104話『爺様日記』
ヒヒーーン!!
馬が止まりそこで馬車が止まる。
そして7人の男女が下りた。
すると
「離してええええ!! お前ええええ!! よくも私の親友をおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
と一人馬車から力づくで降りようとする少女がいた。
猛は
「レミアール様、あなたの親友は戦いで負けただけです、恨まれる筋合いはありません、そもそも旅に出るってことは命の危険を伴うんですよ、僕だって何回死にそうになったか……そんなことも分からないんですか? そのリンっていう子もこうなることをちゃんと覚悟してたと思いますよ」
「そうだそうだ、俺たちだって殺されそうだったんだ! お前にそんなこと言われる筋合いはなああい!!」
と言って長谷川は猛に同調した。
聖は
「猛にしてはいいこと言うな、確かに旅に出るのならそういうこともあり得ることを肝に銘じないといけない、変なことに首と突っ込まず逃げれる時は逃げる、そして自分の目的のために厄介ごとを持ちこまないようにする、まあ極力だけど……今回はその子が私たちのやることに茶々を入れて来たのだから仕方ないのだよ」
と全力で責任を逃れた。
するとレミアールは
「黙れえええええ!! お前らが殺したことには違いなんだろおおおお!! ゆるさ!」
「黙りなさい!」
と言ってデリクスはハンカチを用意して流れるように聖が渡した瓶を貰いそのふたを開けてハンカチに液体を染み込ませてレミアールの口を覆った。
そしてレミアールは意識を失った。
「うわあ、すごい早業、それって睡眠薬?」
「ああ、聖から聞かされてたがすごい効果だな、染み込ませればすぐに効くとは」
「私はこれでも錬金術師だこれぐらいはだいぶ前に生み出したのさ!! 代用の薬草に戸惑ったがね」
と聖は自慢げに言った。
そして聖はデリクスに瓶を返してもらい袋にしまった。
そして城内へと入って行った。
そこは綺麗な銅像がたくさん立たされていた。
「いつ見ても興奮しますね、この銅像は」
「これぐらい大したことないよ」
猛が興奮する中ジョリベル王はお金持ちのすごさを自然と出した。
猛は
「金持ちすげええ……」
と唖然とした。
そして客室についてデリクスは話を続けた。
「さてと、続きの話だ、私は自分がなぜこんな尻拭いばかりする羽目になったのかを疑問に思っているとき一つの書物を見つけた」
「ほほう」
聖は興味深そうに聞いた。
デリクスは
「それは私の爺様の日記だったそれはこんな内容だった」
デレク王の王日記
「王天年12年 この日我が息子が生まれた、第一王子だ、私はこの国をこの子に譲る、そしてこの子が王になってもこの国が今までのように平和で素晴らしく誇り高い国にしたい、この王天国デネブを」
そこには大都市デネブではなく、王天国デネブと書かれていた。
「これは……」
猛と長谷川は唖然としていた。
聖とビレニアは
「そうなんだよねえ、この時までは王天国だったんだようねえ」
「私も気になってたんですよ、人間の国の1つ王天国デネブがどうして大都市デネブに改名されたのか……」
と聖は懐かしそうにし、ビレニアはその時の改名時の疑問をデリクスにぶつけた。
デリクスは
「当時爺様がいた時代が王天国だったのは権力も金もあったし、その上魔王軍撃退会議にも出ることが出来た時なんだよ」
とデリクスは悔しそうに言った。
猛は
「魔王軍撃退会議? ああ、でもあるのかタダでやられるわけにはいかないから」
「そうだな、だが大都市に変わってからその会議は出ることが出来なくなったよ」
とデリクスの言葉に長谷川は
「何でですか? 多くの意見を出した方が良いし国同士で考えた方が効率がいいのに」
と疑問に思った。
デリクスは
「どこの者が金もないし、大した意見の無い国をいつまでも会議に出させてくれると思う?」
「……お前の父親さんのせいか」
と大体の原因が分かった。
「そうだ、あのバカはこともあろうかあんな大きな会議で不幸に大きいも小さいもない! 今苦しんでいる民を救うことが我々のすることではないか! って言い出したんだよ……」
と恥ずかしそうにデリクスは顔を手で覆った。
それを聞いてさすがの猛も長谷川も
「「そんな大事な会議でそんなしょうもないこと言うなよ……」」
と口から零れた。
そして
「それは自分の問題だろうに、それによそ様の問題はよそ様の物だから首を突っ込むなよ」
「魔王軍の撃退の為の話でそんな関係ない話を持ってくるのはさすがに場違いだろう」
といろいろ言うとデリクスは
「お願い……本当にそれ恥ずかしいからいうのやめて……」
と涙目になっていた。
つまりは王が頭を働かせずに出した正義感を無理やり突っ込んで空気を悪くした上に
ろくな意見も出さないし、お金は別の事に使いまくったせいで王天国から大都市に格下げになった事であった。
デリクスは
「まあ、大体の事は分かったみたいだが一応は日記の続きを読むぞ」
そして、日記は続いた。
「息子が大きくなったのは言いがしょうもないことを言う、でも可愛くて怒るに起こりにくい、このままだとだめな王になることもあり得る、甘やかさないぞ、絶対に甘やかさないと決めたんだああ!!」
その日記の分を見て皆
(((((((あんたも、あんただ)))))))
と思った。




