227話『支配』
「これなんですけど」
「ほほう、これはずいぶん」
聖はある機械を見ていた。
それを見て猛は
「何やってんですか?」
「これはな、国民の脳に電波を送って完全洗脳することのできる機会なんですよ、でも治し方を私は聞いてなかったからそれを聞こうと思って、洗脳ももうじき解けてしまうし」
と言ってエレベルは言った。
長谷川は
「政治で納得には限度があるしな、確実に反乱分子は出る、俺らの世界でもそうだった、人間は政治でちょっとでもいやなことがある場合必ずそうだと思わなかったと言って手のひらを返す」
「それをこの機械はなくしてくれる性能があるのだよ、それが壊れるってことはちょいちょい反乱分子が出てくる、これは私が王女の座に必要な物」
「まあお前の洗脳技術も私があげたんだからこれなんていらないだろうけど」
と聖は笑いながら言うと
エレベルは
「それでも逆らうのが人間です、だからこそ脳の電気信号をジャックして完全に支配してしまった方が良い、国民全域に掛けてしまえばそれは完全に他の者にもばれない、国外に出ても当分は洗脳状態だ、それから徐々に解けるから気づいたときにはそう言う国なんだなぐらいにしか思わないそれはつまりはこの国にいれば完全に思いどおりなのだよ」
「へえ、俺らはどうなるの?」
「?? 大丈夫だ、これを被れ」
「? ヘルメット? これってジャックを防ぐの?」
「どう? お母様?」
「うーん、直るよこれ、でも時間はかかるからちょっと待って」
と言っていた。
猛は
「ねえ、このヘルメット意味あるの?」
「じゃあこの屋敷をご案内します」
と言ってメイドさんはヘルメットをかぶって案内を始めた
「大丈夫そうだな」
と勝手に猛は安心した。
長谷川は
「それ見てていい?」
「え、いいけど」
と言って長谷川は取り敢えず座った。
そして聖に聞いた。
「そう言えばお前って支配に関してはかなり重要視してるよな?」
「ああ、そうだな、支配こそが相手を思い通りにすることが出来る素晴らしい状態だ、王の座に座るのならばそれぐらいは心がけるものだよ」
「でもそれって人間なのか?」
と聞くと聖は
「言いたいことは分かる、だが発展と人類の進化はこのような形が一番素晴らしいんだ、お前のブラック会社は何でお前らを酷使していたと思う?」
「ええっと? 会社をデカくするため?」
「でもなんで酷使してるのに会社に社員が残ると思う? 普通に考えればもっといい場所なんて他にあるし労基に言えばかなりの賠償責任を問わせることが出来てもらえてないお金も支払われる、でもなんでそれが出来ないと思う?」
「……洗脳か……」
聖は
「そうだ、支配しているからこそ誰も文句が言えないんだ、社蓄はいわば社会に支配されている人間のことなんだよ、都合のいいことを言って相手の無知を利用して相手の居場所はここにしかないと思わせて時にはクビや減給をちらつかせて恐怖で相手の心を支配する、そうすれば皆会社を大きくするために死ぬ気で働く、そして時々入れる休日などで過労死だけは防ぐ、そうすれば皆ただただ働くことに必死になって考える時間はない、仕事を与え続ければブラックは企業が成り立つのだよ」
「なるほど、どんなに大きい企業も支配が一番会社を大きくするんだよ」
「まあ他にも相手に親切にしてコミュニケーションを取り相手の欲しい言葉を与えるだけで相手はこの人の為ならいつでも死ねるなどと普通じゃ考えないことも言えるようにも出来る、それも一種の支配だ、相手の心を完全に掌握する人間だっていたんだよ」
と言って機会を直していた。
長谷川は
「お前自身はその機械がないと支配できないわけじゃないのか?」
「ああ、娘はまだ技術は完成していない、私でもかなりの年数を奪われたんだから、だがあの様子じゃ、もうちょっとだろうな」
と言ってふたを閉めた。
「うむ! 出来た!」
「そうか、電源は?」
「これだ、つけたい?」
「いや」
と言って長谷川はスイッチを入れなかった。
ビレニアが立ちあがり。
「聖様私が付けても?」
「おけ!」
そうしてビレニアはスイッチを入れた。
ううぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいん!!
と音が鳴り電気のようなものがバチバチととんだ。
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「うおおお!! なんかヘルメットがバチバチいってる!」
「防いでるんですよ」
「あなたは許されてるんですか?」
「はい、私は聖様が作った人工人間ですから」
「へへええ」
解いて少し引いていた。
猛は
「町見ても?」
「どうぞ」
そして町の雰囲気を見ると
「あばあああああああああああ!!」
「だああああああああああああああああああ!!」
と言う悲鳴後
何も起きなかったように皆歩き出した。
「これって健康上大丈夫なんですか?」
「さあ? 私はエレベル様の世話だけを命じられましたので」
と言って案内を続けた。
「これは?」
そこには写真があった。
そこには聖が写っていた。
そして1人の男性が拷問にあっていた。
「それはエレベル様のお父上です、」
「娘はそれを見てどう思うか」
と言って引いていると
「いえ、むしろ喜んでいますよ」
と意外な言葉を貰った。




