236話『ワームホールと探知』
「死ね死ね死ねえええ!! 我が妹! ハイデヤを殺した罪を身に染みて分からせてやるからよ!! よく人を殺した者は簡単に死んで欲しくないと言ってるがそんなの意味が分かんねえよな!! だってよ! その間に苦しみながら逃げられれば本末転倒だろうが! なら恨みがあるのならばちゃんとスッと殺さないとダメだよなああああああああああああああああ!!」
と声を荒げながら斉藤を凍らせて頭だけを出している状態にした。
「おいおいおい! 何をする気だ!!」
と斉藤は震えながら聞いた。
ラグネバールは
「なあに、大丈夫、水が足りなかっただけだ、加減が難しいな、だがもう一回だ」
と言って再び海水を掛けてそのまま吹雪で頭を
「やっ止めっごおおおおおおおおおああああがあああああああああ!!」
そんな悲鳴を出しながら斉藤は完全に凍ってしまった。
「ひけやあああはははは!! さてと準備は出来た。これで完全に殺す準備は整った、じゃあ覚悟をする暇もなくきっちり殺してやるよ、動かねえ人間なんて殺すことは簡単だ」
と言ってワームホールに手を突っ込んでハンマーを取り出した。
「ひひあっははは! ぶっ叩いてやる!!」
と言って思いっきり勢いをつけて叩き壊す。
バリイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイン!!
そんな響く音を鳴らしながら斉藤の体はバラバラになって壊れた。
「まだまだだああ!」
そしてラグネバールはハンマーで粉々になった斉藤を細かく砕くように何度も何度も殴り潰した。
「死ね! 死ねええ! 死んで償え!!」
と顔を真っ赤にさせながらハンマーを必死に動かして壊した。
「なるほど、粉々にしてしまえば再生の仕様がないってことか……」
と長谷川は観察していた。
猛は
「ハイデヤ復活させようか?」
「そうですね」
と言ってビレニアはハイデヤを復活させた。
「ふー! 死んじゃったよ」
「死んでしまうとは……何とやら」
ハイデヤは
「おねえちゃあああん!!」
「ハイデヤあああ!!」
そう言って2人は抱きしめ合う瞬間
グシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!
バラバラになった。
「えええええええええええええええええええええええ!!」
「な! 何だあ!!」
そう言ってバラバラになった2人を見て猛も長谷川もビビっていた。
「何が起きた! いったいどういうことだ!」
と言って振りあえると黒い靄のようなものが氷から出てきていた。
『ぐぐぐぐぐぐぐ、がががぐぐああああああ』
そんな斉藤の声がした。
「復活、ラグネバール、殺してやるよ」
見るとビレニアはラグネバールを復活させていた。
「ハイデヤは?」
とラグネバールがビレニアに聞いたが
「まっ魔力が足りません、数分休まないと掛けれません」
と言って少し疲れているようだった。
「ビレニア、よくやったよ、君の秘伝書にも書いている方法で魔力を溜めてな」
「はい!」
そう言ってビレニアは魔力を溜めることに集中した。
猛は
「俺らで止めないといけなさそうだな」
「そりゃあな、俺らだけなんだから」
と言って長谷川は猛の肩を叩くと
「札を使うぞ、魔法を使えばあれも何とかなるかな?」
と思って用意する。
聖は
「バカだな、神聖魔法を使えよ、奴は悪魔と同化して魂を固定している、悪魔自身を取り除くか消し去らないと意味がない」
と言って神聖魔法を聖自身も手に取った。
『gぶああああふぁあああ!!』
言語不明な言葉を言って猛の手を再び切ろうとした。
「うわああ!」
猛は間一髪で避けることが出来た。
長谷川は
「マジかよ、さっきより早いぞ、油断したら負けるぞ」
そう言って空気のような靄が襲い掛かる恐怖に少し心を動揺させていた。
「チッ、精神攻撃の魔法か、立ちが悪い」
と言って少し頭にトラウマの様なものが蘇る
「フン、俺に聞くかよ、借金取りの顔なんて死ぬほど見ました、今俺には苦しみ何て……」
と猛は強がったが
『囚人、死刑執行だ』
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!」
そんな思い出を思い出して悲鳴を上げた。
そして
「じぐじょう、ごんだぼびぜづどば」
と涎を垂らしながら震えていた。
だが
「もうなれだぞ、死んでもらう、斉藤」
と言って手を突き出して
「俺のスキルで液状化しろ」
と言って攻撃したが
「馬鹿もん」
と言って聖は猛の頭を叩いた。
「液状化してどうする! 面倒臭くなるだけだろ!」
「えっと、ごめんなさい」
そして
「姿勢魔法が当たらん! 空気……あ、ごめん、やっぱ液状化して」
と言って猛に頼んだ。
「どっちだよ、」
「いや、ホントごめん、空気は早いけど液体なら質量があるからまだ遅い気がする」
と言って猛は
「行くぞ、斉藤」
と言って再び突き出して斉藤の靄に近づいた。
『gばあああぐばあああ』
そして猛に気づいて考えもしていないのか普通に近づいた。
「フン、当たりに来たか?」
「違う! 猛! 油断するな!」
そう言って聖は声を掛けた。
靄は猛の手に触れる前に空気が分かれて横から攻撃を加えた。
「フン、そんなものか」
と言って猛は服の横から手を出した。
「!! それって!」
「長谷川さんから増やしてもらったんすよ!」
「私が出した猛の手だ!」
と言ってラグネバールがワームホールに手を突っ込んでいた。




