101話『交渉は……』
その後デリクスはすぐにその場に馬車でベリクソとジョリベル王と一緒に来た。
「よくもまあ逃げてくれたね、レミアール、まあ傷つけないであげよう君の赤ん坊も必要になるからね」
と言ってレミアールを捕まえた状態で置いた。
そして
「さてと、それがガルディアと言う愚か者かね?」
「はい、デリクス様こいつです」
そこにはボコボコになっていたガルディアがいた。
聖はあの後ガルディアを死なない程度に放置した。
そして
「さてと、こいつはどうしようか……取り敢えずは苦しんでもらわないとな」
それを聞いてレミアールは
「そんな!! 結婚するから何もしないでって言ったわよ! 私!! 約束を破るき!!」
と聖を睨みつけた。
それを聞いて聖は不思議そうに
「え……私たちはもうボコボコにはしないけど国の事に関しては知らないよ? それは自分で交渉してよ」
「そっそんな、もう何もしないって……約束したじゃない……騙したの……」
と絶望したように聖を見た。
聖は
「いやいやいやいやいや! それは私たちにこれ以上ボコボコにしないでって意味だと思ったんだけど! そもそも私たちが国の決定を左右できるわけないじゃん! 私たちは約束は守るけど国の事情に関しては君がしなさいよ! そこまでする義理私たちにはないんだけど!!」
「何? 君たちはもうボコボコに出来ないのか?」
デリクスは驚きながら聖に聞いた。
「ええ、彼女がその状況を受け入れる条件がそれだったので……」
と言った。
それを聞いてデリクスは
「成程、後は私たちがやらないとだめのようだ、まあいいさ、君たちは頑張った、お礼もたくさんさせてもらうよ」
「やったああああああああああああああ!!」
「さすがデリクス様!! 太っ腹ああ!!」
「良かったですね! 聖様!」
「ああ! これはいいな!」
と喜び合った。
レミアールは
「お願い! デリクス! ガルディアをこれ以上苦しめないで!」
とデリクスに懇願した。
しかし、
「いや、ダメだけど、普通に考えてこれほどのことを起こしてお咎めなしとか示しがつかないだろ、罪人をちゃんと裁かないってことは国の混乱を招く、他の国では保釈金で解放されるみたいだがそれでも納得しない市民による暴動が耐えなかったりするんだ、だから国によってはお金など関係なしに罪をちゃんと償わせるようになってるところもある、だからこの男にはちゃんと罪を償ってもらう」
「もう十分よ!! ガルディアはさっきそいつらに酷い目に逢ったのよ! 必要以上に暴行を受けたのよ! それならあいつらだって罪を償うべきよ!」
と言ってレミアールは聖たちを睨みつけた。
「「「「ええ!!」」」」
「それは私が許可したから別に罪にならない、それに聞いた話だとまあ聖水で殺されないのは当然だがその男には聖を殺すという明確な殺意があった。つまり殺人未遂だ、死刑にはならんがそれなりの罪になる、まあ彼らは過剰な正当防衛ぐらいかな、だがそれは私が少し痛い目に逢わせろって言ったことが原因だから罪にならないのだよ残念だね」
と言って4人を安心させた。
レミアールは続けて。
「それだけじゃないわ! こいつらはサンニースを殺したの! これはどう説明する気! 完全に殺人じゃない!」
と言った。
デリクスは
「ああ、それか、そいつに関しては不法滞在でこの国の法律に守られないから殺されても罪には問えない、それどころかこの国には90日以上不法滞在をすれば処刑に処すると法律の中にある、彼は完全に自業自得だね」
と言った。
レミアールは
「法律で守らないくせに法律で裁くルールはあるっていうの! そんなのおかしいわ!」
「いや、不法滞在しなければいいんじゃないのか? 別にお金がない場合は滞納っていう手もあるしその間に職に就いて金を稼げばいいだろう、この国はお金が潤ってるのだからそのための制度もあるが、全く無知だからそうなるんだ……」
と言ってデリクスは呆れ果てた。
そして、ジョリベル王に
「ジョリベル王よ、レミアールに教養は受けさせたのか? 何で何も知らないんだ?」
と質問した。
ジョリベルは
「すまない、仕事ばかりで娘のことを見ていなかった、全く教育費は出してるのにあいつは何をやってたんだ……」
とおそらく自分の妻、つまりは王妃にすべてを丸投げしていたのだろう、と考えられる発言をした。
デリクスは
「王妃にも確認を取らないとな」
と言って一旦その件は保留した。
そして、
「まあいい、取り敢えずはこの男を……」
「待って! お願い待って!!」
「何だ? レミアール? まだ何かあるのか?」
と言って取り敢えずレミアールの話を聞こうとデリクスは目線をやった。
すると
「お願い……ガルディアを殺さないで……お願い……お願いします……」
と涙を流しながら懇願した。
それを見て
「まあ、いいだろう、殺しはしない、だが苦しんでもらう、その方法は言わないがそれでいいな」
とデリクスは冷たく言い放った。
レミアールは悔しそうに
「それでいいです……だからお願い……殺さないで……」
と言った。
そして
「分かった、話はそれだけか?」
「……はい」
と言ってそのまま俯きながらレミアールは黙った。
「それでは連れていけ」
「は!!」
家来はガルディアを馬車に詰めて
聖たちは馬車に乗り皆で城へと帰って行った。




