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……俺Tueeeeも考えもんだな  作者: 糖来 入吐
始まりの町で……
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16話『遺産』

「さあ! 早く進むんだ!」

「糞! 俺ばかりやらせやがって!」


聖はひたすらに猛に土を液状化させている。

そして、道を進んでいる。


「猛、大丈夫か? でもこの調子なら大丈夫だぞ!」


長谷川は猛を応援した。

猛はそれを聞いて


「もう、分かったよ!」


と言って頑張って進んで行った。


「それにしてもそのスーツスゲエな」

「だろう! これこそ人間の強さだと思わないか!」


と言って聖は自慢げに言った。

長谷川は


「これもお前が作ったのか?」

「ああそうだ! っと言いたいが私だけじゃないさ、今まで出してきたこの世界の異物みたいなものは私だけではないさ!」


と言って苦笑いしていた。

そして、聖は


「これは昔私が研究施設にいた時なんだが、ある爺さんが現れて研究施設を訪れたんだ」

「あの趣味の悪い実験を見てどういう反応していた?」


と長谷川は聖を哀れんだ


「ああん! てめえ! ふざけんじゃねえぞ! 何が趣味悪いじゃ! こっちは命がけだったんだぞ! まあいい! それより爺さんの話だ! 何回いきなり訪れて来たんだよ」


----------------------------------------------------


「爺さん? ここは関係者以外は立ち入り禁止だが……その面を見るとどうやら日本人か?」


と聖は毒物を持ちながら言った。

すると爺さんは


「ああ、君は天才であると聞いてここに訪れた。 それは間違いないかい?」


と聞いて聖は我が物顔で


「当り前さ! 私は天才だからここにいるんだ! チートだって不老不死なだけでここまでの研究は私がやって来たんだから!」


そう言って部外者に聖は資料を見せた。

聖は


(クックックック! これは知らない奴に見せても大丈夫な資料さ! でもこれだけでもかなりの高度を持っているがな!)


と思いながら爺さんが読み終わるのを待った。

すると爺さんは

滂沱の涙を流した。


「ついに! ついに! 私のチートを引き継いでくれる天才を見つけたぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と言って大喜びした。

聖は何のことか分からなさそうだったが、取り敢えず爺さんの話を聞いた。


「すまない、取り乱した。私の名前は寛治朗だ。君に私のチートを受け継いでもらいたいんだが?」


とお願いしてきた。

聖は何を言っているのか分からなかったので、もう一度確認した。


「えっと、つまり私に会いたかったってこと? そしてチートを受け継ぐ? そんなことできるの?」


と聞いた。

すると爺さんは


「ワシはこのチートに一つお願いしたんじゃ、もしワシが命短い時に誰かに証としてこのチートを役に立ててもらいたいと思ったんじゃ、それが例え悪人でもな」


と爺さんは高笑いしながら言った。

聖は


「はあ、まあチートもらえるってことは今後有利に働くし貰うけど、どんなチート? 私のチートが役に立たなくなるなら断るけど」


と当然のように聖は条件を出した。

爺さんは


「ハッハッハ! 大丈夫さ! この能力は頭にある構造を想像するだけでそのものを作り出すことが出来る能力だ! ワシもかつて若い時にこの能力で様々なことを作っては楽しんでいた!」

「!!」


聖は思わず笑顔になりながら驚いた。


(やった! まさかそんなチートを持っているなんて! しかももらえる! これで研究が捗るしその上かなりのアドバンテージを持つことが出来る! 私はやはり素晴らしい! 幸運にも恵まれているなんて!)


と思った。


「では与えよう、我がチート能力を!」


そう言って爺さんは聖にチート能力を献上した。


「これでスッキリじゃ、ワシの人生には意味があった」

「え、どういう?」

「もともとニートのワシに魔王退治なんて無理な話だった、もしかしたら無理ってことを悟っていたのだろう、だから神様に頼んだんじゃ、この力を最後に誰かに残したいってな、若い者に残せるだけ残すのも年寄の役目じゃ……」


それを言ったと同時に爺さんは倒れた。

聖は踏ん張っていた足が崩れていくところをただただ見ていた。

そして聖は言った。


「爺さん、あんた、それ結局のところ他人任せにしただけだから」


と心の底で結局何も出来なかった爺さんだということが残った。


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「まあそんなところだ」

「……まあ、爺さんのおかげだな」

「そうだな、これで出来ないようなスーツだって出来たし、音波を拾って相手の居場所を正確に分かるような便利スーツだとか、現日本でも使われているような平気だとか」

「お前って本当に怖いよな……」


そう言いながら猛は地面を掘っていく。

液状化によってかなり掘りやすくなり猛自身も疲れはあまりなかった。

そして


「着きましたよ、ここでしょ?」

「うん? どれどれ?」


そしてそこは斉藤の死刑執行場所の会場だった。

聖はにやりと笑い


「さてと、糞みたいなこの国の人間共に罰を与えましょう!」

「「おお」」


2人はあまり乗り気じゃなくなってきた。


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