220話『第一歩』
「ううう、せっかく作ったのに、形ある物いつか壊れるとは言うがこんなの早すぎだよ!!」
と言って上司君を見ながら涙を流していた。
猛は
「あいつってあんなに物持ち良かったっけ?」
「はい、いいですよ」
「忘れたのか?」
「ええ!! ああ、そうか札もいつも同じものだな」
と言ってなんとなく納得した。
そして聖は
「ま、作り直そう、これは結構別のシステムを入れればなかなかな物になるだろうしな」
と言って気を取り直していた。
メルデは
「はああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「ふん!! そんな素人同然の攻撃が当たるかああ!!」
と言ってライザクゼルが避けるのを見ていた。
「そこ!!」
「!! な!」
ライザクゼルは少し聖剣に当たりそうだった。
「まさか!! 適応しているのか!! 早すぎる!! おかしいだろうが!! いや! 聖剣があるからか!! つまり」
と言ってライザクゼルは毛の一本を鋼にして手に向けて飛ばした。
「うう!!」
メルデはその攻撃が手に当たり聖剣を離した。
それを見たライザクゼルは
「くらえええ!!」
と言って攻撃を仕掛けたが
「まだああああ!!」
と言ってすぐさま聖剣を掴み構えた。
それを瞬時に見てライザクゼルは地面に足を無理やりついて
「うう!!」
と少し無理な態勢で後ろへと飛んだ。
「うう!! ヒール!」
そう言って足をすぐさま回復させた。
それを見てサイディスは
「あら、もったいないんじゃないの? そして私のことを忘れてない!」
と言って手をライザクゼルに向けて、
「ファイアー!!」
と言って魔法を放った。
ライザクゼルは
「炎無効化!!」
と言ってすぐさま魔法を無効化した。
「何ですって!!」
サイディスは自分の魔法を無効化されて少し動揺した。
そこをライザクゼルは見逃さなかった。
「今だ!!」
そう言ってサイディスの後ろへと移動して爪で背中を斬った。
「あああああ!!!」
「サイディスウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!」
メルデは冷や汗を掻きながら血を噴き出すサイディスを見た。
そして
「ウウウウ……」
と言って徐々に石になっていった。
「だめ!! サイディス!! 嫌ああああああああああ!!」
と言って悲鳴を上げながら近寄った。
「おおっと! 俺にそんなに近寄っていいのかな!!」
「はあ、まあそんなものか……」
ライザクゼルはその隙を見つけて爪を出して
「このままお前の友達と同じようにしてやるうううううう!!」
と言って攻撃をした。
メルデは
「フン!!」
と言って聖剣を振るいライザクゼルの片手の爪を切り落とした。
「なあ!! お前!! 動揺していたはずでは!!」
と言って少し驚いていた。
するとメルデは
「確かに動揺してたよ、でもサイディスが」
と言ってサイディスの方を見るとサイディスの石になっていなかった手がメルデの片足の脛の方を触っていた。
「温かった、落ち着いた、私はサイディスにいつも守られている、触ってもらうといつも落ち着いて自分のしたいことが分かる、いやしないといけないことが分かるの、サイディスはいつも私を落ち着けるために顔を両手で挟んで落ち着いてって言ってくれたよ、いつもそうしてくれるから足でも私は落ち着けた。だからあなたにダメージを与えれたのはサイディスのおかげ、私1人じゃない!!」
と言った。
聖は笑顔で
「うわー、ベター」
と言った。
猛は
「おお、なんかそれっぽい」
「ああ、そうだな、それっぽいな」
と言って少し主人公ポイ感じを勉強していた。
「これで君も主人公に!」
「後は異世界に行けば君も異世界の俺Tueeだ!!
第一歩はもうすでに始まっている! 異世界に行ってもちゃんと主人公が出来るようにするには効率のいい言葉と行動が必要! この対策をすれば皆より大きい一歩を歩める!! 君もレッツトライ!!」
「「真剣異世界主人公!! 講座!」」
「○ャレ○ジか!」
猛と長谷川のどうしようもないことを聖はツッコんだ。
ビレニアは
「?? 何ですか?」
「若者を導く不思議本だよ」
と言ってある意味正解のことを言った。
猛は
「俺勝ったことないから分かんねえよ」
「ああ、お前貧乏なんだっけ?」
「ああ、長谷川さんは?」
「俺に時代はあったっけ?」
「知らんがな」
という会話をした。
聖は
「私はその教材を一度見たらあれ? 私のような一歩どころか1億歩進んだ者には必要なのかな? って思ったら母さんも『そうね、これは私たちの様な1億歩進んだ人間にはもはや必要はありません、念にはと思って見ましたが、中学の段階で大学のレポートを予想して書いているようなあなたには必要ないわね』って言ってた」
「お前は何なんだそれ……」
「1億歩って、どんだけ自信満々なんだ」
「まあ取り敢えずそのレポートを隣の大学生のポストに入れたんだけどその人実力もないのになぜか次の日にアメリカへと留学になってました」
「それは可哀そうに、きっと大変な目にあっただろうな」
「ああ、お前はその人にふさわしい力ならともかくおそらくレポートをパ来るような人間にその爆弾を渡すなんて……」
と残念そうに言った。




