219話『戦え! 聖剣!』
「さあ!! 死ね! 聖! お前は魔王様の天敵だ!!」
「おやおや、嬉しいね、そんなに高く評価してもらって、もっと高くてもいいんだけど」
「フン! お前は俺が殺す」
と言って爪を出した。
「何? 引っ掻く攻撃? そんなものを使ったところで私は死なないのは君は承知だよね?」
と聞くと
「ああ、だが果たしてそんなにうまくいくかな?」
と言って攻撃をしてきた。
ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!
風のように一気に距離を詰めてライザクゼルは聖に扇を掻くように攻撃した。
しかし
「フン、やはり無駄が多い、その攻撃は避けやすいぞ、もしかしてそれ以外にも何かあるのかな?」
「今に見てろ」
と言って攻撃を辞めなかった。
すると
ブシュウウ!!
「おう? 何だ? ああ、そういうこと」
聖はすぐに理解した。
そして
「確かにこれは私には都合は悪そうだね、傷も治るのは遅いだろうし」
と言って思いっきり遠くへと飛んだ。
「逃がすか!!」
そう言って距離を再び詰めようとしたが
「フラッシュ!!」
と言ってビレニアは魔法を放った。
「うう!!」
ライザクゼルは目を潰されて少しもがいていた。
すると
「今の光は何!!」
と言ってサイディスとメルデが駆け寄った。
聖は
「あいつはね、魔王四天王の1人なんだよ、分かる? 倒さないといけないの、さあ行きなさい!!」
と言ってライザクゼルを指さした。
メルデは
「!! あれが……分かりました!!」
「ちょっと! メルデに危険な目に合わせないで!! 私が行くからあなたはここにいて!!」
と言ってサイディスは言った。
聖は
「サイディス? それはいけない、それだけはやってはいけないんだ、これはね結局君が死ねば最終的にメルデの心を傷つけてその傷ついた心で戦わないといけなくなる、それは思っているようで思っていない行動だ」
それを聞いてサイディスはたじろぎながら
「なら!! どうすればいいの!!」
と言うと
聖は
「一緒に戦えばいいんだ、それが一番効率がいい、もしメルデがピンチなら君がひきつければいいし、攻撃をして相手の移動方向を邪魔したりダメージを与えて戦いやすくすればいい、それがチームのいいところだ、相手のいいところも悪いところも知っていないとそれは出来ない、でも君は違うだろ?」
それを聞いてサイディスは
「……分かった、メルデ、ごめんなさい、一緒に戦おう」
と言って手を伸ばした。
メルデは
「サイディス、分かった!! 戦おう!!」
そう言ってメルデは嬉しそうにしてその手を取った。
聖は
「フン、ガキどもが……楽勝」
と小声で言った。
それを見て猛と長谷川は
「うわあ」
「これは取り入る準備だな」
と言って少し恐怖した。
猛は
「俺らはどうするの?」
と聖に聞くと
「ああ、いい、いい! あいつらに任せろ、お手並み拝見だ」
と言って聖はその戦いを観戦するつもりだった。
ビレニアは
「あいつらにライザクゼルを倒させるのですね」
と言って笑って聖を見た。
聖は
「ああ、この傷は確かに私を殺しきる毒だろう」
「毒なの!!」
「マジかよ!! お前を殺しきる毒!!」
と猛と長谷川は引いた。
「そんな毒が……」
とすごくおぞましく思っていたが
聖は
「まあ、昔の私なら死んでいた。だが今の私なら絶対に死なない」
「へえ、てか退くって何なの?」
すると聖は
「ああ、石になるぜ」
「!!」
「おお!!」
猛と長谷川は傷から石になった聖の体を見て
「治るの?」
「ああ、ここを削ればな」
と言って剣で石になった部分を切り落とした。
「うお!! グロ!!」
「やば!!」
そしてそのまま切り落とした部分はすぐに回復した。
「まあこの攻撃を受け続けると完全に石になるんだがだが今の私はフェニックスの血がある、それは石になってもそれに反応してすぐに火が着いて燃え尽きる、そしてここから再び生まれ変わる、後は分かってるな、ビレニア」
「はい!! 聖様が作った成長装置で体を今の状態までに成長させれば元通りですね!!」
それを聞いて猛は
「で、どうして今勇者に任せたんだ?」
「え、だって今ここでライザクゼルと戦わせて戦闘力や行動を見て研究する、あわよくばここで死んでもらうためだ」
「じゃあなんで助言したんだ?」
「勇者はどんな奇跡を起こすか分からないからそうやって取り入る準備はしておくためだ」
「へえ」
「すげええ」
「お前らって知能がノミ以下だな」
と言って聖は2人をバカにした。
「行きますよ!! 四天王!!」
「フン、俺に2人如きが勝てるわけがない、勇者よ! 殺してくれるぞ!!」
「おい! フラグ立てたぞ! あのライザクゼルってやつ!!」
「大丈夫だ、フラグを立ててもあいつってよく勝てるよ」
「へっへええ」
そんな常識を超えるライザクゼルに
「俺たちで勝てるの? フラグ立てても勝てるってかなりの強敵だよ」
「大丈夫だって、真の天才はフラグを潰す相手すらも倒せる」
と言われた。
長谷川は
「どんな自信だよ」
と言って笑っていた。
メルデは
「はあああ!!」
と言って聖剣を振るったがやはり素人の為ライザクゼルに避けられた。
「ふん!! 雑魚が!!」
ズドオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!!
聖剣を振るった波動のような風が
上司君が完全に大破させた。
「上司くううううううううううううううううううううううううううううん!!」
聖は少し泣いた。




