105話『爺様日記②』
その日記の内容を呼んでいるうちに爺様がどれだけ現王を甘やかしてきたのか、そして、空気の読めなさはを知って聖は
「こいつあれだな、ろくに人と関わらなかったんだな」
「ああ、爺様は良く言ってたみたいだ、多くの人間は悪に満ちた人間ばかりだ、いいかい? 自分の正義を貫くんだよ。そうすれば良い方向に人を導くことが出来るって」
それを聞いて
「おいおい、だからって自分勝手に生きますか? それで迷惑をこうむっている人がいるのにさあ、はあ……」
とそれを聞いて長谷川も疲れたような表情をした。
猛は
「続きってどうなってるんですか? それぐらいしか書かれてないんですか?」
と聞くと
「いや、まだあるぞ、ここからが本番だ」
『ついに来てしまった、我が息子アレクが王になる時が、私は今まで見てきて……いや、甘やかしすぎて分かったことがある、ダメだ、我が息子に王は向いていない、自分勝手すぎる、正義と言うぶら下がった餌にただ食いつき人を無理やり従わせる人間へと成長してしまった、嫁にもらったエイジャーブもゲンナリとした目で王になったアレクを見ていた。このままではこの国は終わる、もし再建できるとすればアレクの娘か息子である我が孫たち、そういえば聖と言う女から聞いたことがある、上が無能だと下の者がしっかりすると、もしかすると、現王が無能を晒していけばその異変に気付いた孫がどうにかしてくれる可能性がある! 頼む! どちらでもいい! この国を救ってくれ! 民を守ってくれえ!!』
「って書かれていたよ」
それを聞いて猛と長谷川は
「「またお前か、聖」」
と呆れたように見た。
すると聖は
「まあ、あの爺さんがどんな奴かまでは知らんかったけど、私も一枚かんでたんだよ、さっきも言ったでしょ? この時までは王天国だったって、私はこの頃のことを知ってるからね……だって私があのバカ王の教育を途中で任されたもん」
と言った。
それを聞いて猛は
「途中? どうして途中?」
と聞くと
「その頃に教えていた家庭教師が馬鹿でね、しょうもない善意ばかりを教えてたみたいなんだ、いわば願望だな、俺たちが苦しんでいるのは魔王ではない、国が苦しめているんだとか、魔王のことはいいから私たちのことをもっと気遣ってくれとかね」
「うわああ、普通そんなこと王子に言いますか……」
とそれを聞いて猛はドン引きしながら本音が漏れた。
聖は
「王子だからこそ言ったんだと思うよ、そいつは王子にいつも君田王になったらそういうことに目を向けすぎるのはよくない、国民のことを考えてください、そうしないと我々は苦しい思いをしなければいけないから、これはあなたが立派な王になれるように教えているんですよ、って言ったそうだ」
それを聞いてビレニアは
「それって、洗脳教育ですよね」
と聞くと、
「まあそうだな、私が着た時にはもうすでに手遅れの段階だった、取り敢えずは出来るかもしれないと思って教えたんだけど私の言うことなんて聞きやしない、私もその権力者の1人だと思って警戒を解かなかったんだよ……」
と残念そうに言った。
そして聖は
「まあそれだけじゃないよ、お忍びで町を見た時にそういうのばかりを見ていたそうだ、そして自分で何とかしない取って思ったそうだ、それが王にとっていいかは別としてだがあいつも人間として悪人ではないんだけど……」
というとデリクスは
「そうじゃないから私たちも困ってるんですよ」
と困ったように言った。
「それに、それが民にとってもいい事ではないのに、それを自分は言い事だと思ってるからやめないんだよなあ、俺がどれだけ頑張って皆をまとめ上げて一致団結して頑張ったか、でもお前らのおかげで夢が叶ったよ、まさかそこの二人がリンを殺してくれたとは、もうちょっとかかるところだった、それにリンとメリアが旅に出たがるように仕向けたのは私だしな」
と言って
それを聞いて
「どういうこと? 旅に出かけるきっかけって?」
「どんなことをしたんですか?」
と猛と長谷川は質問した。
デリクスは
「ああ、1人の転生者を見つけてな、そいつに雇ったチンピラを当てて勝たせて調子に乗らせてあの二人を旅に生きたそうに仕向けたんだよ」
と言って
それを聞いて長谷川は
「なんか結構壮大だな、雇ったチンピラはお金を結構長く要求したんじゃないの?」
と聞くと
「まあチンピラでは本来ないんだがな、まあ私を支持している市民だ、私は彼女にひたすら謝罪した」
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「すまないな、レビアベルお前にこんなことをやらせて……」
デリクスは女の人に謝る
すると
「大丈夫ですよ、デリクス様が王になって貰うなら私たち民は何でも耐えて見せる、それがこの国の為になるのだから、私のことは気にしないでください」
と嬉しそうに女は言った。
そしてデリクスの手を強く握りしめて
「絶対に! 絶対に王様になってくださいね! 私たちの民が招いた結果デリクス様が王として収まればこんなにうれしい話はありません!」
と言って笑顔でデリクスを見た。
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「「何その子! すげええいいこ!」」
と言って2人は感激していた。




