54話『行くか?』
猛は袋の中から毛布を取り出してくるまっていた。
長谷川も同じく毛布のみでくるまる。
しかし、2人は限界だった。
そこで、長谷川は提案をした。
「なあ、怖いかもしれないけど、屋敷で休むのはどうだ?」
と
猛は
「それは名案だけど屋敷にこの状態で入って幽霊に太刀打ちできるんですか?」
と聞いた。
長谷川はそのことは承知の上だった。
だが
「だけどここで寒空の中眠るよりかわマシだぜ、それに俺らの意見も関係なしにあの屋敷に入る予定になっちまったからな、どうせ俺らの意見何て聖は聞こうとはしない、それにまた村人に屑とかいろいろ言われるよりかは、マシだと思うが?」
と言った。
猛は
「分かった、いいよ……」
としぶしぶ了承した。
長谷川は少しすまなそうに
「すまんな、だけど俺だって屋敷に行くのは怖いんだぜ?」
と言った。
長谷川も猛と同じく幽霊類が苦手であった。
だが、大人である長谷川がしっかりして猛を守ることを考えていた。
彼もまた、昔当時小さかった子供がおりその子供を可愛いがっていたが、不幸なことが起こり別に子どもが嫌いではなかった。
しかし、あの時は生き残ることと、死んだ理由が子供に焼き殺されたことにより残忍になってしまった。
しかし、心の内には自分の子供を育てることが出来なかったという後悔もあった。
そのため、猛に対してどうしても面倒を見てしまうのであった。
そして、
「じゃあ行くか」
と言って2人は出発しようとした瞬間
「なあ? 屋敷ってどっち?」
「へ?」
2人は屋敷がどこにあるのかを知らなかった。
だが2人は
「でも村近くって言ってたからそこまで分からないところじゃないだろ?」
「まあそうだな、屋敷って言うんだからきっとデカいはずだし目立つだろう」
と考えて取り敢えず村を探索し始めた。
そして1時間後
「見つからないな」
「はい……」
2人は村を見回ったが辺りには森しかなかった。
そのため、猛は
「なあ? 森の中も探さないか?」
と聞いた。
だが長谷川は
「ダメだ、多分自分がどこにいるか分からなくなって抜けられなくなる可能背がある」
と反対した。
猛はそれを聞いて
「でも、このままじゃ多分夜外で寝ることになるよ?」
と言ったが、
それを聞いて長谷川は
「でもな、森は本当に怖いんだ、軽い気持ちで入れば俺Tuee! でも死ぬ場合がある、昔もな、俺Tueeが入って死んだっていううわさが衛兵内でも流れたことがある」
とやめるように説得した。
それを聞いて猛は
「まあ、そうなら仕方ないな」
と納得するしかなかった。
そして、2人は
「まあ、でも仕方ないよ、ここで寝ようか」
「そっそうだな」
と少し落ち込みながら2人はタオルを巻いて横になった。
「テントってないの?」
「ない、そんなのあたらすぐに出してるし」
としか言えなかった。
念のため、袋を猛は漁ったが
入ってなかった。
そして2人は
「「あのクソッタレ糞爺爺いいいいいいいいいいいいいいがアアアアアアアアアアアアアア!!」
ドンと地面を叩いた。
とブチギレた。
結局二人は仲良く外で寝る羽目になった。
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翌朝
「ううううううううん、良く寝たわい、なんていい天気なんだ……」
バキイイいいいい!!
「ぐぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
お爺さんは悲鳴を上げてその場に倒れた。
「なっ何なんじゃ! いったい! ぐううううえええええええええええ!!」
激痛が足に走る
みると片足がへし折れていた。
「ウワ! ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
お爺さんは足を押えながら
「いたいいたいいたいいいいいい!!」
と涙を流し、足を押えながら叫んでいた。
すると
「よう、糞じじい」
「元気か?」
猛と長谷川が現れた。
お爺さんは
「きっ貴様ら! なんてことをするんじゃ! 年寄りをいたわらんどころか足の骨をへし折りやがりおって! 貴様らは最低じゃ!!」
と睨みながら言った。
2人はお構いなしに
「それでいいぞ糞じじいが!!」
ドスドス!
「苦しめ苦しめ!」
ドスドス!
そんなことを言いながらお爺さんを思いっきり2人は蹴りまくった。
「うう! ううううううう!!!」
お爺さんは涙を流し、蹲りながら2人に蹴られていた。
すると
「止めなさい!! あんたたちお年寄りに何してるの!」
と村の女性が怒りながら近づいた。
2人は
「「うるせえ!! お前は黙ってろ!」」
とブチ切れて、お爺さんの腕を鉄の棒でたたきつけた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
悲鳴を上げて腕を必死に抑えるお爺さん
それを見て女性は
「止めなさいって言ってるのが聞こえないの!」
と言って2人を押しのけてお爺さんを助けた。
2人は
「そのジジイを殺せ!」
「骨を全部グチャグチャにしてやる!」
と言った。
「おいおいどうしたの? 2人とも?」
そう言って聖が起きてきて、猛と長谷川に近づいた。
そして
「おいおい、お年寄りに暴行とは、最低の極みだぞ?」
と見下すように言った。
お爺さんは
「おお、聖様、ありがとう、君も大変だね? こんな屑たちを世話してやってるんだから」
と2人をゴミを見るような目で見て言った。
「ああ!!」
そう言って猛はお爺さんの手を鉄で叩きつけた。
バキイイイイ!!
「があああああああああああああ!!」
お爺さんは悲鳴を上げて、手を抑えた。
「申し訳ございません、私の監督不行き届きです、これからは気を付けます、本当に気負付けます」
と謝ったが、
「君は悪くない! だがその二人は絶対に許さん!」
とお爺さんは言った。
それを聞きつけて村の人たちも
「そうだそうだ!」
「この外道ども!」
「せめて私たちの役に一つでも経ってから死ね!」
と言って暴言を飛ばす
それを聞いて聖は
「大丈夫です! この二人を屋敷に連れて行きこき使います!」
と言って聖が頭を下げた。
「ひっ聖さん! なんてお優しい!」
「ワシも君みたいな出来た子を知らないよ」
と言って皆がホッコリした。
そして
「分かった、聖での、くれぐれも気御付けてくれよ、あの屋敷は本当に怖いらしいから」
そう言ってお爺さんは聖を心配した。
聖は笑顔で
「大丈夫ですよ! 無事任務も成功してみんなの笑顔を取り戻しますよ!」
と言った。お爺さんは
「そこのゴミとは違っていい子だな」
と言ってほほ笑んだ。
聖は
「では今から出発します!」
そう言って村の人たちは
猛と長谷川にはブーイング
聖には声援を送った。
そして、お爺さんは鉄で叩かれた足と腕は二度と動かせないそうだ。
神経が切れて人体への負担が大きかったためだ。




