堪えたのかかなりの力が入って行ったんだよ、でもあの子はセリーヌに出してたのがそのまま体中から放出されるようになってしまった。いわばダダ漏れな状態なんだよ、だからあの子は理性も保てるし体も今の状態を保てるんだよね、でもね、悪霊の力を放出していい事なんて起きないよ」
と聖は言った。
長谷川はふと思ったことを口にした。
「災い? 厄災系?」
「そう、それはいわば私たちのいた世界でも科学では証明できない的なもので教えられてきた、ミイラの呪いとか墓泥棒とかなどで死んだ人も少なくないはずだよ? そういうの」
猛はそれを聞いて少しぴんときた。
「つまり、それが原因で村人にかなりの厄災が訪れるってこと?」
と聞くと
「いや、この世界全体を滅ぼすほどの力をあの子はいるよ」
とさらっと言った。
それを聞いて2人は
「おい! それ不味いだろ! 俺たちも死んじゃうじゃねえか! あの場で殺さないとやばいだろ!」
「そうだぞ! てめえ! あんな核弾頭以上にやばい物放置してきたのか!」
「その前にお前らは自分たちの責任の癖に私を放置したことを悪いと思わないの?」
と2人を睨みつけた。
2人は脾よって
「え、いや、その、ごめんなさい」
「申し訳ございませんでした」
と謝ることしかできなかった。
「まあその話は後だ、まあつまりはそうだな、私はあの核弾頭を放置してきたってこと、だから村は絶対に終わる、間違いなく」
「村は終わるじゃないよ! そんなことしている間にもこの世界が亡ぶ準備が着々と進んでるってことじゃないか!! 超こええよ!!」
と猛は怯えながら言った。
長谷川も
「でもお前の事だから何の考えも無であの村から出たんじゃないよな、何か秘策はあるんだよね!」
と聞いた。
聖は
「まあ私たちが何かをすることはないかな?」
と言った。
長谷川は
「で、いったいどうやって俺たちが何もせずにあの悪霊を退治するんだ?」
と聞いた。
猛も震えながら答えを待った。
聖は
「まあ、よその国の霊媒師とかが何とかしてくれるでしょう」
と軽く言った。
それを聞いて2人は
「「運頼みかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
と大声で言った。
すると聖は
「大丈夫だって、この世界には霊媒師だっているんだ、むしろあんな怪物昔から対策言ってるから大丈夫だよ、私たち勇者で言えば悪霊もまたモンスターみたいなものだよ」
と二入を納得させようとした。
2人は
((それってどうなのだろうか? 大丈夫なんだろうか?))
と疑問に思った。
それを見て聖は
「まあまあ大丈夫大丈夫、私を信じて、今までが大丈夫だったでしょ?」
と言った。
そして
「あ、そうそう、この札もつけといて、私が良いって言うまで捨てちゃだめだよ?」
と念押し風雨に言った。
それを聞いて2人は
(まあ、この人の言うことはこういうことに限って正しいんだけどな)
と少しは聖を信頼している猛だった。
すると
「あ、これ、付けといて、悪霊の力を無効化する札だから」
「え、はい」
「分かりました」
そう言って2人は札を付けた。
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数週間後
村の人間は激減した上に不慮の事故や疫病厄災、様々なことが起きて
村人を不幸のどん底へと落した。
そして最後に残った人間はレイチアに言った。
「お前なんか助けなきゃよかった!! あの場でお前さえ消えていればこの村は救われたんだ! あの野郎共! 適当な仕事をしやがって! 呪ってやるウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウうううウウウウウウウウウウ!!」
「そっそんな、私のせいなの……私がやったって言うの……」
レイチアは絶望の子の地獄絵図、そして村人の怒り、悲しみ、恨みを全て受けて
完全に精神が壊れてしまった。
そのせいでかなりの悪霊としての力が蓄積されて
この世界を滅ぼすレベルを凌駕した。
すると
「そうか、君か、ここで苦しんで悪霊になってしまったのは」
と1人の少女が現れた。
年は16歳くらいに見えた。
レイチアは
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
とずっと謝り続けていた。
それを聞いた少女は
「今、楽にしてあげるから」
と言ってレイチアに手を当てた。
そして
「……ありがとう」
レイチアは少女によってスーーっと消えた。
少女の近くにいたもう一人の少女は
「えっと、すごいですね、あなたの家系はこのようなことをずっとし続けてそして生み出したのですか?」
と言った。
「そうですね、迷える魂を行く場所へと連れて行っていました、でも今のはかなり大変な状態だった、放置すれば世界が亡ぶレベルで、それは私がどうにかしないといけないと感じたの、私の家系は安部、私の世界では安部清明が有名だった家計だから祖先に恥の無いようにしていきたいという信念を持っているの、でも今のはかなり珍しかった、これは調べて追及したかった」
「もしかしたら元凶と合えるかもしれないわよ、遥」
「そうね、そうだといいんだけど」
彼女はまだ知らなかった。
彼女はここで出番が終了と言う事実に




