223話『心』
「はははははは!!」
「まさかこんなにも簡単だとは!!」
「イケベーズは最強なり!!」
と大量の池辺たちが笑っていた。
メルデは
「ベルゲルって、四天王のひとりだよね」
『そのはずです、そんなまさかこんな化け物にされているなんて……あなたたちは一体!!』
「言ったろ! イケベーズだと!! それにこいつは瀕死だったんだぜ!! そんなの俺らにとっては絶好の実験対象だ! いやあ! エルフの体はなかなか実験に耐えるよ、今じゃあ! ライザクゼルの力も手に入れたぞ!! 最高だああ!」
「ああ! これこそ我々が求めた最高キメラ!! さまざまな混合生物の一部となったベルゲルの記憶は消えるが大丈夫! 我々がこの世界を手に入れることに比べれば些細なことだからな!!」
と言って笑っていた。
それを聞いて聖剣は
『あなたたちはおぞましい人間です、私が昔使われていた時はそんなことをする者なんて誰もいなかったのです』
と言って嫌悪の言葉を突きつけた。
だがその言葉に反論したのは聖だった。
「人間は日々成長するもんだよ、君らみたいに聖剣や神の奇跡が人間に起こせないと思っているところお前らはいつまでたってもどうしようもないぞ……」
と言って笑っていた。
聖剣は
『あなたもそっちと同じなのですか! これは完全に髪絵の冒涜です! それにあなたは不死身ですね!! それは大罪ですよ!』
と言って怒ったが
聖は
「ははは! 不死身でありながら不老不死なのだよ! これは!! そしてフェニックスの体の組織を自分に植え付けることで魂をも生まれ変わっても自分の記憶を引き継げるようにしているんだ!! お前らみたいな原始的な生き方が大好きな物には分からんのだよ!」
と言ってバカにした。
聖剣は
『メルデ! 彼らも聖と言う女も恐ろしい者たちです! 決して彼らを信用してはいけません!』
と言って注意をした。
メルデは少し不安そうに
「うん」
と言って頷いた。
猛は
「ふーむ、別に仕方ないことだと思うがな、これは……人間だって成長はする、それを止めるなんて普通に考えても難しいことだと思うぞ、お前らには許されて我々には許されないなんて平等でもないしな」
と言って続けて長谷川が
「それに人間って神に似せたんだろ? だったら文句を言う必要はないと思う、神だって欲望に素直だってことだよ」
と言ってカッコウを付けた。
聖剣は
『私はあなたたちを許さない、メルデをこれから悪い方向へと勧める気がしてなりません!! あなたたちの警戒を解くつもりもありません!』
と言ってメルデに
『あの化け物を斬るの! そして解放してあげて! あそこには先ほどたたかったライザクゼルとその元であるベルゲルの魂が閉じ込められているはずです! 2人に行くべき場所へと送ってあげるのです!』
と言ってメルデに助言をした。
イケベーズは
「フン、聖剣如きに我々の研究の邪魔はさせんよ!」
と言って
「穴を掘れ!! ベルゲルウウウウウウウウウウウウウウウウうううううう!!」
と言ってそのまま穴を掘って逃げようとした。
メルデは
「逃がさない!」
と言って追いかけたが
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
と1人の池辺が突撃してきた。
そしてそのまま振り切った聖剣に当たって血を噴き出した。
「ぐああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「!!! そ! そんな!」
『動揺しないで! メルデ!!』
そんな言葉も虚しくメルデは政権を握る手を少し弱めている。
それを確認した池辺は
「ウウう……うう……よくぼおおお……返せ……俺の夢を……俺は子供たちに笑顔を……がはああああ!」
そのまま動かなくなった。
メルデは
「わっ私……そんなつもりは……いやあ……いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
『メルデ! 考えてはダメ! それは奴らの罠よ! あなたに罪悪感を与えているのよ! 戦いにくいようにするために!』
と言ってメルデの心を守ろうとしたが
「いや……そんな……」
と言って放心状態だった。
イケベーズは
「フン、無駄だ、俺ら一人一人がすでに人間なんだ、たとえつくられた者でも人間であればお前らの罪悪を作用させて心を潰すことが出来る」
と言って笑っていた。
聖は
「ふむ、いいな」
と言って笑っていた。
猛と長谷川とビレニアは
「ふー」
「これは折れるかな」
「うーん、どうでしょう」
と言って観察していた。
だがメルデは
「ダメ! 私がこの世界を守らないでどうするの! これまでにたくさんの命が奪われた! 私は血濡れた世界へと踏み込んだのかもしれない! でもそれはきっとこの世界を救うことも出来る可能性がある! なら私が苦しいででもこの世界を魔王から守る! 絶対に!」
と言って自分の心に意思を与えて強固なものにした。
聖は
「おおっと、これはまた大変なことに」
と言って見ていた。
猛は
「やはり強くなるの?」
と聞くと聖は
「そうだな、まあ戦いにくくはなるかな」
と言ってう首をかしげた。




