226話『アルタイル』
聖たちは迷いなく道を進んでいた。
猛は
「今度は迷いがなくなったな、成長したな、もう教えることは何もない」
と言った。
聖は
「何仙人みたいなことを言ってるんだ、ま、お前が成長したんだけどな」
「?? 何が?」
「いや、何でもない」
と聖は誤魔化した。
猛は
「まあいいか、長谷川さん何してるんですか?」
と長谷川は
「ああ、これは少し札を増やしてるんだよ」
と言って聖の札を増やしていた。
「このスキルって結構使えるよな、金を増やしたら商品を増やすのはダメって聞いたけど武器の確保では有能だよな」
「おお! それがあったな! 戦争の時って武器が壊れやすいだろうしな!」
と言った。
聖は
「戦争を引き起こさないと使えない商売だがな」
と言うと長谷川は
「大丈夫だって、人間なんて我慢なんて出来ねえよ、すぐに争うんだ」
と言って笑っていた。
猛は
「その心は?」
と聞くと
「同国でも争うんですから」
「マジか! でもそうだな、リア充と非リア充の争いはいつ終わるんだろうな」
と言って遠い目をしていた。
聖は
「永遠に終わらないだろうな、こればっかりは、きっと非力な方が負けてしまう、いったいどっちが非力なのだろうか? 皆で力を分担させてしまっているリア充か、1人で頑張り過ぎて疲れ果てた非リア充か」
と言って頭を抱えた。
そして
「お、着いたぞ」
と言って聖は次の国を示した。
そこはなんか豪華だった。
「おお、門がスゲエ」
「ああ、なんだかよくわからんがスゲエ」
芸術センス皆無の2人は何かがすごいと言うことだけが分かった。
聖は
「まあこれは異世界の芸術だから我々には分からんさ」
「聖様私にもわかりません」
「アンタエルフでしょうが」
と言って亜人文化であることを言うと
「そうでした! いっけね!」
と言って頭をコツンとした。
猛は
「こいつも結構茶目っ気が増えたような」
「ああ、買ったばかりは結構びくびくしてたのに」
と言うと
「まあそうですね、聖様に出逢えたこともまるでしょう」
と顔を赤らめた。
そして
「まああなたたちにも出会えて楽しいとも思いましたけどね」
と言って笑った。
流石に2人は
「おう」
「マジですか……」
と照れた。
そして
「この国はアルタイルって国だ」
と言って聞いたことがある国を言った。
猛は
「ああ、あの魔王軍対抗会議の」
「そうだ、そんな名前だった気がする」
と言って2人は思い出した。
猛は
「その国に何しに行くんだ?」
「ある奴に会ってコネである者に会う」
と言った。
猛は
「結構大事になりそうだな」
と言って少し覚悟を決めた。
「ようこそ! 聖様一向!」
「うむ、控えよ」
「お前は王様か」
と長谷川はツッコんだ。
猛は
「まあいつも通りだよな」
と言って笑った。
そして
「久しぶりですねお母様」
と言って1人の女性が入ってきた。
その女性はパイプを吸っていた。
「うん? 誰? お母様?」
「あたし」
「うん?」
「あたし」
と言って聖が自分に指さした。
猛は
「お前が? あの人の?」
「うん、だって何年も生きてるんだよ、そりゃそうでしょ」
「………えっと、まあそうだけど、え、結婚してたの?」
「え? 取り敢えず子どもってどんな人と作れば優秀に育つのかを研究の一環でヤったんだけどあまり変わりなかった、やっぱり育て方によって違うのか、それとも時の運なのか……それは未知数、なかなかドキドキだよねえええ!!」
と言って少し興奮していた。
猛は
「ああ、非処女ですか、分かりましたokです」
「何だ? 処女中か?」
と聞くと
「いや、例え聖が処女でもちょっと」
「おい」
と言って2人は引いていた。
ビレニアは
「大丈夫、大丈夫、初めてを貰えなくても聖様は私の大切な人……」
とさすがに落ち込んでいた。
女性は
「ではご案内します」
と言って会議室へと案内した。
そして猛は
「えっと名前は何とおっしゃるんでしょうかでございます」
「おい、変な語尾みたいになってるぞ」
「エレベルと申します」
と言って丁寧にあいさつした。
エレベルは
「ではここにお入りください」
「聖のこと聞きましたが! いったい父親は誰なんですか!」
「ゴブリンです」
「……ええええ」
「マジかよ」
「人間みたいでしょ! 結構改造して教育も受けさせたから優秀だよ!」
と言って笑った。
聖はゴブリンとヤっていた
ビレニアは
「ぴゃあアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」
とさすがに悲鳴を上げた。
猛は
「大丈夫か! ビレニアああ!」
「「まあ嘘なんですけどね」」
「お願いだからふざけないで!」
と言って長谷川はツッコんだ。
そして
「お茶です」
「あ、美味しい」
「メイドさん可愛い」
「あら、ありがとうございます、こんな90前のお婆ちゃんを」
「どうやったのその若作り!」
「整形だよ! 整形に決まってるよ!」
「嘘です」
「「嘘かよ!」」
と言ってどうでもいいやり取りが続いた。
そして本題へと入った。
「で、お母様、いったいどのようなと言っても分かりますけどね、空賊 バンダードを呼びたいんですよね」
と言って笑った。
聖は
「何か頼みたい事でも?」
「お母様には役に立ってもらいますよ」
と言ってお願いをした。




