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224話『おい、お前まさか』

そしてメルデは覚悟を決めて勇者になる道を選んだ。

聖は


「うーむ、まあ取り敢えずは放置して邪魔になったら……分かるな、ビレニア」

「はい……了解しました」


と会話をしていたそれを聞いた長谷川は


「やばい奴等だな……お前も気を付けろよ」


と言って聖たちの近くへと行った。

猛も同じく近づいて行った。


ボキ!!


「?? ボキ? 何だ?」


と思って足元を見ると

石になったサイディスの腕を踏み折ってしまった。


「!! ハワアアア!!」


真っ青になって猛は他の面々を見た。


「絶対に! 私頑張る!!」

『その意気です!!』

「ふーむ」

「こんな真剣な目の聖様初めて」

「え……真剣か……」


と他の面々は気づいていなかった。

その隙をついて近くにあったサイディスを蹴って少し遠くへとやった

そして


「いやああ!! でもお前スゲエな!! いっちょやってみっか!」


と冷や汗を掻きながら話しに入って行った。

聖は猛を見て


「どうした? なんか顔色悪いぞ、何かあったか?」

「体調不良か? 横になるか?」


と気を遣われた。

猛は


「いや! だっ大丈夫かな!! でも今日は暑いなあ!!」


と言って汗をぬぐった。

ビレニアは


「あれ? サイディスの石化を解こうと思ったんですがあれ? さっきはあそこにあったんですが……」


と辺りを見回していた。

そして猛の方を見て


「そう言えば先程近くにあったと思うんですけど?」


と素直に聞いてきた。

猛は


「はああああ!! 何を言ってるんですかあああ!! 無かったしいいいい!! 知らねえしいいいい!!」


と言ってむしろ冷や汗がドバっと出た。

それを見て聖は


「……猛……まさかお前」

「ちっちげええし!! 何もねえしいい!」


と言って大声を出して誤魔化そうとした。

するとメルデは信じられない光景を見た。


「嘘……どうして……サイディスの腕が……折れてる……」


と言って先ほど足で避けた方を指さしていた。

猛は


(ddっだっだ大丈夫!! バレない! バレない!!)


と緊張をほぐしながら猛は震えていた。

それを見て聖は


「お前……」

「なっ何かな!! 聖!!」

「何か知らないか?」

「!!」


猛はびくびくしながら


「そっそういえば!! メルデちゃんが戦っている最中結構デカい風圧がこっちに来たような!! それでじゃない!!」


と言って手を振って真っ青になった。


「……そうか? そんな来たっけ?」


と長谷川も猛の方を見て怪しげな目で見ていた。

猛は


「きっ来てたしいいい!! 何で分かんねえんだよ!! 来てましたああああ!!」


と言って思いっきり誤魔化そうとした。

メルデは


「そんな……私はそっちの方には攻撃も衝撃波も行かないように頑張ってたのに……そんなわけ……」


と言って信じられなさそうにしていた。

猛は


「はあああ!! 人のせいですか!!! 戦いに夢中になって分からなかっただけではあああ!!」


とメルデを責めた。

それを聞いてメルデは真っ青になって


「そんな……私が……そんな……」


と言って手で口を押えた。

そして溢れるかのように涙を流して


「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!! ごめんなさい! ごめんなさい! サイディスうううううううううううううううううううう!!」


と言って蹲った。

それを見て猛は


「はああ!! 泣いてすむわけないだろ!!」


と言って責めることで自分の責任を払拭しようとしていた。

ビレニアは


「まあ腕はどこにあるか分からないので取り敢えず復活させますね」

「そうだな、腕以外は大丈夫だし復活させるか」


と言って石化を解いた。

するとサイディスは腕から出血して


「うわあああああああああああああああああああああああああああああ!」


と激痛で苦しんだ。

メルデは


「ごめんなさい! ごめんなさい! ごめんなさい! 私のせいで!! 私のせいで!」


と言ってサイディスに涙を流しながら謝罪していた。

サイディスは


「だっ大丈夫……激痛に襲われただけ……そう……聖剣の力で倒せたのね……良かった……」


と言って苦しそうにしていた。

聖は腕を再生させるのではなく包帯を巻いて治療した。

ビレニアは


「こいつも仲間になる可能性があるからこう治療したのですか??」


と聞くと聖は


「まあ、そうだな、あまり力は貸さない、恩を売るならこれぐらいで十分だ」


と言って観察していた。

メルデは


「サイディス……大丈夫……立てる……私はあなたに罪を償いながら生きるわ」


と言って抱き着いた。

サイディスは


「いいの、これぐらい、でもある意味得かもね、大切なメルデと一緒に過ごす毎日は楽しいし」


と言って優しく頭を撫でた。

メルデは


「ありがとう、ごめんね」


と言って抱き合った。

そして


「わたし、ちゃんと倒せなかった、途中でイケベーズとか言ったよくわからない人たちにあの四天王が食べられて結局その力になったの……」


と言って悔しそうにしていた。

サイディスは


「でも追い詰めたのでしょ? 強くなってるじゃない、大丈夫、貴方なら大丈夫」


と言って励ました。

猛は


(ふー、何とか誤魔化せた)


と思い一安心した。


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